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愛宕山


ヨミ: アタゴヤマ
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愛宕山(あたごやま)とは、

  1. 京都市にある山。標高924m。山城と丹波の界にあり、京都市民に親しまれている山岳の一つである。地元では愛宕おたぎ)山ともいう。秋葉神社秋葉信仰と並んで、愛宕神社は火防のとして信仰を集めており、京都ではよく、台所にここのお守りを置いた店が散見される。
  2. この山に因んだ落語の演。本記事で解説。

概要


愛宕山(あたごやま)とは上方落語の演で、物語が明なため初心者にも入りやすく、またくすぐりの多さ、噺の見せ場も多い噺であり、人気もさながら演じるには高い技量がめられ、これが高座で演じられれば一人前とまで言われている。桂米朝の十八番でもあり、正に名人芸である。明治の頃に東京にも輸出され、桂文楽古今亭志ん朝などが演じているのだが、ここでは愛宕山は全なフィクション(後述)になっている。


あらすじ(上方バージョン)


間の一八は、大坂の得意先でしくじったために、伝を頼って仲間の久七と一緒ににやってきた。その得意先の旦那が、今日は芸者連中を連れて愛宕山で野掛け(ピクニックのようなもの)を提案する。彼はの連中には負けんとばかり得意になって、意気揚々として登ろうとするが、思いの外愛宕山ののりは険しく、とうとうへたり込んでしまった。

しばらく遅れて連中に追いつくと、ちょうど店がある辺り、旦那はこの辺で休憩を取ろうという。そのとき、一八店で不思議な器をにする。それはかわらけ投げというもので、昔取った杵柄、旦那は得意になって、人の舞、お染久投げ、獅子の洞入りといった大技を披露する。負けじと一八真似するが、到底敵わない。

くない一八はムキになって「人間はしみったれやから、こんなもの投げて喜んでるんや。大坂のもんはお金投げたりするんや」と適当なことを口走る。すると、旦那も少し怪訝そうに「それなら、儂はこれを投げよう」と言って取り出だしたるのは、何と本物の小判。それを崖の下のに投げつけると、胸がすうっとしたとばかり、皆を連れて帰ろうとする。

しかし、一八体ないとばかり下を見つめてばかり、そして店から番を借りて徐に開き、これを使って飛び降りようとする(実際はがすぐ開き、全身を強く打って命に関わります。絶対に真似するなよ、絶対だぞ!)。後込みする一八に対し、旦那はお供の久七を呼び出し、後ろを衝いてやれと一言。すると彼は一八に「飛びたいなら飛べ!」と言って、彼を突き飛ばしてしまった。こうして、は開き、崖に舞い降りていく一八…。

しばらくして、一八を覚ますと、上から旦那や芸者の呼びがする。彼はあまりに突然の出来事に意識としていたが、小判のことを思い出すや、一散に動き回り、掻き集めた。締めて20枚、すっかりホクホク顔の彼だが、上に戻る手段がない。困り果てた一八だが、流石は間、着ていた襦袢の糸をほぐし、撚って長い縄を作り、それを木に引っかけ、木を撓ませ、その反動で飛び上がる。そして元の場所に降り立ち、「旦那さん、今」と告げるのだ。驚く旦那だが、小判はどうした?とねる。ハッとした一八が一言

「忘れてきた」


余談


この噺はあくまでフィクションであり、実際の愛宕山の風景とは大きく異なる。桂米朝師匠から「本物の愛宕山登ったら、この噺演じられんようになる」と教わったほど。しかし、かわらけ投げができる場所は、この落語の影かは知らないが、実在していた(今は、愛宕山でこそはできないが、護寺や比叡延暦寺などで遊ぶことができる)。

まして、江戸には愛宕山と呼ばれる山は歴史上存在しない。したがって、の名所でもあった飛鳥山、あるいは少し遠いが高尾山あたりをモデルっている。

また、一括りに上方落語といっても、江戸の頃にはを中心とした落語大坂を中心とした大坂落語があったらしく、この作品は旦那線で、大坂間を道化役として扱っていることから、元々は落語であった可性がある。


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最終更新日: 17/09/03 19:59
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