ゴジラ列島震撼とは、1995年12月22日にセガサターン用に発売されたRTSゲームソフトである。
開発はスカラベ。
プレイヤーの目的は対怪獣攻撃部隊『Gフォース』の司令官として、現地に配置された攻撃部隊を指揮し、
日本各地に出現するゴジラなどの数々の怪獣と交戦、それらを撃退することである。
自軍仮設司令部が破壊されたり、自軍戦力の消耗率か都市の破壊率が75%以上に達すると敗北。
映画同様、怪獣はプレイヤーの使用する戦車などに比べ、遥かに強力な攻撃力と防御力を有しているため、
怪獣同士を戦闘させて消耗させたり、支援を活用して被害を抑えながら戦うなど、高い戦略性が必要とされる。
ムービーにはCGのほか本編映像を多用しており、ドット絵で構成されたMAP、ユニットも当時としては美麗。BGMにも映画の劇伴がそのまま使用され、伊福部昭を始めとした作曲家陣の名曲が楽しめる。
物語に沿ってミッションが登場していくストーリーモードと、5つの練習用ミッションを選択出来るミッションモードがあり、クリア後に公開される隠しコマンドの入力によって、ステージセレクトとミッションモードの隠しミッションが解禁される。
ちなみに発売日には丁度ゴジラvsデストロイアが上映されており、デストロイアとゴジラジュニアの迅速なゲームデビューが実現した。
死亡する登場人物は、ミッション中にどのような行動を取っても存命させる事は不可能。
将馬:
プレイヤーの分身。対怪獣戦の経験は浅いが、徐々に実戦経験を積み、頭角を現していく。
宮田戦死後は彼の後を継いでGフォース特殊兵器部隊隊長に昇進する。
剛田:
猪突猛進な傾向を持つ司令官。NPC部隊を指揮する。将馬のライバル的存在らしい。
故郷の名古屋でキングギドラとメカゴジラ、ゴジラの挟撃を受け、孤軍奮闘するも殉職する。
西:
冷静沈着な傾向を持つ司令官。NPC部隊を指揮する。
剛田と同様に名古屋で殉職するが、剛田に比べると会話シーンでの存在感は薄い。
倉持:
NPC支援部隊を指揮する女性司令官。怪獣からの攻撃や自軍部隊への被害を極度に恐れる傾向がある。
宮田:
Gフォース特殊兵器部隊隊長。NPC部隊を指揮する。生真面目な人物だが将馬達からの信頼は厚い。
横浜ではスーパーメカゴジラに搭乗したが、バトラの猛攻を受けて同機が大破、殉職する。
同ステージの異常な難易度から、「スーパーメカゴジラの操縦権をよこせ」「無能」などと非難される不遇な人。
浅見:
NPC部隊を指揮する女性司令官。
分析能力に優れ、倉持の逃げ腰な指揮傾向を指摘したり、スペースゴジラの弱点を看破した事も。
森:
NPC部隊を指揮する司令官。当初は剛田隊長の部下であり、名古屋では副官を務めていた。
青森の六ヶ所村では原子炉停止部隊を率いる活躍を見せるが、それ以降は空気。
東郷長官:
ミッション前のブリーフィング画面において、MAPと出現怪獣の説明を行う。
竹内博士:
ブリーフィング画面において、そのMAPで初登場する自軍ユニットの説明を行う。
大山総理:
ブリーフィング画面の会話シーンに登場する総理大臣。
小美人:
モスラを守護神として崇めるインファント島の使者。当初はモスラの卵を奪われた為にGフォースと敵対していたが、
札幌での対ガイガン戦ではGフォースと共闘、横浜ではバトラの脅威を日本に伝えに来た。
ブラックホール第三惑星人:
地球侵略の為にメカゴジラを地球に投入、偽ゴジラとして暴れさせていた異星人。
しかし、本作の設定ではゴジラを装って攻撃を始める必要性が見当たらない。後にX星人と同盟を組む。
X星人:
ブラックホール第三惑星人と同盟を組み、ガイガンとキングギドラを操って地球侵略を目論んだ異星人。
Gフォースとゴジラに怪獣を倒され、映画と同様の捨て台詞を残して立ち去った。
キングギドラは味方であるはずのメカゴジラをも攻撃してしまうが、故意なのか等は不明。
見好博士:
国立生命科学研究所の所長であり、ゴジラの生態を研究する科学者。度々、Gフォースに助言を与えるが、
見好靖子の細胞とゴジラ細胞と薔薇の細胞を融合させて、怪獣ビオランテを生み出した張本人。
口調は穏やかだが、やっている事はマッドサイエンティストそのものである。
