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OMORIとは、ひきこもりの少年が主人公のホラーRPGである。
英語のPC・Mac版が2020年12月25日に発売。日本語版も予定されており、現在進行形でPLAYISMによってローカライズが進められている。
タイトルの「OMORI」は主人公の名前。名前の由来は恐らく「ひきこもり(HIKIKOMORI)」。Steamには以下のような説明がある。
『OMORI』は、『RPGツクール』で開発された、奇妙で夢のような精神世界が映し出されたタイトルです。 どちらも同じように優しく、どちらも同じように秘密を隠している2つの世界を行き来し、初めて(既に)会う(会った)人々や、初めて(既に)戦う(戦った)敵との遭遇や、記憶の旅、隠された(知りたくなかった)真実を巡る旅をすることになります。そしていつか、どちらかの世界を選ぶときがやってきます。 どちらの世界がよりリアルか。それはあなたが決めること。 |
文章だけだと世界観が伝わりにくいので、2014年[外部]・2020年のトレイラー[外部]も参照。
ゲーム内の世界はかわいらしい不思議な雰囲気に包まれており、全体の7~8割程度は普通のRPGとして楽しめる。しかし、OMORIは「死」と「うつ病」の要素を含むゲームであり、サイコホラー・狂気的なシーンも登場する。ゲーム開始時の注意書きにも「うつ・不安障害・自殺の描写が含まれる」と書かれており、一部の場面については、精神が不安定なときのプレイはおすすめできない。
ただし、突然画面が切り替わってびっくりさせるジャンプスケア的な演出は、ストーリー上にあるものは指で数えられる程度である。そのような演出が含まれるホラーの場面に突入する前には、白い部屋を出た後に戻ろうとする、鏡を見る、キーを取った後の穴をのぞき込むなどの一部の行動をとったときを除いて予兆がある。ジャンプスケアもむやみに大きな音が鳴るわけではなく、いたずらに驚かせるゲームではない。
ほかのゲームからの影響として、『MOTHER』シリーズ・『ゆめにっき』がよく挙げられており、OMORIの作者であるOMOCATも、それらのゲームと比較されるのを好意的に見ているWe are also being favorably compared to Itoi's MOTHER series and Kikiyama's YUME NIKKI, which is beyond fine by us!! In fact, it is an honor.(引用元[外部])。また、ゲーム『Undertale』の作者として知られるトビー・フォックスもOMORIに曲を提供している余談だが、Undertaleのキャラクター「Woshua」は、同ゲームのエンディングによると「Inspired by OMOCAT」となっている。ただし、先述したホラー要素やストーリー展開などから、OMORIはこれらのゲームとも一線を画した内容となっている。
2020年12月30日にはファンによる創作物などにかかわるポリシー[外部]が公開されている(PCからの閲覧推奨)。
もともとは2011年~2012年にOMOCATが作ったブログ「omori ひきこもり[外部]」、ならびにそこで登場したキャラクター「OMORI」としてスタートした。その後、短編漫画「OMORI'S STORY[外部]」などを経て、2013年にゲーム化が発表された。
2014年の春にトレイラー[外部]が公開され、ポップなデザインと不安感を煽る映像編集、眠りに落ち夢を見ているかのような印象のあるBGMがマッチしており話題を呼んだ。アーティストであるbo enの「My time」がアレンジの上楽曲として使われており、歌詞に日本語が入っている。
その後Kickstarterで寄付金を募ったところ、目標の22,000ドルを大幅に超え203,300ドルが集まった。その後、製作チームのメンバーを募集し、2017年にプレイ画面の様子を映した新たなトレイラー[外部]が公開された。さらに2018年には寄付者向けにデモ版が発表[外部]された。
2019年時点では同年末の発売予定で、日本語版がNintendo Switch、PS4、Xbox One、Steamで2020年春に発売予定とアナウンスされていた。しかし、同年12月に1~2ヶ月ほど発売が遅れることが告知[外部]され、さらに2020年に入ってから新型コロナウイルスの感染拡大を理由にさらに発売日が延期[外部]された。このように延期続きの作品であったが、2020年11月末に、新トレイラー[外部]の公開とともに同年12月25日のリリースが発表され、その予定通りクリスマスの日に発売となった。
日本語への翻訳が進められているが、その発売日は2021年1月時点で告知されていない。
現時点では日本語版が出ていないので、人名をアルファベットで記述する。基本的に戦闘に参加するのはOMORI・AUBREY・KEL・HEROの4人。また、「TAG」を使うことでリーダーを変更できる。
ターン制のバトルであり、LEVEL・HEART(HP)・JUICE(MP)・POCKET(持ち物)・EQUIP(装備)・RUN AWAY(逃げる)など、RPGによく見られるシステムになっている。
ただし、大きな特徴として味方・敵それぞれに「感情」が設定されることが挙げられる。感情は戦闘中に味方・敵の行動によって変化するほか、以下のように感情による能力の変化・相性も決まっている。以下の3つの感情が3すくみの関係になっている。
また、「FOLLOW-UP」と呼ばれるサブコマンドも存在し、うまく使うことで追加攻撃をしたり、仲間同士で協力して攻撃することも可能。ただし、「FOLLOW-UP」を使うには、敵の攻撃を受けることで十分に「ENERGY」のゲージを貯める必要がある。また、FOLLOW-UPのコマンド選択にも制限時間が存在する。
▲ネタバレを含むため、攻略サイトなどはなるべく手詰まりになったときのみの閲覧推奨。