サマーシーズン到来！とは (サマーシーズントウライとは) [単語記事]

サマーシーズン到来！

サマーシーズン到来！とは、夏の季節が訪れたことを表した、見出しなどに使われるフレーズである。

この記事では、漫画『ジョジョの奇妙な冒険』に登場するナレーションについて解説する。

概要到来！

1999年の4月から物語が始まった第4部も3か月経過し、いよいよ季節は夏に移る。舞台の杜王町は毎年7月1日に海開きと川開きが行われ、これからの2か月は首都圏やS市から来た観光客で人口も2倍以上に増える。
「別荘での避暑」・「ゴルフ」・「キャンプ」・「フィッシング」・「ヨット」・「ウインドサーフィン」・「海の幸や実り豊かな農作物を使った夕食」と、この時期の杜王町はお楽しみがいっぱい。あいつにとってもきっと『お楽しみがいっぱい』…

ノストラダムスの大予言で人類が滅亡すると言われた1999年の7月。ほとんどの人にとっていつもの夏と同じように過ごしている中、吉良吉影は川尻浩作として成り済まそうと殺人衝動を抑えるのに必死になり、東方仗助は1，2週間前に重ちーと見つけた宝くじの賞金が母親に見つかってサマーシーズンの小遣いに困り、そして吉良吉廣は弓と矢でジャンケン小僧(大柳賢)のほかに新たな6人のスタンド使いの仲間を増やしていた。

ただの季節の移り変わりのフレーズがナレーションで語られているだけなのに、ジョジョ読者の中でなぜ注目されているかというと、「サマーシーズン到来！」の見開きコマにいる、満面の笑みを浮かべてこちらを振り向いているモブキャラの男（通称：サマーシーズン到来おじさん）の存在があるからだろう。
缶バッジを大量につけた帽子をかぶり、サングラスをかけ、背中にはキャンプのリュックにバドミントンのラケットをさして、これから夏の休暇を杜王町で過ごすことに満面の笑みを浮かべて振り向いている。ただそれだけのモブキャラなのだが妙に印象に残る故に、ジョジョ読者にわかるネタの一つとして語られている。

TVアニメでは、第27話で登場する。アニメオリジナルの「杜王町 RADIO」のDJ カイ原田によるセリフに変更されている。ラジオのリスナーに向かってどんな『お楽しみがいっぱい』と聞いたところで、アニメの大川透ナレーションに代わり、吉良吉影の『お楽しみがいっぱい』なシーンに移り替わる。原作同様、サマーシーズン到来おじさんもこの杜王町 RADIOの流れるシーンで満面の笑みを浮かべて登場している。
また、この回からアニメの新OP「Great Days」に変更されるが、歌詞中に「1999年 Bizarre summer」が入っており、「サマーシーズン到来！」となった杜王町を表現していると思われる。

杜王町のモデルとなった仙台市では、2012年の7月から8月にかけて「荒木飛呂彦原画展ジョジョ展 in S市杜王町」が、2016年 8月に「仙台七夕まつり」の開催期間中に「ジョジョ七夕まつり in S市杜王町」と題したアニメコラボイベントが行われた。前者はジョジョ連載25周年、後者はTVアニメ放送中とジョジョファンにとって『お楽しみがいっぱい』の『サマーシーズン到来！』となった。

そしてジョジョ連載開始30周年を迎えた2017年夏、仙台にて記念イベント「ジョジョフェス in S市杜王町」が行われ、再びお楽しみがいっぱいな「サマーシーズン到来！」したジョジョラーの中で、ある男も「到来！」した…

この限定イベントで入手できる記念カエルメダルをコンプリートすると、報酬として「サマーシーズン到来！」なメダル、「杜王町の観光客」が貰える。
この「杜王町の観光客」とは、上述した通称「サマーシーズン到来おじさん」であり、同年エイプリルフールで限定イベントで配布された「吉良の同僚」に続いてのネタモブキャラの配布メダルである。

特殊アビリティ「サマーシーズン到来」は、説明によると、「フィールド登場時にサマーシーズンを到来させるッ！毎年杜王町では7月1日に「海開き」「川開き」が行われ町の観光収入の約7割がこれからの2か月に集中します――――」と、これだけではよくわからないが、実際に使用してみると背景がサマーシーズン到来した杜王町になる。これだけ？かと思いきや、実は変化した特殊背景状態を上書きでき、コマンドスキル禁止状態も解除できる、実は結構使えるスキルである。