見好靖子:
見好博士の娘で、メカゴジラ(平成)の開発にも関与していたが、ブラックホール第三惑星人に殺害された。
名前の元ネタはゴジラVSビオランテで白神英理加を演じた女優、沢口靖子と思われる。
Gフォース側のユニットと比較すると、高い能力を持ち、時間経過で耐久力とエネルギーが回復する事が特徴。
攻撃の際、射程範囲内に存在する建造物や複数のユニットに対して、同時にダメージを与える。
仕様上、同じ種類の怪獣同士は戦闘しないが、設定上は味方であるはずの怪獣同士が戦闘してしまう事は多い。
ゴジラ:
言わずと知れた怪獣王。ストーリー、ミッションモードを問わず、殆どのMAPに登場する。
防御力、耐久力が優れる事以外は平均的な能力を持つが、ステージが進むにつれて徐々に強化されていく。
他の怪獣と異なり、撃破されても「戦意を喪失し、撤退した」という扱いになる。
アンギラス:
射程一マスの対地攻撃しか持たず、攻撃、防御力など殆どの能力が最低レベル。移動スピードだけは速め。
モスラ(幼虫):
興業者によって奪われた卵を追って晴海埠頭に上陸した為、事情を知らないGフォースと敵対している。
命中した相手を数秒間停止させるST攻撃を多用してくるが、攻撃力や耐久力は極めて低い。二匹同時に出現する。
ラドン:
初の飛行怪獣。地上一マスにしか攻撃出来ず、空中には攻撃出来ない為、ヘリに囲まれると無力化する。
しかし移動能力は高く、飛行しているため地形を無視して行動出来る。
メカゴジラ(昭和):
初登場時は偽ゴジラとして出現。撃破されると正体を現すが、ゲームの仕様上、偽ゴジラとゴジラは戦わない。
攻撃力、防御力はゴジラを上回るが耐久力は低めで、機械である為か時間経過で耐久力は回復しない。
モスラ(成虫):
幼虫と異なり、友軍NPCとして敵怪獣のみを攻撃してくれる。
耐久力は低いが、高い攻撃力、防御力を持つのでゴジラ、ガイガンの二匹を相手にしても圧勝する事が多い。
残念ながら横浜にバトラが上陸した際には、既に死亡してしまっている。
ガイガン:
高めの耐久力を持つサイボーグ怪獣。小美人には『ゴジラをぶつけないと倒せない』と言われるが、そんな事は無い。
キングギドラと共にX星人の切り札と言える戦力だが、ゲームの仕様上、両者が接近すると同士討ちしてしまう。
ただでさえ攻撃力が低く、対空攻撃力は更に低い為にモスラには歯が立たない。
キングギドラ:
攻撃力、攻撃範囲、防御力、耐久力など、あらゆる点でゴジラを上回る能力を持つ宇宙怪獣。
ストーリー上、同時に登場するメカゴジラは友軍のはずだが、両者を接近させると同士討ちしてしまう。
名古屋を防衛していた剛田の部隊を壊滅させ、仮設司令部を破壊して彼を殺害した。
メカゴジラII:
名古屋を襲撃した二体目のメカゴジラ(昭和)。前述の通り、キングギドラに接近すると同士討ちを始めてしまう。
原作通り胸部装甲版とカラーリングが異なるほか、各種能力も一体目より向上している。
ビオランテ:
攻撃力、防御力は低く、時間経過での耐久力回復スピードも遅いが、耐久力そのものは極めて高い。
人間としての理性が残っている為かゴジラを優先的に攻撃するが、Gフォース側にも攻撃する。
ビオランテが登場する青森、六ヶ所村ステージのクリア条件は、原子炉停止部隊の撤退であるため、
本来ならビオランテを撃破せずともクリア可能だが、バグにより怪獣を全滅させねばクリアと認識されない事もある。
バトラ(幼虫):
広大な攻撃範囲と高い攻撃力を併せ持つ強力な怪獣。二匹が横浜に同時出現する。
ゴジラがいないので、同士討ち戦術を封じられた上、スーパーメカゴジラもイベント上、まともに動かないので、
かなりの苦戦を強いられるのだが、撃破すると……
バトラ(成虫):
バトラ(幼虫)が撃破されると変身する姿。幼虫だけでも苦戦していたプレイヤー達を絶望の淵へと叩き落した。
ただでさえ強力な攻撃力、防御力は更に強化され、飛行ユニットになったので移動能力も高い。
しかし、ゲームの仕様上、成虫と幼虫は別怪獣扱いなので、同士討ちさせる事が可能。
スペースゴジラ:
攻撃、防御ともに優れた能力を持つ上、長射程のST攻撃も持つ。
