シーウルフとは、
本稿では3.4.5について述べる。
1939年就役。太平洋戦線に送られ日本に対する通商破壊作戦に従事。シーウルフが狙った獲物(貨物船)の中には後に学童疎開の生徒を乗せてる時に沈められ、社民共産御用達反戦プロパガンダアニメ映画になったことで有名な「対馬丸」も含まれている。[1]
1944年10月3日、パラオ諸島モロタイ沖で第77.1.2任務部隊が呂41の雷撃を受け、護衛駆逐艦シェルトンが大破する(後に曳航失敗して海没処分)。すぐさま護衛空母ミッドウェーから2機のアベンジャーが飛び立ち、呂41を探し回った結果、18km先に潜水艦の艦影を発見。リチャード・M・ローウェルのヘッジホッグ攻撃によって仕留められるのだが、相手は呂41ではなくシーウルフであった。
その理由は沈めた駆逐艦いわく、
「こっちが敵か味方かの信号を送ったら適当な返事しかしやがらなかった。敵に違いない」
シーウルフは世界で二番目の原子力推進艦船である。米海軍は原子力推進計画を本格的に開始するにあたり、熱伝達材に圧力をかけた水を使用する原子炉と、液体金属(ナトリウム)を使用する原子炉の2種類を並行に開発することにした。1947年の時点でどちらがうまく動くのかが不明だったためである。ノーチラスが加圧水型原子炉を搭載したのに対し、シーウルフはナトリウム使用の原子炉を搭載した。1956年8月に繋留状態のシーウルフは動力プラントの全力運転を成功させたが、その後ナトリウム漏洩が発生し修理に3ヶ月を費やし、12月には別のナトリウム漏洩が発見され、さらに修理が行われた。試験運転を経て1957年に正式に就役。演習中に連続30日間潜行を行ったほか、60日間艦内の空気のみを使用して潜行し続けるという実験も行われた。その後、もっと信頼性のあるナトリウム使用プラントの設計が可能となるまで、シーウルフの動力プラントはノーチラスと同型の加圧水型に入れ替えるという決定がなされ、1958年12月に工事のため入港、1960年に新しい原子炉で再就役した。[2]
1973年より特殊任務に就く。その任務は「ソ連領海に侵入しての情報収集」。この任務を8年間務めたが1981年荒天で船体を損傷。以後特殊任務に就くことはなかったという。1987年退役、1997年解体。アメリカの原子力艦の歴史の1ページを担ったこの船はもう存在しない。
冷戦中、米海軍はロサンゼルス級攻撃原潜を装備したことで、潜水艦技術においてソ連をリードしていたが、1980年代に入ると、この技術面でのリードに不安を抱くようになった(実際冷戦後に明らかになったところでは、ソ連のアクラ級は静粛性や水中速力はロサンゼルス級の初期型を上回り、改良型はロサンゼルス級後期型に匹敵するか上回る静粛性を持っていたという)。
ここに至って米海軍は新しい攻撃型原子力潜水艦を開発することに決めた。当然ながらソ連の潜水艦に対して技術・性能面の優位を確保することに重点が置かれ、静粛性、水中高速性、高度な聴音機能、自動化された戦闘指揮システムが求められた。魚雷発射管も従来の直径21インチ(533ミリ)では性能の向上に限界があるとしてより大きい口径に変更された。結果的にシーウルフ級の水中排水量は約9300トンとなり、ロサンゼルス級よりはるかに大きくなった。
建造費も破格になり、最初の計画では360億ドルで約30隻を建造、つまり1隻の費用は12億ドルと見積もられた(当時、戦略ミサイル原潜オハイオ級の建造単価が約15億ドル、原子力空母の建造費が約34億ドル)。さすがにこの価格には議論が沸き上がったが、1991年にソ連が崩壊したため建造計画は縮小された。
1945年4月14日から5月1日にかけて編成された、ドイツ海軍最後のUボートウルフパック。アメリカ東海岸での通商破壊を目的としていた。U-518、U-546、U-805、U-858、U-880、U-1235の計6隻が参加。しかし連合軍の諜報機関が「ドイツ海軍がUボートを使って米本土をV1ロケットもしくはV2ロケットで攻撃する」と勘違いした事で2隻の護衛空母と23隻の護衛駆逐艦からなるハンターキラーグループを派遣され、「シーウルフ」が集中攻撃を受ける羽目になる。
4月15日にまずU-1235が撃沈され、翌16日にU-880が、4月22日にU-518が撃沈される。そして4月24日にはU-546が撃沈されるが、対潜掃討部隊との交戦でエドソール級護衛駆逐艦フレデリック・C・デイビスを撃沈している(「シーウルフ」唯一の戦果)。5月1日の解散時点で生き残っていたのはU-805とU-858の2隻のみだった。
2022年公開の映画『Operation Seawolf』(邦題:「Uボート オペレーション・シーウルフ」)では、連合軍の勘違いだった「V1飛行爆弾による米本土攻撃」をUボート艦隊10隻が実際に実行しようとする設定で物語が展開。数が足りないせいかU-894など就役しなかった艦名のUボートが一部混ざっている。
掲示板
31 ななしのよっしん
2018/11/17(土) 02:17:39 ID: p1XU1L8DA5
昔当てた「食玩」の模型の原子力潜水艦シーウルフは、だからスクリュープロペラが無かったのか… 無知は恥ずかしいが。
>ふざけんなバーローと議会はキレてしまい
何事にも対抗する人たちはいて欧米はそういう勢力争いが激しそうだな。 こういう軽口のセンスは自分には無いから感心するなぁ。
もっともそういう感情を廃せよとちょっと楽しいものを排除して刑務所みたいにしようと言うような論調の変な人もいっぱいいるけど
昔は原子力潜水艦は通常動力潜水艦よりも静粛性能に劣るとされてきたが現在はそうでもない。 しかし私は遂に日本が辿り着いたそうりゅう型潜水艦の能力を信じたいと思う
32 ななしのよっしん
2020/07/06(月) 22:38:05 ID: Fpym7xxtqt
次はシーウルフ級と同等以上の性能を安く実現できないか、模索しているんだろうな。
33 ななしのよっしん
2021/01/13(水) 23:37:06 ID: ouX8RhUibS
一番の敵は議会だが二番目の敵は夢物語ばかり見せてくる企業や技術者かもな…
米軍が沿海域戦闘艦でまたやらかしたの見ると…
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最終更新:2024/04/20(土) 11:00
最終更新:2024/04/20(土) 11:00
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