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インドメタシン(Indometacin)とは、抗炎症薬である。ゲーム『ポケモン』シリーズのアイテムとしても知られる。
インドメタシンは、インドール酢酸誘導体のNSAID(非ステロイド性抗炎症薬)である。ほかのNSAIDsと同じく抗炎症作用、解熱作用、鎮痛作用を有する。
インドメタシンなどのNSAIDsは、アラキドン酸カスケードに係わる酵素シクロオキシゲナーゼ(COX)を競合的に阻害する。アラキドン酸カスケードとは、脂肪酸のアラキドン酸をもとにプロスタグランジンE2などの生理活性物質を合成する代謝経路で、炎症応答に関与している。この反応を抑えるため、抗炎症作用を示す。
インドメタシンは、関節リウマチ、変形性関節症、痛風、術後の炎症などに使用される。また、市販の湿布や塗り薬にも配合されている。副作用に強い消化管障害、造血障害などがあるため、消化性潰瘍、血液の異常、腎障害をもつ患者への投与は禁忌。また、以前にNSAIDsを投与して気管支喘息を発症したことのある患者や、インドメタシンに対し過敏症の既往歴のある患者への投与も禁忌。副作用低減のため、インドメタシンファルネシルやアセメタシンのようなエステル化されたプロドラッグ(体内でインドメタシンに変換される薬物)も開発され、上市されている。
アメリカのメルク社(別名はMSDだがドイツの製薬企業メルク社とはルーツを同じくする別企業)により開発され、1963年にインドメタシンの名称とともに有用性が広く公表された。
インドに関連していそうな名前だが、化学構造にインドール環を含むための名称と考えられ[1]、インドはほぼ関係ない。ただし、インドールの名前の由来となった染料のインディゴ、そしてそのインディゴの名の由来まで遡れば一応インドに行きつく。
インドメタシンは、ゲーム『ポケモン』シリーズでは栄養ドリンク(ドーピングアイテム)として登場する。ポケモンのステータスのうち、「すばやさ」の基礎ポイント(努力値)を10上げる効果(第二世代までは2,560上げる効果)があり、第二世代からは「なつき度」も上昇させる。第三世代から第七世代において、「すばやさ」の基礎ポイントが100を超えているか、基礎ポイントの合計が上限の510に達している場合、使うことができない。第八世代では、100を超えて使用できる。値段は10,000円(第六世代までは9,800円)と高価だが、簡単にポケモンを強化できるアイテムとして重宝される。ゲーム『ポケモン不思議のダンジョン救助隊DX』にもアイテムとして登場する。
英語版の『ポケモン』シリーズでは、インドメタシンではなく“Carbos(炭水化物)”と呼ばれる。ほかのいくつかの諸外国語版でも、炭素ないし炭水化物を意味する言葉が充てられている。韓国語版ではアルカロイド(多くは植物由来の塩基性物質のこと)、中国語版ではそのまま速度増強剤と呼ばれている。
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最終更新:2024/04/25(木) 23:00
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