ニコニコ大百科モバイル

7/2(月)よりスマホまたはPCでアクセスした場合、各デバイス向けのサイトへ自動で転送致します


電波ソング


ヨミ: デムパソング
掲示板をミル!
225カキコ!

 電波ソングとは、音楽ジャンルの一つである。「萌え要素」や「電波歌詞」により驚異的な中毒性を有する楽曲のことをいう。


特徴


およそ以下のような特徴のある楽曲が「電波ソング」とされる。

  1. 萌え」要素が含まれ、萌えることを念頭においた「萌えソング」。

    1. 萌え」の要素が、歌詞メロディエフェクトなどの技巧によって強調された楽曲。
      1. アニメ声」。女性的で高く甘ったるいを強調した楽曲。ロリ声からお姉さん系のまで様々。
      2. や掛け擬音語擬態語が多用された楽曲。
        1. 「キュンキュン」や「ちゅっちゅ」、「いや~ん」、「ドキドキ」、「もふもふ」、「1・2・3・ハイ!」など。
    2. 萌え属性」や「恋愛」をテーマにした楽曲。
      1. お兄ちゃんの関係性」「ツインテール属性」「巫女萌え」「ナース萌え」などの萌え属性テーマの楽曲。
      2. 「大好き」「とろけちゃう」「乙女」など、女性男性に対して抱く心、恍惚を歌詞質に乗せて強調された楽曲。性的な表現がなされることもある。
  2. リスナーに「中」「依存症」を引き起こすほど極めて印的な楽曲。

    1. 「予想だにしないフレーズ」で一般常識から乖離し、奇異ではあるが、それゆえ際立った印を与える楽曲。
    2. 特定の専門領域でのみ用いられる専門用テクニカルタームを多用した楽曲。
    3. 同じフレーズの繰り返し。
    4. ヲタ芸との相性が良い楽曲。

 以上1,2の「いずれか」の特徴を楽曲が、しばしば「電波ソング」と呼ばれている。特に、同人音楽アニメ・ゲームの電波ソングは、「萌えソング」とも呼ばれている。電波ソングのファンは、大きく(1)萌え系or非萌え系、(2)同人音楽アニメ・ゲーム系orそれら以外の2軸4限のマトリクスで分類することができる。



同人音楽アニメ・ゲーム
萌え系電波ソング
萌えソング
アイドル系電波ソング



同人音楽アニメ・ゲーム
その他電波ソング
その他の電波ソング
同人音楽アニメ・ゲーム それ以外
アイドル、一般歌手など)


同人音楽・アニメ・ゲーム界隈系電波ソング



歴史 


同人音楽・アニメ・ゲーム界隈系電波ソング発展の経緯

電波ソング誕生前夜(1980年頃)

 同人音楽アニメ・ゲームの誕生する以前においても、この系統の電波な特徴を有している楽曲は存在していた。1983年にはテクノポップユニットYMOが「君に、胸キュン。」をリリースした。この曲は当時オリコンチャートが絶大なる集計と影を有していた時代において、オリコン2位の売上を記録するほどの人気であった。ボーカルは男であるものの、この曲には随所に「キュン♪キュン♪」という擬音が散りばめられている。


■sm1954388[ニコ動]

電波ソング誕生前夜(1989年頃)

 電波ソングは「美少女ゲーム」や「エロゲ―」の題歌から発展したとされる。桃井はるこ(2012)は、アイドル育成ゲームアイドル八犬伝」の劇中歌「君はホエホエ」(1989)が電波ソングの特徴を有する楽曲の始祖であるとした。1989年当時のゲームプログラムを収録した記録媒体は「フロッピーディスク」や、発展途上の「フラッシュメモリ」が中心であったため、大容量のデータを収録することが不可能であった。それゆえ、BGM音楽コンピューターに内蔵されていたシンセサイザーである「FM音源」や「PSG」が中心であったため、音楽的表現が技術的に制約を受けていた。

