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十二支刻獣とは、TCG「カードファイト!!ヴァンガード」に登場する種族である。
アニメでは「カードファイト!!ヴァンガードG」に登場。一部はアニメ内にキャラクターとしても登場している。
その全てがクラン「ギアクロニクル」に属するユニットで構成されており、十二支をモチーフとしている。
元ネタは十二時辰であり、近代以前の中国や日本などで用いられた、1日を約2時間ずつの12の時辰(じしん)に分ける時法。「時間」をテーマにしたギアクロニクルのテーマ性に合致したユニット達である。
種族名・クラン名の通り、全てのユニットに歯車の意匠がある。
種族は主に「ギアビースト」だが、十二時辰関係ではドラゴン型ユニットの《クロノ・ドラン》とその関連ユニットは「ギアドラゴン」。また、後述の「刻獣 / 刻将(パルサー)」「超刻龍 / 超刻獣(メタパルサー)」については種族縛りはない。
主な関連ユニットに《機械仕掛けの神 デミウルゴス》が存在し、十二支刻獣12種類をバインドゾーンからドロップすることで効果が得られる。
収録先に特記のないユニットはトライアルデッキG9弾「真生の十二支刻獣」で収録された。それ以前にも種族として持つユニットが登場していた。
アニメでは「ディペンドカード」により呼ばれる12枚のユニットとして登場するが、後にG4期の段階で「刻獣 / 刻将(パルサー)」「超刻龍 / 超刻獣(両者ともにルビは『メタパルサー』)」といった十二支刻獣サポート名称が存在し、それらは十二支刻獣にも属し、それ以外のユニットでも十二支刻獣に所属するユニットは増加し始めている。これにより、十二支に該当しないユニットも増え始め、単純な種族デッキとして扱われ始めている。
当記事ではアニメ「ヴァンガードG(G3期まで)」で特別なカードとして扱われていた原典の十二支刻獣とそれらに直接的に関連するカード、主なサポートである「超刻龍 / 超刻獣」を紹介する。
《クロノ・ドラン》と《クロノファング・タイガー》の2種は顕現当初から所有者の力になっていたが、この2種と「申の刻」以外の十二支刻獣は絵柄こそ現れてもカードとしての体裁になっていない不完全な状態だった。不完全な状態では、その顕現した絵もモノクロである。
それらの多くを完全に覚醒させ、カードとして使用可能にしたのは新導クロノだが、直後明神リューズに《クロノ・ドラン》諸共それらを全て奪われている。クロノ以外が覚醒させたのは《クロノファング・タイガー》《クロノクロウ・モンキー》の2枚。
クロノはある事件により負担を無視して覚醒することができるが、リューズは召喚の際莫大な負荷を抱え込むこととなる。
それをある方法で克服したリューズは、G3期「ストライドゲート編」後半で遂に十二支刻獣全てをその手に揃えることに成功。それにより構成されたデッキで、G3期45話「伊吹コウジvs明神リューズ」にて初めてその力を揮う。
しかし、ストライドゲートによって下された審判は、「新導クロノvs明神リューズ(3戦目)」にて、新たな未来に進もうとするクロノの意思を汲み、ファイト後基本となる十二支刻獣は全てクロノの元に集い、経緯は不明だが2ヶ月後、それまで居なかった《クロノ・ドラン・G》《クロノジェット・ドラゴン・G》と共にデッキに組み込んでいる。
クロノの「辰の刻」以外の本格的な使用はG4期「カードファイト!!ヴァンガードG NEXT」からであり、クロノのメインデッキとなった影響か、原典以外に十二支刻獣に所属するカードはその頃から確認されはじめている。
それらGユニットの多くは、G最終期「カードファイト!!ヴァンガードG Z」にて、クロノがゼロスドラゴンを使用して敗北したことにより、消失し永遠に喪われることとなった。
本当に余談だが、十二支刻獣のカードとしての本格強化が始まった2016年には、「バトルスピリッツ」がアニメ「バトルスピリッツ ダブルドライブ」の核となるカードとして「十二神皇(じゅうにしんおう)」が、「遊戯王OCG」にはOCGオリジナルカテゴリとして「十二獣(じゅうにしし)」がそれぞれ登場。偶然か否か、多くのカードゲーム達が一斉に十二支を取り扱う上に環境を制圧するという状況になった。
ただしヴァンガードGの場合、《クロノ・ドラン》は2015年にカード化、他のカードたちもデザインだけなら2015年に登場していたものもある。
《クロノセラピー・ハムスター》
ヒールトリガー
クラン:ギアクロニクル 種族:ギアビースト/十二支刻獣
グレード:0 パワー:5000 クリティカル:1 シールド:10000
ネズミ型ユニットであり、十二支刻獣のヒールトリガー。ただし名前はハムスター。
ギアクロニクルには特にトリガーにまで要求される必須名称は存在せず、このカードが初のテーマデッキに必要とされるヒールトリガーなので、十二支刻獣デッキには4枚投入必須。
新導クロノにより覚醒したカードだが、G3期途中で明神リューズに奪われ、そのまま明神の使用カードとなってしまう。
「伊吹コウジvs明神リューズ」の最終局面ではヒールトリガー4枚を積みこまれていたが、4枚ともこのカードである。「寅の刻」の例を考えると、覚醒さえしてしまえばディペンドカードの同種複数所有は可能と思われる。
《クロノビート・バッファロー》
ノーマルユニット
クラン:ギアクロニクル 種族:ギアビースト/十二支刻獣
