エボシガイとは、固着性(自力で移動せず他の基質に付着する)の甲殻類の一種である。蔓脚類(フジツボ等)の仲間。
「カイ」と名がつくが、カニやエビ等と同じ甲殻類の一種である。蔓脚類(フジツボの仲間)であり、特にカメノテなどと同じ有柄(ゆうへい)目に分類される。英語ではカメノテとともに「goose barnacle」としてまとめて呼称されることがあり、翻訳の際にカメノテとエボシガイが混同される場合もある。
流木など漂流物や船底、他の生物の体表などに着生する。体は柔らかく伸縮する柄部と先端の殻に覆われた頭状部からなり、頭条部の殻の中にある「蔓脚」と呼ばれる手のひらのような機関を用いて、海水中のプランクトンを濾しとって食べる。
カメノテやその近縁種は日本や中国やスペインなどで、地方によっては食用とする文化が根付いている。これに対して、カメノテに近い生物であるにもかかわらずエボシガイは一般的な食材ではない。海岸の岩などに付着して生活するカメノテと違って漂流物に付着するという生態であるため、安定した採集が困難であることが影響していると思われる。クックパッドに掲載されている味噌汁にして食した報告では美味であるとのことだが、全てのエボシガイが美味なのかどうか、また食材として安全であるかどうかは不透明である。
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最終更新:2024/04/24(水) 01:00
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