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放射脳


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医学記事 ニコニコ大百科 : 医学記事
※ご自身の健康問題に関しては、専門の医療機関に相談してください。

放射脳とは、反原発のうちな行動・発言を繰り返す人々を揶揄した言葉であり、全ての反原発放射能ノイローゼす言葉ではない。一般的な用だと放射線恐怖症(ラジオフォビア:Radiophobia)に近いだろうか。


概要


 東日本大震災原発事故以降、インターネット上には放射能や放射性物質に関する情報が溢れたが、デマ事実と異なる情報すらセンセーショナルに広まることとなった。その結果、放射能を忌避するあまりに、被災地や被災者に根拠の中傷風評被害を繰り返す人が現れた。「放射脳」という言葉は、そのような人々を揶揄する言葉としてTwitterで誕生した。(「危険厨」も参照)


症状


 一般に「放射脳」と呼ばれるのは、原発問題や放射能問題において、以下の言動をネット上や実世界にて繰り返し行う者である。

 上記の症状に共通するのは、善意もしくは正義感からの行動」「自分に都合のいい情報のみを信用する」点である。前者について、「民や子供たちを守りたいのではなくて、自分達のイデオロギーを皆に押し付けたいだけではないのか」という批判が根強い。さらに、「や大気汚染・地球温暖化現実からを背け、地球益や子供たちを危険にさらしているだけではないか」という摘も出ている。また、後者の場合、専門の意見や政府機関NGOの分析でも、自身の意見とは合わない・都合の悪い情報は「情報操作」「デマ」として視し、都合のよい意見のみ受け入れるなど、アンフェアな情報の使い方をしているとも言われる。

 これらとは対照的に、摯に反対意見にを傾け、法やマナーに則って冷静に議論できる人々は、反原発であってもこのように呼ばれることは原則ないである(発言者が余程反原発の敵にしているならこの限りではないが)。


放射能ノイローゼとの違い


 原発事故から数年経った現在でも福島第一原発の状況は予断を許すものではなく、依然として被曝による健康不安は大きい。むしろそういった不安は、情報が多く当事者である被災地域よりもそれ以外の都市部で強い傾向がある。そのため、必要以上に放射能を忌避し極度の不安に陥る、いわゆる放射能ノイローゼと放射脳は分けて考える必要がある。

 両者を隔てる点は、先に挙げた善意もしくは正義感からの行動」「自分に都合のいい情報のみを信用する」点にある。Twitterで生まれたスラングという性質上、他者(放射能にさほど気をかけていない、原発容認等)に対するスタンスによって判断される傾向にある。

 論、健康でありたい、危険を回避したいと考え行動するのは当然のことである。だが忌避するあまり、低線量被曝よりもストレスにより健康する可性が高くなる。実際、震災後に避難生活を余儀なくされたことによる過労や体調不良が原因の震災関連死(心労による自殺含む)は増加しており、被災地域では問題となっている。

 また、すでに自避難等何かしらの大きなアクションを起こしている場合、身の周りに放射能に関する情報が乏しい場合、危険性を重視するコミュニティTwitterFacebookタイムライン・フォロワーもここに含まれる)に属している場合は、認知バイアスにより危険側に傾倒してしまうケースが多い。この場合、環境を変えるか動的に調べる(「極度に怖がる」の対義として、「正しく怖がる」と呼ばれる)などでしかノイローゼすることは難しいが、不都合な情報を一切遮断する放射脳状態よりはも可性は高い。



以下に挙げるのはTwitterでのやりとりを想定したフィクションだが、実際にこれよりも酷い中傷が行われた例もある。

厳密にはBは放射能ノイローゼの範疇とはいえ、自らの意思で観光してきた人に対してかける言葉としては、失礼には当たるのではないか……?であり、C~Fが放射脳に当てはまるだろう。

また、「放射能がうつる」などと避難者をばい菌扱いしていじめる行為が現実でも起きている。
(参照:「放射能がうつる」「福島に帰れば」 原発避難者が耐えるいじめ - AFP=時事 2017/3/10 15:38配信[外部]