グレード:2 パワー:9000 クリティカル:1 シールド:5000
効果:永【R】【GB1】:あなたの【V】にグレード3以上の<十二支刻獣>が存在するなら、このユニットのパワー+2000。(ハーツカードの種族も含む)
二足歩行の猛牛型ユニット。
ヴァンガードに十二支刻獣が存在すれば常時パワー11000となるが、超越中はハーツかGユニットのいずれかが条件を満たしていればいい。
グレード3が十二支刻獣ならば常時パワー11000が相手ターンでも続くため、基本的にはそれを狙いたい。「クロノジェット」軸では片割れが十二支刻獣ではないため状況を選ぶが、「クロノファング」軸は両者条件を満たせるため相性がいい。
アニメではファイトで白黒つけている最中に弓月ルーナがファイト外で実体化させ、伊吹コウジや安城マモル、大山リュウタロウら各支部長(ユナサン支部のみ代理の新城テツ)を襲撃、ドラゴンエンパイア支部をロケットパンチで壊滅させる。
騒動の終結した後のGNEXTではクロノがリアガード要員として頻繁に使用している。
《クロノファング・タイガー》
ノーマルユニット
クラン:ギアクロニクル 種族:ギアビースト/十二支刻獣
グレード:3 パワー:11000 クリティカル:1 シールド:0
効果:永【V】【GB(2)】:あなたが【超越】のコストを払う際、捨てる手札のグレードを+3してよい。+3して払ったら、そのカードを表でバインドする。
自:[手札から1枚選び、表でバインドする] このユニットが(V)に登場した時、コストを払ってよい。払ったら、相手のリアガードを1枚選ぶ。相手はそのユニットを自分の山札に戻し、山札からそのカードのグレード-2のカードを1枚まで探し、(R)にコールし、山札をシャッフルする。(コールしたいカードがない時は見つからなかったことにできる)
ブースターパックG7弾「勇輝剣爛」で登場したユニットであり、明神リューズの所持するメインヴァンガード。
手札をバインドすることを条件に発動する二つの効果を持つ。
自動効果は相手のリアガードを1枚吹き飛ばすカード。グレード1以下ならコールするべきカードがゲーム上存在しない為、完全除去となるが、グレード2以上は相手に該当の好きなユニットをコールされてしまう。基本的にグレード0のファーストヴァンガードを狙い撃つカードになるだろう。
GB2を達成することで、リューズ的に言えば「如何なるコスト」だろうと手札1枚で超越することができる、《ブラスター・ダーク “Diablo”》の亜種スキル。無論その有用性は言うまでもなく、超越したい時に確実に超越できるため、対となる《クロノジェット・ドラゴン》に負けない長所と成る。後述の《超刻龍 オルタード・ドラゴン》を初回超越に用いることで、どの局面でも手札1枚で超越できうるため、超越時の手札コストのグレードを気にする必要が全くなくなる。
総じてメインヴァンガードとして遜色ない能力を持った、十二支刻獣第二の主軸ヴァンガードであり、十二支刻獣デッキと一口に言っても、だいたい「クロノジェット」か「クロノファング」、そして十二支刻獣以外を主軸とする種族「ギアコロッサス」か、に分かれている。
バインドという特性も、自身の進化系や《機械仕掛けの神 デミウルゴス》と噛みあう為相性がいい。
惑星クレイの背後ストーリーでは、不可解な言動でクレイ各所に襲撃をかけており、当初はそのため何者かに操られていると思われたが、後に彼自身にも確かな意思があって行動を起こしたことが判明した。
アニメではキャラクターとしても登場。担当声優は黒田崇矢。
明神リューズの理想と野心に共感し、彼に力を貸し、甚大な負担が伴う方法によりクレイとのリンクを与える。
また、トライスリー側の5名の「裁定者」に語り掛け、5人に「最後の審判」への参加を促していた。
彼がリューズに干渉したことが、ストライドゲート編の事態に至る最後のきっかけであり、そのためか「ぼく達にも責任がある」とクロノに語ったクロノ・ドランが視線を移した際、真っ先に単独で映し出されている。その後、十二支刻獣がクレイに戻った後、クレイの描写が最低限になっているせいか特にケジメをつけた描写のないままGNEXTでは《クロノファング・タイガー・G》としてしれっとクロノの力になっているため、彼が登場するたびに「寅ァ!」など彼を弄るコメントが多数流れ、GNEXTでは視聴者から完全にネタキャラとして扱われている。そのため、現在は「クロノファング」二種纏めて「寅」と言ったりする流れもちらほらある。
カードとしてはリューズのファイト全てでメインヴァンガードとなっている。「伊吹コウジvs明神リューズ」戦後は現世に召喚され、敗北した伊吹の抵抗に割って入る形でトドメを刺した。
少なくとも登場当初からリューズのデッキには複数枚投入されている。
騒動の終結後、このカード自体もクロノの手に渡っていることがG3期最終話で判明しているが、GNEXTで登場しているのは専ら後述の《クロノファング・タイガー・G》であり、このカードの出番はまだない。
漫画「ストライドジェネレーション」では、各種寅の刻と共に登場。
ギアクロニクルに執着を持っていた綾戸リクが自分のデッキとして調整しており、大会で使おうとしていた。
ある人物との接触により、結局大会では使われずじまいだったが、このデッキこそが綾戸が変わろうとしている何よりの証拠であり、対話の結果遂に綾戸は「カメレオンファイター」戦法を捨て、自らのデッキとして「クロノファング」軸を使う決心をした。