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ここでは、NEC PC-9801のデスクトップ機の主なラインナップを紹介する。
1982年10月発売。
NECのパソコンとして初の16ビット機。PC-8801シリーズの上位機として設定され、ビジネスユースを主体とした。
ハードディスクだけでなく、フロッピーディスクドライブも標準搭載されていない。
1985年7月発売。
CPUがV30 10MHzに強化され、メモリーも増加、さらに漢字ROMもJIS第二水準まで標準対応した。
以後、ソフトの多くはこのVMを基準として開発、販売されるようになった。
1986年6月発売。
VM相当の性能を搭載したUの後継機。ただしVMでは搭載されなかったFM音源が搭載され、ホビーユースも視野に入れていた。以後、3.5インチメディア供給のソフトの標準となった。
1986年11月発売。
CPUに80286を搭載し、処理能力の向上と利用メモリーの拡張が可能になった。ただし互換性維持のためにV30も搭載し、ディップスイッチの切り替えで変更可能になった。
また、グラフィックチップにEGCを採用したことで、同時発色数の拡大と高速描写が可能になった。1990年代からはEGC対応ソフトが増えていった。
HDD内蔵モデルでは、Windows 1.0を搭載したものも発売された。
1988年7月発売。
CPUに32ビットのi386DXを採用。処理能力が一気に向上した。メモリーも1.6MBに拡張され、WindowsやOS/2の利用も考慮された。
ただしV30のクロック周波数は8MHzに低下され、x86系への移行を促すものとなった。
1989年4月発売。
3.5インチモデルとして最初の32ビットCPU搭載。ただし搭載されたのは廉価版のi386SXである。
また、FM音源もこのモデルでは搭載されていない(後述するEXは搭載)。
1990年11月発売。
このモデルより、2つに分かれていた5インチモデル、3.5インチモデルが統一された。
また、ゲーム機の性能向上で衰退していたPC-88シリーズのホビーユースを包含する上で、5インチモデルとしてFM音源が初めて標準搭載された。
HDDも、従来はSASIを採用したが、100MBではSCSIを採用した。
反面、互換性維持のために搭載されていたV30が、このモデルから外された。
1992年1月発売。
CPUとしてi486SXを採用して高速化が図られた。
また、前面にファイルスロットを採用し、とくにねじ止めやケーブルの接続をしなくても、周辺機器をそのまま差し込むことで装着できるようになった。これは後に98MATE Aシリーズでもそのまま採用された。このほか、HDDがすべてSCSI接続となっている。
しかし、DOS/Vによる日本語表示、入力が可能になったことで、低価格かつ高性能のIBM-PC/AT互換機が日本に輸入されるようになり、Windows 3.0が本格的に利用できるものになるうちに、PC-98の割高感が強調されるようになった。
1993年1月発売。
AT互換機よりも割高感が強調されたことで、NECは価格をある程度とどめつつ全体的な性能アップを図ることで、コストパフォーマンスの向上を目指した。
その上で、Windows主体のモデルをPC-9821シリーズに集約して「98MATE」として販売を開始した。
一方でPC-9801シリーズはMS-DOS主体のモデルとして「98FELLOW」の名で販売することになった。
BAはFAの実質後継ともいえるが、CPUこそ倍以上の性能であるものの、拡張スロットの減少、ファイルスロットの廃止、FM音源のオミットなど、徹底的な廉価化を行っている。
CPUはもともとi486DX 50MHzを採用しているが、マザー側でクロックダウンを行っていた。また、HDDはSCSIからIDEに変更された。
1993年11月発売。
98MATE Bシリーズをベースに開発された廉価モデル。MATE Bとの違いは、ウィンドウアクセラレータが搭載されているか否かの違い程度である。
それまであった14.6MBのメモリー上限が解放された最初のPC-9801でもある。
また、ファイルベイが搭載され、IDE接続のCD-ROMドライブが搭載できるようにもなった。
1995年1月発売。
再び独自筐体となり、さらに徹底的なコストダウンが図られた。
また、廉価モデルだったMATE Bシリーズを包含し、PC-9801として初めてWindows 3.1プレインストールモデルも発売された。この値段も20万円強。ただしサウンド機能は搭載されていない。
ちなみにWindows 95で採用されるプラグ・アンド・プレイにも対応していた。