■sm140698[ニコ動]
■sm213455[ニコ動]

電波ソング黎明期(1990年代)

 ところが、ゲームのプラットフォームであるハードウェアや記憶媒体が進化したことで、BGM音楽的表現の技術的制約が解消され、音楽表現の幅が広がっていった。記憶媒体がフロッピーディスクからCD-ROMへ移行すると、記憶容量が数倍にも跳ね上がり、現在CDと同じ音質のBGMや楽曲を収録することが可になった。これを機に題歌が付属する美少女ゲーム流となった。1992年の「卒業Graduation~」を皮切りに、「ゆみみみっくす(1993)」や「ときめきメモリアル(1994)」などの美少女ゲーム題歌がつくようになり、これらが電波ソングの特徴を強めていった。 
 他方、今日の電波ソングの特徴を有する楽曲を歌うアイドルが、アニメゲーム声優題歌を務めるようになったことから、こうしたトンデモ系の楽曲とゲームアニメの文化が近接していった。その最たる例が宍戸留美である。宍戸留美アイドルとしてデビューしたが、会社の方針により特殊なキャラ付けがなされたアイドルとして売り出された。のちに彼女アニメゲーム声優を務めた。後の宍戸留美おジャ魔女どれみ♪の瀬川おんぷを演じており、多数のキャラクターソングリリースした。

■sm149242[ニコ動]
■sm20602251[ニコ動]

■sm204311[ニコ動]
■sm14363192[ニコ動]

 秋葉原オタク文化が集積しはじめた頃の1996年、電波ソング発展に貢献した桃井はるこアイドル活動を開始した。1997年には小池雅也の楽曲提供により、桃井はるこが「GURA GURA」をリリースした。小池かわいいに汚れた音を乗せると、ギャップで萌えが引き立つはずだ」というコンセプトのもとで楽曲が提供された。桃井はるこは「萌え」をコンセプトに活動し、「ときめきメモリアル」のヒロイン藤崎詩織コスプレパワーグローブという出で立ちで、当時は「コンピューターゲーム(桃井はるこ,1997)」であった秋葉原や、原宿での路上ライブ活動を始めた。

■sm16836[ニコ動]
■sm1573129[ニコ動]

■sm283015[ニコ動]
■sm283224[ニコ動]

電波ソング人気の拡大(2000年代前半)

 美少女ゲーム世界観を広げることが的の電波ソングは盛を極めた。2000年代初頭になるとインターネット爆発的に普及し、PCユーザーコミュニケーションラットフォームである2ちゃんねるが、美少女ゲームや電波ソングの話題を共有する場として機した。2001年には桃井はるこが「萌え」を追求したロリ声ソングいちごGO!GO!エロゲ―「いちご打」題歌)」を制作して人気を得た。これを機に「萌えソング」の魅を確信し、桃井はるこ2002年2月小池雅也と共にUNDER17」を結成した。「萌えソングを18禁という束縛から解放し、もが楽しめる萌えソングを作る」というコンセプトを掲げて楽曲の提供に取り組んだ。これを筆頭として、現在まで活動を続ける電波ソング・萌えソングユニットが続々と結成された。
 2000年に活動を開始したKOTOKO2003年3月に「さくらんぼキッス ~爆発だも~ん~エロゲーカラフルキッス)」をリリースした。同年2003年にはMOSAIC.WAVが結成され、8月には初のシングルMagical Hacker くるくるリスク」がリリースされた。MOSAIC.WAV結成当初は貸切のメイドカフェ等でPCゲーム題歌カバーライブを行っていたこともある。後に、MOSAIC.WAVは電波ソングを数多く世の中に送り出していくこととなった。また、
2003年7月にはave;newが結成された。ave;new系をコンセプトとして萌え系の電波ソングに特化した。さらに、2ちゃんねるにおいて盛んに話題に上った電波ソング「巫女みこナース・愛のテーマ(2003年5月)」が収録されたエロゲ―が発売されたのも同時期である。「巫女みこナース・愛のテーマ」はFlash黄金時代において、AAを使ったアニメーションBGMに使われ、人気を博した。