著名人による実例


山本太郎氏(参議院議員)の場合

 福島原発事故を受け、原発問題に関心だった自身に後悔した山本太郎氏は、3.11以後積極的に反原発運動に参加するようになった。
 2011年7月11日には佐賀県反原発運動に加わり、参加者と共に請願書を手に県庁に押しかけ、警備員や職員との間でトラブルになった。請願書は職員が受け取ったが、後にこの件について建造物侵入の咎で起訴されそうになった。
 またこの年、福島市で行われている東日本女子駅伝に反対し、独自に測定した線量をもとに、スポンサーへの抗議Twitterで呼びかけたほか、テレビ番組でも「中止に追い込みたい」と発言した。 

 2013年7月参議院選挙にて「脱被曝」を掲げ、東京選挙区で当選国会議員となったが、細かい数字や根拠を伴わない氏のは誤解や混乱を招くとして強い批判を受けていると同時に、根拠を伴わないデマ拡散が非常に多いことから、専門レベルでの議論に関わることが出来ていない。

早川由紀夫氏(群馬大教授)の場合

 当人はtwitterアイコンからわかる通り火山学者であり、そもそも原子力部門は門外ではないのか、という意見がある。今回の事故危機感を覚えた教授は、事故のあった福島第一原発周辺の農作物は汚染されているとし、放射線量の計測結果の資料をまとめたマップ開したり、流通を認めた政府機関や生産の当事者である農家を厳しく非難したりしている。
 しかし「福島で放射能を浴びた娘は家に迎えない、これは合理的な理由なので差別ではない[外部]」「福島の農家はサリンをまいて都民を殺したオウム信者と同じ[外部]」など過な発言が立ち、遂には群馬大から訓告処分を受けるに至った。

 このことに関して当人は「あんなひどいことをした福島農家と一緒にしてしまって、オウム信者に申し訳なかったと思っている[外部]」とtwitterで発言し、さらに批判を浴びた。

 余談だが、教授1991年雲仙岳噴火の際、住民や現地の関係者に対し十分な警告や対策を与えられず、結果として多くの人命を失ったことに対し責任を感じており、それが現在の強引な発言につながっていると見る向きもある。

津田敏秀氏(岡山大教授)の場合

 当人は岡山大の環境教授を務める人物で、以前から医療関係の統計解析を生業としてきた教授である。なのだが、パンデミック疫学などの概念を打ち立てたりしており、予防原則を全く理解していない。その上で結論ありきの統計解釈を行ってしまうという方である。

 今回の原発事故でも、福島県立医大の鈴木教授グループが出した研究結果を利用し、「福島甲状腺が数十倍に増えている」とする発表を医学論文上で発表した。この発表は反原発に非常に好意的に受け入れられ、多くの反原発系団体から支持を得ることに成功した。

 なのだが、この発表、統計学としてあってはならないミスをおかしている。摘の通り、原発が悪い」という結論ありきな論調のため、甲状腺の潜伏期を4年と計算(実際はもっと長い)した上、多重較を行ったり、自身の結論に合うように較対の意図的な選択をしたりした上で、根拠なくが増えた倍率を提示している

 当然のごとく、内外の研究者から氏の研究デザインの大きな問題点が摘されたわけだが、それに対して津田氏は明確な判断基準を述べずに逃げ続けている。それだけでなく、自説に否定的な見解を出している研究者に対して「英語の論文も読まないジジイ」などと罵倒するなど問題発言立つ上、「エコーの性20年前と変わらない(実際はめまぐるしく進歩している)」など、医学準に対する誤った思い込みも伺える。

 このような研究者としてあるまじき姿勢を貫き、現在に至るまで放射線デマを撒き散らし続けている。当然のことながら、岩上氏などの放射脳関係者との親交も深くなっているようだ。

