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文庫解説


ヨミ: ブンコカイセツ

文庫解説とは、文庫本の巻末についている、その本の著者ではない人物による解説文である。


概要


混同している人が多いが、あとがきとは別のもの。「あとがき」は著者本人が書いているもの、「解説」は著者以外のかが書いているもの、と覚えておけばいい。

ただし、作者本人による「自作解説」としてあとがきが解説を兼ねている場合もある。翻訳ものでは、その本の翻訳者による「訳者あとがき」がそのまま作品解説を兼ねることも多い。複数の作家の作品を集めたアンソロジーでは、その作品選定や配列を担当した編者が「編者解説」を書くのが基本。

ライトノベルライト文芸など、文庫書き下ろし出版の作品ではついていないことが大半。村上春樹現在東野圭吾のように、著者本人の意向(?)で文庫解説をつけない作家もいる。また、電子書籍では省かれてしまっていることが大半。

おおよそ文庫本で4ページから8ページ程度で(稀に数十ページにわたる大解説もある)、作品の成り立ちや作者の経歴、作品の魅読みどころの紹介、作品を読む上で知っておくとためになる補足情報提供などがな内容。古典の場合は歴史的な位置づけや作品の書かれた当時の時代背景現在では意味の通じにくくなった部分などの解説が為されたり、何らかの専門分野を扱っている本の場合はその専門分野についての解説などもされる。いずれにしてもその本の読解の手引きとなる情報や、読解の一例を示したり示唆をもたらしたりするのが基本的な役割。

書評評論家小説家古典の場合は作者や作品の研究者、専門分野を扱った本ではその分野の専門などがに担当する。他に書店員や、著者と個人的に親交のある人物、映像化された作品ではそのスタッフや出演者が書いたり、読書好きで知られるタレント俳優児玉清とか)などが書いたりもする。

ちなみに文庫解説の報酬は印税(部数次第で増減)ではなく、雑誌の記事などと同じく原稿料(1枚いくらの固定価格で買い切り)であるらしい。出版社によっては一定以上の部数が出ると解説者にも印税が出ることもあるとか。

これ何のためについてるの?と思っている方も少なからずいると思われるが、もともと文庫本は、評価の定まった古典名作を廉価で販売することを的としたものなので、何十年も前の古い作品や、海外名作には、読解の手引きとなる「解説」が必要だった。その後、文庫本の販売競争により「単行本刊行から数年で文庫化」という現在サイクルが定着し、特に読解のための解説が必要ない現代小説がたくさん文庫で出るようになってからも、文庫は巻末に解説をつけるという慣例が維持されているのである。そのため、近年は「書店で手に取った人がおおまかな内容を確認するためのもの」として扱われることが多い。

もちろん文庫解説もピンキリで、示唆に富んだ名解説から箸にも棒にもかからない駄文まで様々である。ベテラン評論家でも違いの作品にトンチンカンな解説を書いていたりするし、優れた小説家でも解説も上手いとは限らない。解説者が著者の知人の場合、作品内容とほとんど関係ない交友関係エッセイになっていることもわりとよくある。古くから版を重ねている本では解説の内容が古びてしまって、解説に解説が必要になっていることもしくない。その一方、意外な人物が意外な名解説を書いていることもある。

文庫解説は読者にとっては最も身近な批評である。しかしもちろん、解説の言っていることが正しいとは限らない。文庫を読むときは解説の善し悪しまで含めて楽しむのも一だろう。


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最終更新日: 19/09/26 03:37
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