サッカーイラン代表とは、イラン・イスラム共和国サッカー連盟 (FFIRI) によって構成されるサッカーのイラン代表チームである。愛称はチーム・メッリ(Team Melli)。ユニフォームはホームが上下ともにに白、アウェイが上下ともに赤。
サッカーのナショナルチーム | |||
イラン代表 | |||
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基本情報 | |||
国旗 | |||
協会 | FFIRI | ||
大陸 | AFC(アジア) | ||
FIFAコード | IRN | ||
FIFA加盟 | 1948年 | ||
監督 | アミール・ガレノイー | ||
FIFAワールドカップ | |||
出場 | 6回 | ||
最高成績 | グループリーグ | ||
AFCアジアカップ | |||
出場 | 15回 | ||
最高成績 | 優勝(3回) |
AFCアジアカップを3度制した経験があり、アジア大会を4度、西アジアサッカー選手権で4度の優勝経験を持つアジアトップクラスの実力を持つ中東の強豪チームである。近年は、アジア最強の国と呼ばれている。1997年に日本がFIFAワールドカップ初出場を果たしたジョホールバルの歓喜のときの対戦相手としても知られている。
FIFAワールドカップには1978 FIFAワールドカップが初出場。1998年大会以降、5度本大会に出場しているが、全てグループリーグでの敗退に終わっている。アジアの中では圧倒的な強さを見せているものの、世界の舞台に立つとなかなか結果を残せない内弁慶ぶりが続いている。
アジアの中でもトップクラスのタレントを輩出している国であり、日本にとっての天敵であったアリ・ダエイが代表的である。他の中東のチームと違い、国内リーグのみならず、ヨーロッパのチームに所属している選手も多い。また、ドイツなどで育った移民を帰化させることでチームの強化も図っており、アシュカン・デヤガーのようにドイツのアンダー代表経験者がイラン代表としてプレーした事例もある。
初試合は1941年。自国開催となったAFCアジアカップ1968で初優勝を飾ると、そこから1972年大会と1975年大会を制し、アジアカップ三連覇を飾る。また、1974年のアジア大会でも優勝しており、アジアの中で頭角を現すようになる。そして、1978 FIFAワールドカップ・アルゼンチン大会ではアジア予選を勝ち抜き、FIFAワールドカップ初出場を果たす。本大会ではスコットランド相手に引き分けたものの、1分2敗でグループリーグ敗退となる。
1980年代になると、イラン革命が発端の西側諸国との対立、イラン・イラク戦争の影響もあって国際舞台からは遠ざかるようになる。一方でAFCなどが主催するアジアの大会には出場しており、AFCアジアカップでは毎回上位に進出するなど、アジアの中では強豪という位置づけのままであった。1990年大会からワールドカップ予選に復帰するが、2大会連続で予選敗退に終わっている。
1998 FIFAワールドカップ・フランス大会ではアリ・ダエイ、コダダド・アジジ、カリム・バゲリ、メフディ・マハダビキアらアジアトップクラスのタレントを有するチームとなり、第3代表決定戦で日本に敗れはしたが、オーストラリアとの大陸間プレーオフを制し、5大会ぶり2度目の本大会出場を果たす。本大会では、政治的に対立するアメリカ相手に初勝利を挙げ、今大会のアジア勢唯一の白星を記録したものの、ドイツ、ユーゴスラビアといった強豪に敗れ、グループリーグ敗退。
2002 FIFAワールドカップ・日韓大会では、ダエイら主力選手がドイツ・ブンデスリーガに活躍の場を移すが、最後はプレーオフでアイルランドに敗れ、本大会出場を逃す。
2006 FIFAワールドカップ・ドイツ大会では、ブランコ・イバンコビッチ監督のもとアジア予選でアジア最強の攻撃力と破壊力を武器に快進撃を続け、2大会ぶりに本大会出場。しかし、本大会では自慢の攻撃陣が機能せず、1分2敗でグループリーグ敗退。
2010 FIFAワールドカップ予選では英雄アリ・ダエイが監督に就任するが、世代交代の失敗が響いたチームは勝ち切れない試合が続いたことで敗退。
2011年のアジアカップ後、前ポルトガル代表監督のカルロス・ケイロスを招聘。ケイロスはこれまで前線のタレントの個人能力に頼りがちだったチームに組織的な守備の意識を植え付け、2014 FIFAワールドカップ・ブラジル大会のアジア最終予選ではわずか2失点という鉄壁な守備によって首位通過を果たす。本大会でもソリッドな守備でアルゼンチンを苦しめたが、1分2敗に終わりまたもグループリーグ敗退。
続投となったケイロスのもとで継続的なチーム強化は進み、2018 FIFAワールドカップ・ロシア大会では無敗でアジア予選を突破。本大会の初戦ではモロッコ相手に勝利し、1998年大会以来となるワールドカップでの白星を手にする。第2戦ではスペイン相手に惜敗したものの、第3戦でポルトガル相手に引き分け、過去最高の勝ち点を稼いだもののグループ3位に終わり敗退となった。AFCアジアカップ2019では、圧倒的な強さで勝ち上がるが準決勝で日本に敗れ、6年に渡る対アジア39戦無敗という記録がストップ。大会後、ケイロスは解任となる。
2022 FIFAワールドカップ・カタール大会でもアジア予選で安定した強さを見せ、一番乗りで本大会出場権を獲得。本大会直前には、カルロス・ケイロスが監督に復帰。UEFAチャンピオンズリーグで活躍中のメフディ・タレミを擁し、「イラン史上最強のチーム」という触れ込みで本大会に挑むが、初戦でイングランド相手に2-6という大敗を喫する。第2戦のウェールズ戦に勝利し息を吹き返すが、第3戦ではアメリカに敗れ、またもやグループリーグの壁を突破することはできなかった。
ワールドカップ後、アミール・ガレノイーが2007年以来の監督復帰。2023年の親善試合では無敗という好調さを保ち、2024年1月のAFCアジアカップ2023では日本に次ぐ優勝候補と見られていた。グループステージを3連勝と下馬評通りの強さで勝ち上がり、準々決勝では優勝候補筆頭と呼ばれていた日本を下す。しかし、準決勝では開催国のカタールに敗れ、現体制での無敗記録が18試合でストップする。
ワールドカップを戦った監督は太字。国旗が付いているのは外国人監督。
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最終更新:2024/04/20(土) 12:00
最終更新:2024/04/20(土) 12:00
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