加えて、ゴジラの攻撃を受けても瞬時に全快するほどの回復力を持つ為、そのままでは撃破が不可能。
MAP上に配置された結晶体を複数破壊されると弱体化、ダメージを与える事が可能になる。
デストロイア(集合体):
極めて高い攻撃力を誇る怪獣。二匹が同時出現するが、プレイヤーが何もしなくてもゴジラジュニアに倒されてしまう。
発売前に公表された写真ではスーパーメカゴジラと戦っているが、両者が同時に登場するMAPは存在しない。
ゴジラジュニア:
耐久力は低いが、時間経過での回復力が極めて高く、攻撃力も高いうえに敵怪獣のみを攻撃してくれる友軍NPC。
だが、ゲームの仕様上、同族のバーニングゴジラとも戦闘してしまい、挙句には倒されてしまうことも。
たとえ撃破された場合でも、エンディングでは生存が確認されている。
デストロイア(完全体):
全ユニット最大級の攻撃力と、高い防御力、耐久力を兼ね備えた怪獣。
ゴジラジュニアでは歯が立たず、バーニングゴジラとも対等に戦える。
バーニングゴジラ:
体内の核エネルギーが制御不可能になって暴走するゴジラ。攻撃力は今まで以上のものとなっているうえ、
時間経過で耐久力がカンストまで達するか、逆にゼロになるとメルトダウン、ゲームオーバーとなってしまう。
その為、耐久力が回復しすぎぬよう、逆に撃破してしまわぬよう注意しながらデストロイアを倒さねばならない。
ファイヤーラドン:
隠しステージにのみ登場。大幅に攻撃力、攻撃範囲が増し、対空攻撃が追加されるなど、強化されたラドン。
発売前に公表された写真ではMOGERAと戦っているが、やはり両者が同時に登場するMAPは存在しない。
ヘドラ:
隠しステージにのみ登場。攻撃力、防御力共に低めだが、極端な弱点は無く、三匹同時に出現する。
自軍戦力が非常に貧弱な上、ゴジラや他の怪獣も出現しないので消耗させることも出来ず、苦戦を強いられる。
攻撃範囲の広い熱線を封じる為に、単体のユニットを至近距離に接近させて攻撃をさせることや、
車両強化車によって部隊の損耗を可能な限り抑えることが攻略の鍵となる。
怪獣と比較するとユニット単体の能力で劣るが、多数の戦力を運用可能なことが特徴。
NPC部隊は、怪獣へと無闇に突撃する事が多いが、自軍展開までの時間稼ぎにはなる。
MOGERAなどのユニットは怪獣に似た特性を持つが、耐久力は回復せず、エネルギー(残弾)の回復能力が劣る。
他のユニットも、僅かながら時間経過で残弾(エネルギー)が回復する。
仮設司令部:
各ステージに存在する拠点。自軍のものが一つと、友軍のものが複数あることが多い。
建造物扱いなので攻撃能力は皆無で、怪獣からの攻撃にも長く耐える事は出来ない。支援による修復も不可能。
自軍の司令部が破壊されるとゲームオーバーになり、友軍の司令部が破壊されるとNPCが行動を停止してしまう。
61式戦車、74式戦車、90式戦車:
最序盤の主力戦闘車両。防御力はそこそこだが、攻撃力が低く、射程も短い上に地上にしか攻撃できない。
支援車両を的確に活用せねば怪獣と戦う事は難しい。
92式メーサー戦車、93式ツインメーサー戦車:
序盤以降の主力戦闘車両。従来の戦車よりも攻撃力や射程が増し、対空攻撃も可能。
単体では怪獣には歯が立たないが、支援車両を活用すれば、かなり善戦出来る。
155ミリ自走砲、205ミリ自走砲、ハイパワーレーザービーム車:
長射程の武装を持ち、敵怪獣をアウトレンジから攻撃可能な戦闘車両。
しかし、他のユニットと比べると防御力が低い。支援車両による支援が可能。
67式対空ミサイル、ペトリオット、75式対空ミサイル:
対空攻撃のみに特化した戦闘車両。地上への攻撃は出来ない。支援車両による支援可能。
ランドモゲラー:
怪獣ほど強力ではないが、戦闘車両としては高い攻撃力と防御力、耐久力を持つユニット。
しかし、支援車両による支援が不可能。
ヒューイコブラ、メーサー攻撃機:
移動力、機動力が高い為、ヒットアンドアウェイや怪獣の誘導に適したユニット。
着陸は出来ない為、支援車両による支援が不可能。
スーパーX、スーパーX2:
メーサー攻撃機の攻撃力と耐久力を強化し、極めて高い防御力を与えたようなユニット。