■sm2991297[ニコ動]
■sm2657213[ニコ動]

 2003年に、美少女ゲーム題歌を中心に活動していたアーティストTVアニメTVCM題歌を担当するようになった。これは、桃井はるこしたように、電波ソングが急速に市民権を得ていったことを意味した。その最たる例が、桃井はるこ(UNDER17)の「マウス Chu マウス(2003年1月)」や、あべにゅうぷろじぇくとの「快盗天使ツインエンジェル(2006年)」、MOSAIC.WAVの「片きゃっちぼーる(2007年7月)」である。2005年には巫女みこナース・愛のテーマ(2003年5月)」がdwangoTVCMに使用された。
 2005年になると、MOSAIC.WAVは電波ソングを「AKIBA系POPA-POP)」と定義し、電波ソングのポジショニングを明確化した。その第一作が「キミは何テラバイト?」であり、従来の萌え電波の成分
に加えて、ストーリー性の強いアンビエントな電波ソングなど、幅広いテーマの楽曲が制作されるようになった。

■sm4009689[ニコ動]
■sm6530674[ニコ動]

■sm5784138[ニコ動]
■sm1958714[ニコ動]

音楽ジャンルとして定着した電波ソング

 2007年頃には「萌え」や「オタク文化」が秋葉原に定着し、電波ソングを制作するユニットがますます増加した。2007年3月には「fripside NAO project!」が結成され、Vo.のnao質を活かして電波ソングに特化し、楽曲が制作された。また、東方Project人気の高まりを背景に、2006年からIOSYSを中心に企画された東方ボーカルアレンジCDが発売された。その中には萌え系電波ソングも数多く含まれた。それらは2007年頃に登場した初期のニコニコ動画において、絶大な人気を誇った。2007年12月には、IOSYSにおいて萌え系電波ソングのボーカルを務めたmikoが、ユニットアルバトロシクス(Vo.miko)」を結成した。

 2000年代中葉になると、PCの性向上やDTMDAW環境の充実により、個人が低コスト音楽制作することができるようになった。この技術的制約の解消により、VOCALOID初音ミク」を用いた自作曲制作され、ニコニコ動画上において爆発的に流行した。初音ミク萌え系のキャラクターであったため、初期の初音ミク曲は電波ソングの特徴を有する曲が多かった。さらに、初音ミク萌えを強調した「VOCALOID電波ソング」も登場した。
 また、このような技術的制約の解消により、電波ソングに特化した同人サークルが続々と立ちあげられるようになった。2009年に「プチリズム」シリーズリリースする「ボヤッチオ・Confetto(メインVo.ななひら)」が登場した。ロリ声ななひらニコニコ動画に「歌ってみた動画投稿する歌い手としてデビューし、電波ソングの世界に参入した。2009年12月には「おでんスタジオ」も結成された。2015年現在コミックマーケットM3では数多くの電波ソングCDが販売されている。

 一方、こういった同人活動のみならず、商業作品においても引き続き電波ソングがリリースされるようになった。2009年に登場したアイドルマスターでは、各キャラクターコンセプトに合わせたキャラクターソングが発売された。それらの中には電波ソングの性格を帯びた楽曲も存在した。また、2015年アイドルマスターシンデレラガールズでは、シンデレラプロジェクトキャラクターの一人であるキャラ双葉杏が、電波ソングを歌っている。

■sm12031[ニコ動]
■sm2677711[ニコ動]
■sm10512716[ニコ動]
■sm25135024[ニコ動]

萌え系電波ソングがオタク文化の産物とされるようなった経緯


次へ»
最終更新日: 16/02/20 22:27
タグ検索 パソコン版を見る


[0]TOP
ニコニコ動画モバイル
運営元:ドワンゴ