類似する変化球のスクリューボールについてもこの項で解説する。
どの変化球でも言えることだが、一般的にシンカーと呼ばれる変化球でも投げる本人がスクリューといえば、それはスクリューなので、変化球に関する議論は冷静に行うべきである。
人差し指と中指を揃えてボールを握り、回転をかける。サイドスロー、アンダースローの投手にとっては投げやすい球種であるため、よく使用されるが、オーバースロー投手は腕に負担がかかるために、チェンジアップの普及後、投げる投手は少なくなった。
1900年代にルーブ・フォスターという投手が投げていたフェイドアウェイという変化球がスクリューボールの原型とされ、クリスティ・マシューソンによってスクリューボールの形が完成された。
シンカーとスクリューは共に利き腕方向に曲がりながら落ちる球であるが、その区別は日本とアメリカで多少異なる。
また、「スクリューとは左投手が投げるシンカー」というものがあるが、これは野球ゲーム「実況パワフルプロ野球」内での定義で誤りである。実際、スクリューの開発者のルーブ・フォスターとクリスティ・マシューソンは右投手である。
実況パワフルプロ野球シリーズにおいて、上記の定義になった理由として日本プロ野球界の歴史上でスクリューボールの名手の殆どが左投げの選手であることが起因ではないかと言われている。
日本でのシンカーは、「直球の軌道から曲がりながら落ちる球」「落ちるシュート」という定義が一般的。アメリカでは「沈む速球」をシンカー(英:Sinker)と呼ぶことが多い。ダルビッシュ有や黒田博樹、岩隈久志の日本で言うツーシームをアメリカでは、シンカーと呼ぶ。ロイ・ハラデイのように「横の変化より沈ませることを重視している」という理由で、自分の球をシンカーと呼ぶことがある。
日本でのスクリューは「浮き上がってから曲がり落ちる球」「逆方向のカーブ」という定義が一般的。アメリカでは「利き腕方向に曲がり落ちる球」をスクリューボール(英:Screwball)と呼ぶ。そのため、日本で言うシンカーをアメリカではスクリューボールと呼ぶこともある。
尤も、日本ではチェンジアップとも混同されるケースも多い。やはり投げる選手次第で解釈が異なるケースが殆どであり、同じ理由で実況や解説でも意見が割れる球種である。
大野豊、山本昌、石川雅規などはシンカーとスクリューボールを投げ分けることで有名である。潮崎哲也も緩急2種類のシンカーを投げていたが、遅いシンカーは上記の定義で言うスクリューに近い軌道であった。
山田久志は自らのシンカーをスプリット系のボールだと語り、打者の手元で鋭く落ちたという。このようなシンカーは高速シンカーと呼ばれている。
他にも高津臣吾や高橋尚成、攝津正でシンカーで有名投手の代表例である。
メジャーリーグではペドロ・マルティネス、ジェイミー・モイヤーのシンカーチェンジ(英:Sinkerchage)、ロベルト・ヘルナンデスのハードシンカー(英:Hardsinker)などが有名である。
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最終更新:2024/03/29(金) 10:00
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