カルノフ(KARNOV)とは、1987年にデータイーストが開発したアーケード用アクションゲームである。
ナムコ販売でファミコンにも移植されている。
ゲームとしては割とオーソドックスな横スクロールタイプのアクションゲームだが、主人公の容姿が怪異なことで有名である。
社員A「みんな!とうとう開発中のアクションゲームが完成したぞ!」
社員B「すごいッ!このキャラクターなら女性客や一般層の受けもバッチリですよ!やりましたね社長!」
DECO社長「ダメだ。主人公はスキンヘッドで上半身ハダカの太ったオヤジにしろ。タイトルは『カルノフ』だ。それ以外は許さん。」
社員一同「・・・・・・・・・・・・。」
・・・という経緯があったかどうかは定かではないが、主人公のカルノフはハゲで腹が出ていてどじょう髭なおっさんという、あまりにも主人公にあるまじき風貌をしていた。
もっさりしたアクション、斜め上に飛ぶも滞空時間がやたら長い変な軌道のジャンプ(通称デコジャンプ)、アイテムの羽根を取ると背中に白い羽根が生えたり、好きなものがはしごと、キャラクター設定もまた変だった。
ちなみに本名は「ジンボロフ・カルノフスキー」。
こう見えても神の使いであるが、「生前散々悪事を働き、その贖罪のために働かせられている」という、これまた主役らしくないバックストーリーを持っている。
もっともこれはファミコン版の話で、AC版だと特にバックストーリーもなく宝探しをするだけの模様。
中東風のステージをハゲのおっさんが、口から火を吹きながら進んでいくという奇妙な世界観のせいか、カルノフは「チェルノブ」や「トリオ・ザ・パンチ」と一緒に「デコ三大奇ゲー」などと呼ばれるハメになってしまう。
デコのマスコットキャラの一人としてチェルノブと共に後発のデコゲーに度々ゲスト出演している。
カルノフといえばデブのオッサンというイメージが根付いているが、デビュー当時のイメージイラストでは一貫して横に太めの筋肉ゴリラとして描かれている。
脂肪の欠片もなく腹筋も見事に割れており、デブと形容する要素は見当たらない。
海外版でのイメージイラストやそれを元にしたLCDゲーム版では、しなやかな肉体のマッチョマンとして描かれており、特にコモドール64版の凛々し過ぎるカルノフは必見である。
ゲーム中のグラフィックでは脂肪なのか筋肉なのか判別が付きにくいが、倒れた時の太鼓腹を見る限りやはりデブのオッサンである。
ドラゴンニンジャに登場した時には、ある程度鍛えなおしたのか巨漢のマッチョな姿になっているが、鍛え方が足りないのか下っ腹は少々だらしない。
トリオ・ザ・パンチに出演した際は完全にただのデブであり、1面のボスとして登場するカルノフを象った守神の石像はまるで相撲取りのような造形である。
ファイターズヒストリーのラスボスとして降臨した際には、かつてのイメージイラスト通りの筋肉を取り戻しており、腹筋も見事に割れている。
しかし、どういう訳か体格が異様なまでに縮んでおり(プロフィールによれば身長167cm、体重98kg)格ゲーキャラの基準では巨漢どころか短躯と言ってもいい。
そして己の力を過信していたが故に敗北したカルノフは、祖国ロシアの極寒の地で厳しい修行に明け暮れ、続編のファイターズヒストリーダイナマイト(海外名「KARNOV'S REVENGE(カルノフズリベンジ)」)では別人のような変貌を遂げていた。
身長は167cmから180cmに、体重は98kgから135kgにまで増大。
体は今までにないくらい分厚い脂肪に覆われ、全身に生々しい古傷が残っている。
修行した結果が何故デブなのかという疑問は残るが、一説によれば筋肉の上に脂肪の鎧を纏うのは最も格闘技に適した体格だという。
この体格こそ、カルノフが追い求めた理想形なのかもしれない・・・
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最終更新:2024/04/19(金) 13:00
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