クリーム教団とは、とある「World of Warships(以後WoWsとする)」生放送コミュニティーにおいて生主とリスナーによって生み出された新興宗教団体である。ゲームに登場するソ連ティア5プレミアム巡洋艦 の「クラ―スヌィイ・クルィ―ム(Красный Крым)」を崇拝する集団であり、当艦を「WoWs]界隈に布教することを目的とした集まりでもある。
概要
「クラ―スヌィイ・クルィ―ム(Красный Крым)」は「WoWs」において登場するプレミアム巡洋艦(課金艦)なのであるが、プレイヤーには「ネタ」感とさえ言われる不遇な艦であり、一部界隈では「クリーム」や「カニクリームコロッケ」さえ言われており、ある意味愛されているのかもしれない。
この中でも「クラ―スヌィイ・クルィ―ム」特に推進するものを「クリーム教」と評している。
教団に属するには「クラ―スヌィイ・クルィ―ム」の所持が条件である...
史実における「クラ―スヌィイ・クルィ―ム」
- ロシア帝国時代
クラ―スヌィイ・クルィ―ムは当初ロシア帝国海軍がバルト海哨戒用として計画した軽巡洋艦スヴェトラーナ級のネームシップであるスヴェトラーナ(Светлана)としてバルチック造船所に発注され、1913年11月11日に起工、二年後の1915年11月28日に進水したが1917年に発生したロシア革命でソヴィエト連邦が成立し、内戦など国内情勢の悪化によりスヴェトラーナの建造は大幅に遅れることとなった。 - ソビエト社会主義共和国連邦時代
ソヴィエト連邦成立後は廃艦になりかけたもののソ連によってスヴェトラーナの建造は続けられることとなった。建造途中たる1925年2月5日に艦名を「プロフィンテルン(Профинтерн)」(赤色労働組合インターナショナルの略称)に改めたが、のちに「クラ―スヌィイ・クルィ―ム(Красный Крым)」と変更されることとなった。「クラ―スヌィイ・クルィ―ム」は日本語にすると「赤きクリミア」という意味である。
(ちなみにこの革命時に艦名を変更された艦は多く、有名なのは「ガングート(Гангут)」から「オクチャブリスカヤ・レヴォリューツィヤ(Октябрьская революция)」日本語でいうところの「十月革命」への改名ではないだろうか。)
紆余曲折ののち1928年に竣工(起工からすでに15年も経過していた)した。しかし起工した1913年当時の水準ではなかなかの性能だったはずの本艦も15年も経過した1928年においては世界水準を下回るものとなっていた。(日本では同年11月26日に「妙高型一等巡洋艦」の二番艦「那智」が竣工している。)
本艦は1930年代の改装などをはじめ幾度か改装受け、第二次世界大戦戦い抜いた後の1959年には除籍されている。 - 艦形と武装
設計は同時期に計画された弩級戦艦「インペラトリッツァ・マリーヤ級(Линейные корабли типа)の艦形に似通っている。乾舷が高く、長船首楼型の船体を持つ本艦は凌波性が良好だったといわれている。
主武装は原設計からの変更はなく「55口径 130mm速射砲」を甲板常に配置された防盾付きのものとケースメイト(砲郭)に搭載したものを合わせて15門搭載している。これらの方は左右両舷および後方に最大で6門を指向することができた。
水雷兵装としては「457mm三連装魚雷発射管」を片舷二基の計四基を搭載していたが、のちの改装でより強力な「533mm三連装魚雷発射管」に換装したために片舷一基ずつの計二基に削減されている。
対空兵装は当初、ソ連製の高角砲「Pattern 1935 7.62cm(55口径)高角砲」を単装で9基搭載していたが、のちに輸入したイタリアのOTO社製連装高角砲「OTO 1930年型 "Minizini" 10cm(47口径)高角砲」を7.62mm砲五基と置き換える形で三基搭載している。(この高角砲は目標追尾力の問題のほかにも艦首に装備された物の配置がまずく前方への射角を大きく損なってしまった...)
近距離戦闘用には当初、「Pattern 1932 4.5cm(46口径)機関砲」を単装で四基とイギリスの名門ヴィッカーズ社製「12.7mm(62口径)機銃」単装で五基搭載していたが、12.7mm機銃はのちに撤去され代わりに37mm機関砲を単装で十基を装備した。また、機雷百個を搭載していた。
本艦はカタパルトを一基搭載して「ベリエフ Be-2 水上機」を二機運用していた。
WoWsにおける「クラ―スヌィイ・クルィ―ム」
- 波乱の登場
日本人プレイヤーの多いASIAサーバーで「クラ―スヌィイ・クルィ―ム」は2016年の7月12日に販売が開始されたが、公式のミスにより公式Wikiに記載されていた情報がテスト時代のものであり本実装時との性能差が大きなものだった為に一部プレイヤーが抗議を行い、返金騒ぎとなった....らしい。(テスト時代はこのティア帯では破格の17.5kmの射程を有していたが、調整で13.5kmに射程が落とされていたが公式Wikiにはそれが反映されてなかったのである...) - 嘘つけ!お前はティア4巡洋艦だ!
