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太陽のしっぽとは、アートディンクより1996年4月に発売されたプレイステーション用ゲームソフト。
神ゲー、クソゲー、バカゲーetc.人それぞれ様々な呼ばれ方をする、シュールでシンプルなプレイステーション屈指の愛されゲー。
学校や会社で毎日拘束され、現代社会に疲れてしまっている現代人に送る、勝手気ままな原始人体験。
規律も法律もへったくれ無い、ルール無用、自由奔放、木と草だけが生い茂る無限の大地を、走って!跳ねて!狩って!食って!寝て!そして死んでいく・・・そんな自由すぎる原始人ライフは、現代人の忘れてしまった大切な何かを孕んでいる。
マンモスを倒し、そのマンモスの牙で太陽にまで届く塔を積み建て、太陽のしっぽを掴むことが目的。
①、産めよ増やせよ地に満てよ?
動物を仕留めて得た肉を自分で食うと能力が上がるが、持ち帰ると原始人の数が増える。
最初の集落には太陽への塔を立てるための高台しかないが、肉を持ち帰るほど小屋がどんどん建ち、様々なアイテム(後述)が増えていく。
また原始人が増えれば残機(?)も増えるのだが、彼らの顔は増えるごとにどんどん凄いことになっていく。
原始人の生活基盤は狩りと自然になる木の実などの採集、しかし本作における採集の対象は木の実に見えてよくよく見ると和菓子。
どういうわけか和菓子の老舗「鶴屋吉信」の協力を取り付けたことにより、けっこうな種類の和菓子がフィールドに散りばめられることとなった。
原始人が暮らす世界のどこかには、明らかに人の手で造られた何かが存在する。
例えば雪原の真っ只中にぽつねんと存在する巨大な「人間の鼻」。誰が何のつもりで造ったのかは全くの謎。
それらを探して、或いはただ何も考えずこの世界を走り回るのも一興である。
ちなみに触れると特殊な力を得られる石版など、意味のあるオブジェもある。
自由で勝って気ままな原始人ライフとは言え、原始人には原始人なりのストレスがある。
申し訳程度にイベントがあるものの・・・、刺激を求める現代人にはちときつい。
②、自由すぎて、何をしていいかわからない!
何もしなくても良いゲームなんだけど・・・、刺激に慣れてしまった現代人にはちときつい。
③、原始人ライフも結構忙しい
病院どころか医者もいない、そんな原始世界の平均寿命は当然短く、そのため生き急がなければならない。
もっとも、最初のうちは強敵のイノシシやバイソンに怖いもの見たさで喧嘩を売ったり、凶暴なサーベルタイガーの縄張りにうっかり踏み込んだりで、天寿を全うするより野生動物に殺される方が多いかもしれないが。
④、眠たくなったら寝る
原始人は眠くなったら勝手に寝てしまうが、原始人が起きるまで、プレイヤーは何もできず見守っていなければならず、かなりのストレスがある。
またどういうわけかゲームスピードが遅くなることが多く、睡眠時間がさらに長引いてしまう。
⑤、垂直ジャンプ
斜面を登っている時ジャンプすると、斜面の面に対して垂直に飛び上がり、重力が常に真下に働いているため、斜面を後退してしまう。これを水面から出るときにやってしまうと、また水の中に戻ってしまい溺死してしまうこともしばしば見受けられ、かなりのストレスとなっている。
上記の難点を度外視して、原始人ライフを体験させるというコンセプトを真摯に貫いている点がまず理由として挙げられる。また、原始人ライフのシンプルさゆえのシュールさから、最初はすごく面白いけどすぐ飽きるという、ゲームとしての「瞬発力」と「持久力」のギャップに激しいものがあり、この点も愛される理由のひとつといえるだろう。
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