雁屋哲氏(漫画家)の場合

 2013年1月28日より、週刊ビッグコミックスピリッツにて「美味しんぼ 福島真実編」を連載開始。内容は東日本大震災後、主人公山岡士郎ライバルであり実のである海原雄山が共同で福島真実を取材していくもの。実在教授医師早川由紀夫教授の作成した放射能汚染地図等が登場する。

 作中では放射能に関する危険性、政府自治体策、震災瓦礫を焼却した大阪市での健康被害これには大阪府・大阪市が抗議[外部]している。そもそも、がれきは岩手県からでたもので、焼却所は工業地帯にある[外部]のだが……、新福島市構想などがられるが、「その22」では、福島第一原発取材後の山岡士郎海原雄山に倦怠感や鼻血の症状が現れ、井戸双葉町町長(本人出演)が鼻血は被曝によるもの」「福島では大勢出ているがだれも言わないだけ」と発言。その後登場した荒木田岳福島大学教授「もう福島県には住めない」し、この後の回で山岡海原の両名も「危ないところから逃げる勇気を」と同意していた。

 この回への反は凄まじく、関係自治体のみならず安倍総理大臣までもが「根拠のない評にはとして全を挙げて対応する必要がある」とコメントする事態となった。この事態を受けてビッグコミックスピリッツ編集部は、最終話が載った号に「『美味しんぼ福島真実編に寄せられたご批判とご意見http://spi-net.jp/special/spi20140519/index.html[外部]」として氏の意見に賛成・反対の両論併記で対応した。当の雁屋氏はブログにて「『福島は安全』『福島大丈夫』『福島の復は前進している』などと書けばみんな喜んだのかも知れない」「私は真実しか書けない」と自説の正しさをしている。

福島真実編」では福島郷土料理の取材や山岡海原親子の和解等も描かれているのだが、上に挙げたグルメ漫画からかけ離れた内容に影が薄くなっている。

 単行本化された際には、一部の表現や発言が修正され、データも最新のものにめられた。また、自身に寄せられた意見への「反論本」をのちに出版したが、やはり科学的根拠を伴ったに乏しかったのは言うまでもなく、自身の著作を使った悪質なデマ拡散といえるだろう。


対策


 もし自分が「放射脳」や「放射能ノイローゼ」にかかってしまったら、一度ネットから離れてみたり、脊髄反射リツイートするのをやめてみよう。少し間を置くだけで、新しい情報や訂正、冷静な摘がされる場合がある。また、火力発電依存回帰によるや大気汚染について考えると放射脳という染から抜け出せるかもしれない。

 また、SNSなどで属している組織からの情報は自身にとって好都合な情報しか流れてこないのも特徴である。自分のと異なるものを見つけたら、冷静にソースを辿り、そのソースの信憑性を探ると良い。

 参考になるものとして、英国化学教員が中心に作った「ダメな科学」を見分けるためのおおまかな指針(A Rough Guide to Spotting Bad Science)[外部]がある。日本語訳と解説[外部]開されているので、こちらも見てみるといいだろう。

  1. 扇情的な見出し
  2. 結果の曲解
  3. 利益相反
  4. 相関関係と因果関係の混同
  5. 推測表現
  6. 小さすぎるサンプルサイズ
  7. 代表的でないサンプル
  8. 対照群がない
  9. 盲検試験が行われていない
  10. 結果のいいとこ取り
  11. 結果に再現性がない
  12. ジャーナルと引用

「ダメな科学」を見分けるための大まかな指針」のポスター - うさうさメモ[外部]


注意


 ……と、ここまで書いてきたが、「放射脳」はあくまで架病気であり、厨二病釘宮病と同じカテゴリに属することは、諧謔を理解できるニコ厨の皆さんには言うまでもないだろう。症状が当てはまるからと言って、その人と心の病気発達障害とを結びつけるには理がある。

 当然ながらこの手のをしている人間の中には統合失調症妄想性人格障などの精神疾患患者も含まれているが、素人判断でレッテル貼り材料としてはいけない。


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最終更新日: 17/03/15 17:19
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