アランドラとは (アランドラとは) [単語記事]

アランドラとは、ソニー・コンピュータエンタテインメントより発売されたプレイステーションのアクションRPGである。開発はマトリックスソフトウェア。

1997年 4月11日に発売され、2007年 10月10日にはゲームアーカイブスで配信され、PSNにて購入が可能である(600ポイント)。

概要

ランドストーカーやゼルダの伝説のようなタイプのファンタジー系のアクションRPG。

キャラクターデザインに玉木美孝が参加していることもあり、よりランドストーカーとのイメージが結びつきやすいとの声も。

サウンドは田中公平、シナリオはスタジオベントスタッフの手塚一郎が担当。

ストーリーは全体的に重くアランドラの奮闘むなしく死んでしまうキャラも多いが、失われる命が新たな道を切り開くきっかけを与えることとなる。

なおアランドラ2という作品が発売されているが3Dになっている事や、1とは対照的に明るく軽めの話になっていること、アランドラというキーワード自体まったく関わらないなどの点でなかったことにされている評価はやや低め。

ストーリー

少年、アランドラはここ数日見るとある夢に導かれとある国を目指して航行中であった。船は激しい嵐と崖への衝突で沈没し、イノアの村のアンゼスという男に助けられる。この村で起きた事件をきっかけに人の夢に入る力に目覚め、悪夢とそれを操る神との戦いへと向かっていくこととなる。

キャラクター

アランドラ: まどろみの一族、エルナの末裔で夢の中に入ることのできる能力を持つ少年。彼の戦いは次第に一つの希望へとつながる。
アンゼス: イノアの村の鍛冶師。アランドラの恩人でもあり、実の息子のように思っている。; 鍛冶師ではあるが神によって物を創造する力を奪われている（これはこの国の人間全てがそうだが）
シヴィル: イノアの村の少女。覚醒状態にありながら夢をみる特異体質の持ち主で、自ら見た予知夢をアランドラに伝える。
セクタス: 夢を研究するためにイノアの村へやってきた男。アランドラの理解者の一人で、彼の助力で夢に入る力を得ることになる。
メディアム: アランドラ同様エルナの末裔。人の夢に入る力を持っているが、そのやり方は人の夢を壊す(夢を見られなくする)ことで悪夢を取り払うという強引なやり方をする。これは彼女の過去に起因することなのだが…; 当初はアランドラにも強硬な態度だったが次第にその考え方も変わっていく。所謂ツンデレ
ラア: メルザスを封印していた賢者の一人でアランドラを解放者として待ち続ける。
メルザス: ソルディア王国でかつて信仰されていた神。突然国王によって偶像崇拝の禁止令が発令され、信仰が弱められた事により、人々から物を創造する力を奪う。悪夢によって人の命を奪い、恐怖によってその信仰を深めようとする。

システム

トップビュー寄りの視点で、前後左右だけではなく高さの概念も含まれる。移動においてもジャンプできる範囲は限られており、高さと距離を見極める必要がある。後半になるとギリギリの距離からのジャンプが必要な場面も多くなっていく。

また所有している武器やアイテム、マップ内にある小物等を駆使して仕掛けを解いていく必要がある。

□ボタン

攻撃。装備している武器によりいくらかのアクションをとる。

タルや松明など持ち上げられるものについては近くに寄って□ボタンで持ち上げることが出来る。投げつけることによって敵にダメージを与えることも可能。

剣
初期から使用できる武器ですばやく攻撃が可能。やや射程は短め。武器によってチャージ可能
鉄球
鎖付きの鉄球で相手を殴りつける。射程は剣より長く威力も高めだが隙は大きい。
一部のブロックを破壊することが出来る。武器によってチャージ可能
弓
遠距離を攻撃できるが威力は低め。弓を使うことで離れた場所のスイッチを入れることも出来る。
なお弓はチャージなしでは草を刈ることが出来ない。武器によってチャージ可能。
杖
後半で手に入るアイテム。炎の杖と氷の杖の2つがある。攻撃も可能だがどちらかといえばダンジョンの仕掛け用といった位置に近い。チャージ可能。
魔道の杖
この武器では一切の物理攻撃ができなくなるが、魔法（後述）の使用制限がなくなる特典がある。入手難度はきわめて高い。武器の仕様上、チャージ不可。

