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歩兵(ほへい、ふひょう)とは、
本稿では1について解説する。
日本語としての歩兵は大きく分けて「日本古来の戦争における歩兵」と「近代戦闘における歩兵」に分ける事ができる。
▲馬などを使わない兵士を大雑把に扱う時の言葉。またそこから「雑兵」の意味でも使われる。
▲近代戦闘における歩兵は英語では「infantry」、陸上自衛隊では「普通科」と呼称する。
そのほか、第二次世界大戦期ドイツ陸軍や英国近衛歩兵には「擲弾兵(グレナディア、Grenadier)」と呼ばれる部隊が存在するが、擲弾手だけの集団と言うわけではなく、かつて精鋭兵士の役割であった擲弾兵にあやかって部隊名に冠しているだけで編成自体は通常の歩兵部隊と同様である
また、ロシア語やウクライナ語等のキリル語圏で小銃手(大雑把に言うと「一般歩兵」)や射手を意味する「стрелок(ストレローク・Strelok)」は、日本語訳される際に慣例的に「狙撃兵」とされる事がある。例えばその手の文献やサイトで「狙撃兵連隊」等と表記されていた場合、本来の意味では「歩兵連隊」である。
歩兵の名の通り徒歩で戦場を機動し、近接戦闘による敵の撃破と拠点の確保を行う兵科であり、有史前から現在に至るまで地上での戦闘における基幹となる存在である。ステルス機が爆弾の雨を降らせようと、戦車と砲兵が鉄の雨を降らせようと、戦争の究極的な帰結はブーツで地面を踏みしめる歩兵に委ねられるのである。現代では完全な徒歩で行軍することはほとんどなく、トラック等の自動車やIFV・APC等の装甲車両、ヘリコプターなどを用いた移動を行うことが多いが、戦場において徒歩で戦闘を行うことに変わりはない。
古代・中世においても戦場における数的主力であり、扱う武器や装備によって、弓兵や槍兵などの分類がなされていた。歩兵に対して馬に乗り、騎乗して戦う兵の事を騎兵と呼ぶ。騎兵と大砲を扱う砲兵、そして歩兵による「三兵戦術」はナポレオン戦争期に確立され、騎兵が戦車(機甲科)に置き換えられた現代でも地上戦闘における基本的概念の一つとなっている。
現代の歩兵の基本装備は自動小銃/突撃銃(アサルトライフル)であるが、そのほか機関銃や対戦車兵器・対空ミサイルなどの火器や通信機・暗視装置など様々な装備を持っており、歩兵に要求される技能(特技)は多岐にわたる。歩兵の装備は徒歩で戦闘を行う関係上一人~数人で運搬できるものに限られるが、各種機材の小型化と、歩兵の自動車化が進んだ現代では歩兵の個人装備は日々発展(と各兵士の重量負担増大)を遂げている。
冷戦が終結し、かつて考えられたような大規模な機甲部隊の衝突の可能性がほぼなくなった現代、対テロ作戦やPKO/PKFなどの治安維持任務、市街地での戦闘、災害派遣などに幅広く対応できる歩兵は再評価されつつあり、各国で装備や戦術の研究が進んでいる。
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