クロス探偵物語とは、1998年にセガサターン、1999年にプレイステーションで発売された本格推理アドベンチャーゲームである。
発売元はワークジャム。同社は、現在では探偵神宮寺三郎シリーズの開発元で知られている(正確にはクロス探偵物語で有名になっていたワークジャムが、2002年に神宮寺の権利を取得した)。
企画・脚本・監督は「ゼロヨンチャンプ」の神長豊、主題歌はピチカート・ファイヴの『大都会交響楽』、キャラクターデザインとグラフィック監修は漫画家の玉置一平がそれぞれ担当。玉置の手による青年漫画タッチの美少女は、萌絵AVG全盛の今こそもっと評価されるべきである。
エンディングでは次回作が予告されていたが、結局日の目を浴びることはなかった(正式な発売中止のアナウンスは2008年) 。
「マッハシーク」と呼ばれる独自のロード技術を搭載しており、SS、PS作品でありながらロード時間は皆無に等しく、テンポ良くゲームを楽しむことができる。この技術はゼロヨンチャンプ時代にも利用していたものの改良版である。
物語は、地の文はなくキャラクターの会話のみ、という漫画的な構成となっている。草尾毅、横山智佐らの掛け合いによるテンポのよいギャグシーンも特徴。音声とテキスト表示の一文字ごとまでのタイミングも全て計られているという芸の細かさである。
推理ものとしては、一部無理のあるトリックも出てくるが、本格ミステリーとして十分楽しめる丁寧かつ練られた作りとなっている。 特に黒須の非常に機転の効く話術がシナリオの見どころといえるだろう。推理AVG愛好家がPS・SS時代以降の名作を挙げる場合には、本作が入ってる事が多い。
キャラクターの画像やアニメーションが非常に豊富であり、コロコロ変わる表情は見ているだけでも楽しい。
小ネタの多さに定評があり、AVGでのお約束として多くの男性プレーヤーが、美女キャラの胸元をクリックしたはずである。変な選択肢を選んだり、変な場所をポインタクリックしたりすると、プレーヤーに黒須が鋭いツッコミを入れてくれる(「そんなとこ(おっぱい)ばかり見ちゃダメだ」「おまえが付き合え」など。ちなみにその時のポーズは「m9」)。
システム的にはファミコン時代によくあったコマンド選択型AVGのシステムを正当進化させたようなものとなっている。話す、使う、ポインタといったコマンドを総当たり的に押して進めていくことになるが、基本的に必要な分のコマンドしか表示されないので作業的になることは少ない。
各話の終盤では犯人の名前を選択したり、どんなトリックを使ったかを文字入力する場面もある。また第4話と第6話は通常とは違ったゲーム内容となっている(詳細は後述)。
どんな選択肢を選ぼうがゲームオーバーになることは絶対にない。ただし、トリックを文字入力する場面で正解が分からなかったり、第5話や第7話のように舞台の広い事件では先に進めるフラグが分からなくなったりして、ハマってしまう場合はある。どうしても、というときは無理せずネットに頼るのもよいかと。
依頼者・川崎亜紀が一人暮らしするマンションにて、深夜二時頃依頼者の就寝中に帽子を被った男が侵入。その場は撃退できたが、このままでは夜眠ることもできないので、事件について調査してほしい。
依頼者・高松洋子の息子春彦が、彼が一人暮らししているマンションで首吊り死体で発見された。警察は自殺と断定したが、息子は自分に黙って自殺するような人間ではない。真犯人を見つけ出して欲しい。
名門のお嬢様校として有名なエリス女学館の掲示板に、「校則を撤廃しなければ更に犠牲者は増え続けるだろう」と書かれた脅迫状が張り付けられた。学校ではその直前、立て続けに2人の教師がガンで死亡していたこともあり、去年飛び降り自殺した「鈴木つかさ」の呪いとして多くの生徒が動揺しており、中には休むものまでいるという…
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今回の話は、依頼者がツーリング先のロッジで出会った女性・涼子のことを語るラジオドラマ風のものとなっている。ゲーム性は一切なく、おまけシナリオに近い。
友子たちとともに、友子の姉の美麗が写真撮影をしている伊豆へとバカンスに向かった黒須。美麗の泊まる、崖にせり出して建つホテル「ラピス」に遊びに行った黒須と友子は、撮影スタッフの荒井が自室で死亡しているところを発見する。荒井の死に動揺が走る中、電話線が切られ、どこに犯人が潜んでいるか分からない状況で、更にもう一人の死体が発見された…
「僕は満月の日はついていないんです。」
かつての失敗からできたトラウマのせいか、満月の日は何もかも上手くいかないと語る浦沢。満月の晩である今夜もまた、今日中に必要な大事なものをビルの最上階に忘れてしまったのだ。セキュリティーが厳しく迷路のように入り組んだ造りのビルから、今夜11時半までに黒須は大事なものを取ってくることができるか…?
今回は、昔のFCゲームによくあった「3D迷路」風に作られたビルの中を探索しながら、目的地である最上階(15階)まで昇っていくことになる。途中途中で工夫された仕掛けがあったり、黒須が一人コントを始めたりとミニイベントが楽しい一話。
冴木先生が突然倒れてしまった。冴木先生が食べた明太子に、何者かによって毒物のヒ素が入れられていたのだ。何とか一命を取り留めた冴木先生は、事務所に蜘蛛の柄のついた封筒が置かれていたことから、このヒ素がかつて自分の追いかけていた恐ろしい組織の手によるものだと気づく。冴木先生はかつて組織に妻と娘を殺された過去があるため、「刃向かってはならない」と黒須に忠告する。
しかし黒須宛に、例の蜘蛛の封筒に入った招待状が届く。その内容は、「鹿鳴館という屋敷へ来い」というもの。冴木先生が狙われたことへの怒り、そして謎の組織の正体を確かめるために、黒須は鹿鳴館へと向かった。
掲示板
25 ななしのよっしん
2015/10/05(月) 04:00:24 ID: 9Eee35l6h0
26 削除しました
削除しました ID: FeSXNgweqq
削除しました
27 ななしのよっしん
2021/09/15(水) 19:48:11 ID: y/wacI+5NA
ゲームオーバーにならないとあるが、実は第6章、満月の夜に。だけは「便意(大)の時にに下剤を飲む」という条件でゲームオーバーになれる
ジュース3本での便意(小)ではだめ
なお、激辛カレートムヤムクンだと、便意中はジュースが飲めないので不可
下剤は「ラベルに何も書いていないビン」なので、見てみたい人は探してみよう!
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最終更新:2024/03/29(金) 16:00
最終更新:2024/03/29(金) 16:00
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