「WoWs」において「クラ―スヌィイ・クルィ―ム」はティア5の巡洋艦であるが、本ゲームでは一つ下のティア4に原案の「スヴェトラーナ」が登場している。耐久が微増し、対空性能もティアが上がったことにより向上したのだが...やはり貧弱としか言えない。
肝心の砲戦能力はと言うと、「スヴェトラーナ」に比べ装填速度が0.8秒向上、射程は11.5kmから13.5kmにさらにゲーム内スキルを含めると16.2kmまで向上する!...しかし射程が伸びるのはいいことだけではなく、散布界の悪化や高すぎる弾道により遠距離の敵に命中弾を与えるのはかなり難しいと思われる。(史実通り、艦首高角砲のせいで射角はよろしくない)
魚雷に関しては、発射管の数が半減したものの威力は約2倍に向上した....のだが中ティアソ連艦装備の魚雷の例にもれず射程は5kmしかない。雷速は65ノットとかなりのものだが、射程と後述する機動性と防御力の関係で使うような機会は少ないと思われる。
機動性に関しては劣悪である。実装から長らくはティア5以上の巡洋艦において最鈍足という不名誉な称号を持っていたがのちにドイツのティア6巡洋艦「アドミラル・グラーフ・シュぺー(Admiral Graf Spee」が28.5ノットで実装されたため、29ノットの本艦は最鈍足の地位からは脱することができた。(しかし、「アドミラル・グラーフ・シュぺー」ゲームのシステム上は巡洋艦であるが、ポケット戦艦と謳われたように28センチ砲を装備し、割と硬い装甲を有している)
(日本戦艦ツリーのティア5には金剛が存在しており、あちらに追いかけられると逃げ切れない...というより装甲が貫通されてしまう。)
装甲はティア4の「スヴェトラーナ」からほぼ進化していない...また、周囲の艦艇の火力が総じて上昇しているため劣勢は否めない。隠ぺい性に関してはティア4の「スヴェトラーナ」から大幅に悪化している。
史実では水上機を運用していたが、このゲームでは何故か再現されていない。 - MM(マッチング・メーカー)による悲劇
現在の「WoWs」ではマッチングの改善が改善され、ティア4以下はマッチングの優遇が存在する。これによりティア4の艦は基本的にティア5以上の艦とマッチングすることはなくなった。(かつてはティア3の艦がティア6艦のいる戦場に巻き込まれることもあり、理不尽なまでにやられていた...)
しかし、本艦はティア5であり、優遇など存在していない。ティア5のマッチング圏内にはティア7まであり、性能差が著しい。特にティア7には恐るべき「16インチ砲(406mm)」搭載艦も存在しているうえ、巡洋艦においても圧倒的な能力差が発生している...立ち回りを誤れば一方的にやられてしまう可能性さえある。 - 強すぎるライバル
そして一番の問題はおそらくティア5プレミアム巡洋艦の「ムルマンスク(Murmansk)」の存在もあるだろう...この「ムルマンスク」はアメリカ巡洋艦ツリーの「オマハ」がベースなのだが性能が若干向上しており、十分な機動性となかなかに優秀な対空能力を有し、さらに砲戦能力でも上回っている。これらにより、「クラ―スヌィイ・クルィ―ム」の肩身は狭い.. - かつての同志
アメリカのティア5プレミアム巡洋艦に「マーブルヘッド」という艦がいる。この間はかつて低い対空能力と射程と隠ぺい距離の関係で一方的見つかり、撃たれるということが多くあり、「クラ―スヌィイ・クルィ―ム」と並び「ネタ」艦(漁船とも)と呼ばれていたが、のちのアップデートにより射程が延長され一方的に殴られることはなくなり、「普通の巡洋艦になったと」評され、「ネタ」感は薄れている。 - 総じて
正直ってティア4同等の本艦でティア3つ分の格差の戦場はかなり厳しいものがある。こちらの火力不足は否めなく、敵の火力インフレは進む一方である。このような状況において本艦はまともな撃ち合いをすべきではないだろう。しかし、艦長スキルを活用し、射程の延長と榴弾用慣性信管を取得すれば十分に立ち回ることができるだろう。とにもかくにも玄人用の難しい船であるといえよう。
関連コミュニティ(クリーム教総本山)
関連項目
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