アルセーヌ・ルパン 単語

88件

アルセーヌルパン

2.3千文字の記事
  • twitter
  • facebook
  • はてな
  • LINE

「なぜぼくがいつも同じ顔を持つんだい?常に同じ個性でいるなんて、危険じゃないかね?ぼくの行動だけで十分独創的なのに」
にだって『アルセーヌ・ルパンがここにいるぞ』と確信を持って言えないならなお結構。
大切なことは『これこそアルセーヌ・ルパンがやったことだ』と間違いなしに言わせることなんだよ」

怪盗紳士ルパン

アルセーヌ・ルパンArsène Lupinとは、フランス作家モーリス・ルブランの著作『アルセーヌ・ルパンシリーズ』の主人公

概要

作者モーリス・ルブラン。初出は1905年発表の「怪盗紳士ルパン」。
最初のエピソード終盤でいきなり逮捕されているが、その後の奇想外な活躍で世間をあっと言わせ、く間に人気作品となった。

18作の長編と複数の短編による人気シリーズで、作品が進むに連れてルパンが年を重ねていくのも特徴的。20代の頃から最終作では49歳(推定)までと、まさに彼の人生った書物のようだ。

最終作であり、ルブラン遺作でもある「ルパン最後の」は推敲不足のため未発表となっていたものを、作者後70年(2012年)に孫の意志により発表に至ったという、ある意味で史上最も衝撃的な最終作。

一般的に「冒険小説もの」として扱われることが多いが、推理小説の要素を含むものも多い。

多数のパスティーシュが創作されており、後世にも様々な作品に様々な形で登場している。

人物

1874年、テオフラストルパンアンリエットダンレジーの息子として誕生。本名はラウール
は体育教師だったが、ラウールが3歳の時、渡した先で詐欺の罪に問われて獄死貴族階級だったが、民の夫を選んだ為に族から絶縁されており、やむなく学友だったドルー・スービーズ伯爵夫人の許に小間使いとして置いてもらい、子二人で慎ましく暮らしていた。
初めて犯罪を犯したのは僅か6歳の時。伯爵夫人がと自分に辛く当たり続けた復讐として、彼女が大切にしていた『女王の首飾り』を盗み出し、事件は迷宮入りとなった。
伯爵を追い出された後は首飾りの宝石バラして売りながら、片田舎に隠棲したの為に送し続けた。しかし12歳の時、死亡のヴィクトワール・エルヌモンにより育てられる。
19歳の時、初めて「アルセーヌ・ルパン」を名乗って『マダムアンベール庫』事件を起こす。これが犯罪を本格的に歩む第一歩となった。
その後は『怪盗紳士アルセーヌ・ルパン』として、世界的に有名になる。

特徴としては

  • 義賊に近い泥棒であり、盗む相手は貴族資産
  • 脱獄名人。作中何度も逮捕されながら、そのたびに脱走している。
  • 変装の名人。作中では60をえる変装をしており、様々な偽名を持つ。
  • 女子供をはじめとした、弱者の味方をすることが多い。
  • 殺人は滅多に行わない。
  • 体力や精レベル
  • 探偵警察として働くこともあり、その腕前も一流。
  • 愛国心に溢れており、戦争時は軍人として活躍。
  • 女性に弱く、惚れやすいが、一途でもある。

といったところ。
また親日でもあり、当時世間によく知られていなかった柔道ジュードー)の使い手でもある。「古き秘の」である日本には絶対に行ってみたいと作中でってもいる(『怪盗紳士ルパン』所収『旅行者』)。

よく「モノクル片眼鏡)をつけたシルクハットとの男」としてイメージされるが、実は作中でそのような描写はなかったりする。原因は最初に出版された本の表イラストで、以後ルパンイメージとして認知されるようになってしまった。

ライバルとしてはガニマール警部エルロック・ショルメ(シャーロック・ホームズ)がおり、何度か逮捕されては脱獄を繰り返している。

シャーロック・ホームズとの関係

シリーズではアーサーコナン・ドイル作の『シャーロック・ホームズ』とされる人物が何度か登場している。しかし大人の事情により(諸説あるが、一般的にはドイルからの抗議があったためとされる)『エルロック・ショルメ』と名され、設定を変更されている。そのため、ホームズ本人との対決とは明確には言えないかもしれない。
なお、翻訳者によってはそのまま『シャーロック・ホームズ』とするものもある。

後世の創作

ルパン三世(モンキー・パンチ)

主人公ルパン三世はアルセーヌ・ルパンの孫となっているが、設定が作品によって異なるため、一体ルパン二世にあたるのかは不明である。

ブラン原作では、1893年に母親は不明だが長女のジュヌヴィエーヴ1899年にクラリスとの間に生まれた長男ジャンと、二人の子供が登場している。しかし双方ともルパン父親とは知らないはずである(ジュヌヴィエーヴについては、のヴィクトワールが話した可性はある) 。
そもそも作中ではジャン泥棒をしている様子を苦悩している描写があるため、生存中に二世を名乗るものが居たとは考えにくい。

怪人二十面相(江戸川乱歩)

江戸川乱歩の代表作の一つ。少年探偵シリーズの第一作でもある。 
アルセーヌ・ルパンをモデルとした敵役『怪人十面相』が登場し、主人公である名探偵明智小五郎少年探偵団が彼に立ち向かっていくストーリー

また少年探偵シリーズではないが、明智小五郎主人公の『黄金仮面』にはアルセーヌ・ルパン本人が敵として登場。ただし、設定は江戸川乱歩オリジナルテイストになっているので注意。
余談だが、この時日本に来ていたルパンヒロイン子供が、上記のルパン三世という説もある。

関連動画

関連商品

関連項目

この記事を編集する

掲示板

おすすめトレンド

ニコニ広告で宣伝された記事

記事と一緒に動画もおすすめ!
もっと見る

急上昇ワード改

最終更新:2024/04/26(金) 03:00

ほめられた記事

最終更新:2024/04/26(金) 03:00

ウォッチリストに追加しました!

すでにウォッチリストに
入っています。

OK

追加に失敗しました。

OK

追加にはログインが必要です。

           

ほめた!

すでにほめています。

すでにほめています。

ほめるを取消しました。

OK

ほめるに失敗しました。

OK

ほめるの取消しに失敗しました。

OK

ほめるにはログインが必要です。

タグ編集にはログインが必要です。

タグ編集には利用規約の同意が必要です。

TOP