サントハイムとは (サントハイムとは) [単語記事]

サントハイムとは、「ドラゴンクエストIV 導かれし者たち」に登場する城である。

概要

北西部に位置する城。トルネコ曰く「エンドールと並ぶ大国」。
領内にはサラン、テンペ、フレノール、移民の町（リメイク版）、王家の墓（リメイク版）がある。
王は代々予知夢を見る力を持っており、物語で重要な意味を果たした。

第2章の主人公、「おてんば姫」ことアリーナはここの王女。自分の部屋を蹴り破って抜け出し、そこにクリフトとブライが追いかけてくることで3人の冒険が始まる。
しかし第2章の最後では、王をはじめとした城内の人間が全員姿を消すという怪事件が発生。アリーナたちは彼らを探す旅に出ることになり、これで第2章が終わる。

なおリメイク版では教会の本棚にアリーナのプロマイドが隠されている。クリフト…

小説版では冒頭でエンドール大使の歓迎式典が盛大に開かれ、ドラゴン退治の英雄を始めとした錚々たる名士が招待されていた。なお王女として着飾らされたアリーナはあまりの苦痛と退屈から、王の横に立ったまま気絶しそうになっていた。
珍妙な早口言葉をスローガンとするサランの商人ギルド、娘の生贄を要求されて沈鬱になっているテンペなど、個性的な描写が見える。エンドールへと通じる旅のほこらでは精強な戦士が番をしており、珊瑚や貝殻を思わせる不思議な装備をしていた。

ネタバレ

この枠には物語に関するネタバレが書いてあります。

第２章中盤で、突如として王が声を出せなくなるという異変が発生。エルフが持つ霊薬「さえずりの蜜」を入手すべく方々を駆け回る事になる。
「さえずりの蜜」を飲み、ようやく声を取り戻した王は「巨大な怪物が地獄からよみがえり、全てを破壊する夢」を見たこと、そしてそれを大臣に話そうとした途端に声を失ったことを語る。王は何か重大な事態が迫っていると判断、アリーナ達にエンドールへ向かう許可を与える。そしてその目で何が起きているのかをしっかり見てくるようにと告げた。

第5章のキングレオ城にて、キングレオがバルザックにサントハイムを任せた事を告げ、導かれし者たちが全員そろった状態で再び訪問することになる。魔物の巣窟と化した城の最奥にて、バルザックと因縁の決着をつけることになる。

なお消失事件に関しては、デスパレスのミニデーモンが「地獄の帝王の復活を止めさせようとしたから闇の力で消された」と推測している。
デスピサロを倒した後に王たちが戻ってくるが、それまでどこにいたのかは不明。リメイク版ではピサロを仲間にしても戻らず、エビルプリーストを倒した後で戻っている。

小説版ではここの描写が詳しくなっている。
夢でエスタークの所在を予知した王が人々に呼びかけ、全員がキメラの翼を持ってアッテムトに向かい、エスタークの再封印を行おうとする。
エンドールの武闘会決勝戦の直前、水晶玉でこれを見たデスピサロは仰天し、咄嗟に水晶玉に魔力を注いで妨害。その結果転移の魔法が暴走、サントハイムの人々は全員が「時空のあわい」に飛ばされてしまった。