アニマルカイザーとは (アニマルカイザーとは) [単語記事]

アニマルカイザーとは、バンダイナムコゲームスによるアーケードカードゲーム。
タイトルから連想できるように動物を戦わせる。

2007年から「百獣大戦アニマルカイザー」のタイトルでシリーズ開始。
2011年に一旦終了し、2012年から「百獣大戦グレートアニマルカイザー」のタイトルでリニューアルして再稼働。
グレート以降は2013年に「百獣大戦グレートアニマルカイザーゴッド」にバージョンアップ、
2014年には「百獣大戦グレートアニマルカイザービッガー」とバージョンアップしている。

概要

いわゆるムシキングや恐竜キングなんかの動物版だが、常識やモラルを逸脱しまくった内容で今世紀を代表するバカゲーであると誇れる内容。
カブトボーグやテニスの王子様と同系列の作品であると言えば分かりやすい。
子供向けのゲームだからといって舐めていると思わず吹いた後に目を疑いたくなるようなカオスでシュールな世界が容赦なく展開される。

「サメ VS ライオン、勝つのはどっちだ！？」

一方で動物のグラフィック自体は非常に真面目に作りこんであるため、
動物の動きや造形は数ある動物ゲーの中でも高クオリティな部類に入る。
よく動物を観察していないと分からない特徴もしっかり再現してある他、
各動物の鳴き声などもリアルに再現してあるため、スタッフの動物に対する熱意と愛情が伝わってくる。
(ただしサメやエイなどの実際には鳴かない動物にも演出上、架空の鳴き声が用意されているなどのゲームとしての仕様はある。)

また演出も非常に凝っており他の一般的な子供向けアーケードカードゲームの中では一線を画した出来となっている。
というのもこれには鉄拳やガンダム戦場の絆などナムコの超一流スタッフが部署の壁を越えて惜しげもなく全力投下されており、
やってることは馬鹿ではあるが開発には本気で取り組んでいる。まさに全力で技術の無駄遣いである。

バカゲー、カオスゲーとしての全貌

このゲームの見どころは「アニマル」と一口に言っても、
そのアニマルとは最も広い範囲で「動物」と定義されている生き物が全て出てくること。
ライオンやオオカミやトラなんかの分かりやすい動物だけではなくてサメやエイ、サソリ、クモ、更にはカブトムシとクワガワムシ、挙句の果てにはウニまで出てくる。
そして太鼓の達人とコラボした際には和田どんことどんちゃんがカード化され、
どんちゃんがライオンなどと並んで登場するという理解が追いつかない事態に。

「百獣大戦グレートアニマルカイザービッガー」からは恐竜まで登場し、
動物と昆虫と恐竜がみな同じ土俵で戦うという夢のようなカオスゲーとなっている。

虫や魚や恐竜ってアニマルじゃないじゃんｗｗｗｗと思った人へ

そういや最近「昆虫や魚って動物じゃないじゃんwwww」というご意見を見かけたりするんですが、以前からちょいちょい突っ込まれるところですよね！
アニマルカイザーシリーズでは、生物を動物と植物に二分する二界説という分類を基本としております。
ですので、魚類はもちろん、ハチを含む昆虫も節足動物門、すなわち「動物（アニマル）」として扱っております！
アカウニ・ムラサキウニ・ガンガゼも、当然「棘皮動物」という立派なアニマルなわけであります！

-アニマルカイザー公式Twitterより

…え？どんちゃんはどういう扱いになるのかって？細かいことは気にするな！

そしてもう一つの見どころは何と言っても動物が繰り出す奇想天外で滅茶苦茶な技。
ライオンなんかが何か技を繰り出す度に核爆発が起こりキノコ雲が立つのは当たり前、
空から月ほどの大きさのある巨大なメロンやパイナップルが降ってきて相手を押しつぶす技や、
ブラックホールや太陽などに敵を地球ごと放り込んで倒す技、
「アニマルマン」と呼ばれるガチムチでサスペンダー一丁な変態じみた風貌の謎の超巨大なおっさんが宇宙から地球をハンマーで叩き潰してきたり、ハナクソを隕石のように飛ばしてきたり、地球の表面を髭剃りで剃るなどのおおよそ人類には早過ぎる技など、
一々ツッコミ出していたら体力が持たないほどツッコミどころの塊。

グレートからは「アクセサリー」という機能があり、それを使うと真面目な顔をしたライオンが頭にアフロのカツラを被って登場するなどより絵面のシュールさが増す。

「ビッガー」では動物を強化するカードの一種として乗り物のカードが新たに登場、
これを使うことで動物がタクシーやブルドーザーなどの車に乗り込んで敵の動物を引き殺すことが可能。
勿論サメやウニなどのどう考えても車を操縦出来ないような動物でも乗り物に搭乗可能。

乗り物の中にはタクシーやパトカーといったまともな乗り物もある中、巨大なトイレという俄かに理解し難いものもある。(仕様すると巨大なトイレが中をクルクル回りながらウォシュレットで攻撃したりする)
乗り物に搭乗してる間、操縦者の動物は外からは見えないため、傍から見ると生身の動物と意思を持った車が戦い合っているように見えるという大変シュールでカオスな光景になる。
一体このゲームはどこへ向かって行くのか。