○ボタン

所有しているアイテムを使う。持っているアイテムによって効果は変わる。装備するだけで効果が出るものもある。

回復アイテム
 薬草のように小回復するものからHPと魔力を全回復するキュアエールのようなものまで。薬草以外は1つずつしか所有できず、キュアエールはHPが0になった段階で強制的に使用される(任意のタイミングで使用することも可能)。
炸裂弾
初期に手に入るアイテムで使用個数に限りがない。高威力だが使い始めてから爆発までに時間差があり、爆風はアランドラ本人もダメージを受ける。武器では破壊できない岩盤を壊したりするなど、マップ攻略でも欠かせないアイテム。
魔法書
中盤で手に入るアイテム。風、土、水、火の4属性で上下巻があり、下巻の方が性能が高い。魔法の使用にはマジックシードと呼ばれるアイテムが必要で、持っている分だけ魔法を使用することが可能。魔力は睡眠をとるかマジカルエキスを使用することで回復する。
全体的に高威力でボス戦（特に下巻が手に入る終盤）ではバランスブレイカーとなることが多い。
その他
砂地に潜ることが出来るサンドケープや、鉢に植えることで高いジャンプが可能になるジェイクの豆のような特殊アイテムから、装備しているだけで攻撃力などをあげることが出来るアイテムがある。装備専用アイテムの半数は特殊な手段でしか手に入らない。

×ボタン

ジャンプ。移動中にジャンプをすればその分飛距離は伸びる。

△ボタン

押し続けることでチャージし、十字キーを押すことでダッシュが出来る。△ボタンと十字キーを押している間はダッシュをし続け、段差や障害物で強制的にストップする。ダッシュ中のジャンプは出来ない。
ダッシュ中にボタン(□○×のどれでもいい)を押すことでタックルが発動し、わずかながら相手にダメージを与えることが出来る。
また、ダッシュ終了間際（タックル中は不可）にタイミングよく十字キーを入力することで連続ダッシュが可能。

隠し要素

金のくちばし

ストーリー中、いくらかのダンジョンで手に入るアイテム。複数集めることでと命の器をはじめ特殊なアイテムと交換してもらうことが可能。全部で50個あるが、悪夢など1度クリアすると二度と手に入れる機会をなくしてしまう事がほとんどで後述するカジノの難易度が高いため全てを集めるのは至難。

契約の地

とある箇所にある隠されたほこらの先にある試練をクリアすることでマップ内に点在する鳥居を経由してワープすることが出来るようになる。（契約の地の試練のクリア後にそれぞれの鳥居を1度はくぐる必要がある。）

リバーサイド(カジノ)

ストーリー中盤であるアイテムを手に入れることで奥にあるカジノに入ることができるようになるが、そのアイテムを手に入れる機会は限られており逃すと前述のアイテム交換を含めカジノに入ることも出来なくなるうえ、前述の金のくちばしの交換も出来なくなってしまう(交換の前条件としてカジノに入れるようになる必要がある)。

スラムたたき、射的、ルーレットの3種があり、1回クリアすると命の器が、4回クリアすると金のくちばしが手に入る。4回クリアすると2度とそのゲームをプレイすることが出来なくなる。

ルーレットに必ず決まったパターンはなく、運に全てを任せなければならないため4回クリアするのは非常に難しい。

伝説の剣　雪王

中盤以降で手に入れることが出来る最強の剣。チャージ攻撃は出来ないが攻撃力が非常に高い。なお普通にうまいプレイでは逆にこの剣を手に入れることは出来ない。言ってみれば敵が強すぎて倒せない初心者救済用の武器。
でも魔法の方が強いからさほど頼る必要がない気がする

アランドラ単語