通常兵器に加え、ST攻撃のカドミウム弾や、長射程のレーザー砲を持つが、やはり支援は不可能。
F-15、F-16、F-1:
空母や基地に配備された戦闘機や攻撃機。基地発進コマンドで指示を出すと怪獣を攻撃してくれる。
撃墜されるような事はないが、攻撃を外す事はあり、攻撃後は帰還、補給、再出撃にしばらく時間がかかる。
爆撃可能機体は、進軍の邪魔になる地上建造物を指定すると爆撃、破壊出来るが、都市破壊率も上昇する。
なお、仮設司令部を爆撃するよう指示すると、当然の如く爆撃され、破壊されてしまう。
ガルーダ、スターファルコン:
基地発進コマンドで選択可能な戦闘機と爆撃機。通常の機体よりも攻撃力と攻撃範囲が強化されている。
車両強化車、補給車、レーダー搭載車:
武装を搭載せず、他のユニットに隣接することで支援を行う車両。
車両強化車はダメージの修復、補給車は残弾の補給、レーダー搭載車は攻撃性能を向上させる。
しかし、ヘリやランドモゲラー、スーパーX、メカゴジラなどといった特殊兵器を支援することは出来ない。
コンピューター操作に任せると、意味もなく怪獣に突っ込んでいき、自滅してしまう事が多い。
特にNPCのものは無闇に行動する為、自軍の進軍を妨げられてしまうこともある。
電磁ネット、護衛艦、駆逐艦:
ミッションモードにのみ登場するユニット。NPC専用ユニットであり、時間稼ぎの為の固定砲台と考えて良い。
メカゴジラ(平成)、スーパーメカゴジラ:
回収されたメカゴジラ(昭和)のデータを利用して開発されたロボット怪獣型兵器。
実は性能が(昭和)よりも劣っており、スーパーメカゴジラに強化されてもゴジラほどの性能は無い。
スーパーメカゴジラはNPC専用なうえに、イベント上、攻撃すらままならず、多くのプレイヤーを失望させた。
隠しステージでは、プレイヤー自身がメカゴジラ(平成)を二機同時に運用できるが、
上手く運用出来なければ偽ゴジラ(とメカゴジラ(昭和))に負けることも。
MOGERA:
究極の対Gロボット兵器。対G特殊兵器部隊隊長になった将馬(プレイヤー自身)が運用する事が可能。
使用可能なステージは一つのみだが、高い攻撃力、防御力を持ち、ST攻撃も備える。
ゴジラ、スペースゴジラの二大怪獣に正面から立ち向かい、勝利してしまえる程の性能を持つ。
なお、ランドモゲラーとスターファルコンが同時運用可能なステージが存在するが、合体や分離は不可能。
モスラの卵、原発2号炉:
破壊されるとゲームオーバーになってしまう特殊な建造物。一部ステージのみに登場する。
タイトル画面で上下左右ABABXYZと入力すると、ストーリーモード・模擬戦闘すべてのマップが選択できるようになる。入力時に足音が聞こえたら成功。なお本作のタイトル画面は表示時間が短い(すぐにオープニングがはじまる)のでやや注意。
ゴジラ列島震撼に関するニコニコミュニティを紹介してください。
掲示板
45 ななしのよっしん
2014/09/24(水) 19:14:56 ID: FtZMK2EwBZ
今出るとバトラの難易度を引き継ぐのはどいつになるんだろうね。
同じ虫系のメガギラスかな。
46 ななしのよっしん
2015/07/03(金) 23:14:29 ID: +VrwxzJhW8
47 ななしのよっしん
2021/07/24(土) 01:40:41 ID: 2d8cMWWorB
これは記憶に残る名作だった
自分は自衛隊を動かして怪獣と戦うんだけど、味方戦車はすぐ破壊されるしヘリも弱いし
デカい怪獣に必死に立ち向かう人間達って感じがして怪獣の脅威が伝わって来た
キャラの会話で怪獣が生まれた経緯が説明されて兵器や怪獣を解説する実写ムービーも豊富なので
怪獣をやっつけるゲームなんだけど何故か怪獣に愛着も湧いてくる様な気もした
適度に頑張らないとクリア出来ない難易度も良かった
ネットで攻略法を調べることが出来ない時代に自分で試行錯誤して2匹のバトラを倒せた時は
かなり嬉しかったもんだ
急上昇ワード改
最終更新:2024/04/24(水) 22:00
最終更新:2024/04/24(水) 22:00
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