JR北海道が誇る日本初の130km/h営業運転を開始した高速気動車。振り子機構を生かして函館~札幌を3時間ちょうどで結び、在来線における平均速度日本一のレコードも持つ。
函館と札幌の所要時間短縮を目的に、1992年に登場。3両編成で試験された後、翌年から量産を開始。1994年のスーパー北斗号新設と共に営業運転を開始した。
車体はステンレス製とし、連続窓風のデザインとした。全体は無塗装ながら、ドアまわりを沿線の景勝地・噴火湾をイメージしたブルーで塗装。脇には萌葱色萌黄色のアクセントを入れている。
車内も噴火湾を意識し、青系のモケットを使用した座席を並べている。
ダイナミックな前頭部は、運転台を高く置き(高運転台)かつ連結時に乗客の行き来を可能とする(貫通)構造を両立したデザインである。貫通扉には窓が設けられ、下には列車名が表示される。このスタイルは、以後のJR北海道オリジナル特急車に引き継がれている。なお、この先頭部に立ち入ってはいけない。
2022年7月には、定期運用を終了する事がJR北海道より発表され、同年9月30日を以て予定通り「北斗」の定期運用を終了した。その後、お別れ運転として同年10月22日・23日に、デビュー当時の列車名を冠した臨時「スーパー北斗」で運行され、28年間の活躍に幕を閉じた。今後、一部車両は保存される予定となっている。
スーパー北斗の走行区間には非常に多くのカーブがあり、従来の特急列車(キハ183系使用北斗号)はさしかかる度に減速を強いられてきた。キハ281系ではこれを克服すべく、車体を傾斜させて乗客への遠心力を軽減する振り子機構を搭載。5度の車体傾斜で、カーブを本来の制限速度より最大30km/h高速で通過することができるようになった。
走行地点に応じて最適な車体傾斜をするため、乗り心地に不快感は全くと言って良いほど無い。
また高速域まで加速力を持続させ山間部の勾配にも負けない出力を得るため、コマツ製の350馬力ディーゼルエンジンを全車に2基搭載。併せて車体を軽量なステンレス製とし、JR北海道の「電車に負けない気動車」の先駆けとなった。
引退直前は、函館と札幌を函館本線と室蘭本線経由で結ぶ「北斗」のうち、定期2往復(2号・7号・14号・19号)・臨時1往復(5号・14号)に使用されていた。2011年に発生したキハ283系の石勝線列車脱線火災事故の影響を受け、2013年からは最高時速を120km/hまで落とした減速ダイヤで運行されていていた。
グリーン車を1両含む5両編成を基本としているが、乗客の多寡に応じて1両単位で増結されることも多かった。
デビューから2020年までは「スーパー北斗」に使用され、かつてはグリーン車を1両含む7両編成を基本とした上に、多客時には後継のキハ283系を組み込んで走行する事もあった。また、2013年までは札幌運転所からの送り込みを兼ねて手稲発札幌行の「ホームライナー」にも用いられていた。
以前は前面展望可でした。
掲示板
12 ななしのよっしん
2022/10/01(土) 12:12:13 ID: vHW2tUHrmN
>>11 キハ261でも代走できるようなユルユルダイヤになっているから不必要に減速している。ただし機構は生きている
遅れると本気出す
13 ななしのよっしん
2022/10/02(日) 16:17:08 ID: ZgrqRZob9S
>>13
そうなのか、本気出したキハ281にまた乗りたかったな
130km/h出してて貫通扉から前面展望ができた頃が懐かしい
14 ななしのよっしん
2022/10/22(土) 22:54:29 ID: D2czf9qPVj
下りラストラン乗車してきた。
停車駅東室蘭のみというのはまあいいけど、結局運転停車や千歳線のノロノロ運転でスピード感は無かった。
3時間切れとは言わないから、120km/h時代の全力の走りが見たかったなあ。
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最終更新:2024/03/29(金) 00:00
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