キハ281系単語

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キハ281系とは、JR北海道が保有する特急気動車である。

概要

キハ281系 前面

JR北海道が誇る日本初の130km/h営業運転を開始した高速気動車。振り子機構を生かして函館札幌3時間ちょうどで結び、在来線における速度日本一レコードも持つ。

函館札幌の所要時間短縮を的に、1992年に登場。3両編成で試験された後、翌年から量産を開始。1994年スーパー北斗号新設と共に営業運転を開始した。

体はステンレス製とし、連続デザインとした。全体は塗装ながら、ドアまわりを沿線の勝地・噴火イメージしたブルー塗装には葱色黄色のアクセントを入れている。
内も噴火湾を意識し、系のモケットを使用した座席を並べている。

ダイナミック前頭部は、運転台を高く置き(高運転台)かつ連結時に乗客の行き来を可とする(貫通)構造を両立したデザインである。貫通にはが設けられ、下には列車名が表示される。このスタイルは、以後のJR北海道オリジナル特急に引き継がれている。なお、この先頭部に立ち入ってはいけない

2022年7月には、定期運用を終了する事がJR北海道より発表され、同年9月30日を以て予定通り「北斗」の定期運用を終了した。その後、お別れ運転として同年10月22日・23日に、デビュー当時の列車名を冠した臨時「スーパー北斗」で運行され、28年間の活躍に幕を閉じた。今後、一部車両は保存される予定となっている。

技術

スーパー北斗の走行区間には非常に多くのカーブがあり、従来の特急列車(キハ183系使用北斗号)はさしかかる度に減速を強いられてきた。キハ281系ではこれをすべく、体を傾斜させて乗客への遠心力を軽減する振り子機構を搭載。5度の体傾斜で、カーブを本来の制限速度より最大30km/h高速で通過することができるようになった。
走行地点に応じて最適な体傾斜をするため、乗り心地に不快感は全くと言って良いほどい。

また高速域まで加速を持続させ山間部の勾配にも負けない出を得るため、コマツ製の350ディーゼルエンジンを全に2基搭載。併せて体を軽量なステンレス製とし、JR北海道の「電車に負けない気動車」の先駆けとなった。

最終運用

引退直前は、函館札幌函館本線室蘭本線経由で結ぶ「北斗」のうち、定期2往復(2号・7号・14号・19号)・臨時1往復(5号・14号)に使用されていた。2011年に発生したキハ283系石勝線列車脱線火災事故を受け、2013年からは最高時速を120km/hまで落とした減速ダイヤで運行されていていた。
グリーン車を1両含む5両編成を基本としているが、乗客の多寡に応じて1両単位で増結されることも多かった。

デビューから2020年までは「スーパー北斗」に使用され、かつてはグリーン車を1両含む7両編成を基本とした上に、多客時には後継のキハ283系を組み込んで走行する事もあった。また、2013年までは札幌運転所からの送り込みを兼ねて手稲発札幌行の「ホームライナー」にも用いられていた。

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以前は前面展望可でした。

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    最終更新:2024/03/29(金) 00:00

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