ドラキュラ 単語

497件

ドラキュラ

2.1千文字の記事
  • twitter
  • facebook
  • はてな
  • LINE

ドラキュラDracula)とは、1897年アイルランド作家ブラム・ストーカーが発表した小説、およびその登場人物である吸血鬼ヴァンパイア)である。

吸血鬼が出てくる作品として世界的に知名度が高く、そのキャラクター吸血鬼の典として後世の作品にを与え続けている。

ドラキュラを名前に冠した作品や、ドラキュラの名前を持つキャラクターが登場する作品については下記項目参照

概要

「ドラキュラ」という名前は、元々ルーマニア地方であったヴラド3世ヴラド・ドラクリヤ)の渾名である。

小説「ドラキュラ」が執筆された当時のイギリスではトランシルヴァニアがちょっとしたブームで、いくつも旅行記が出ており、ブラム・ストーカーもこれを参考として執筆したようである。しかし、実際のヴラド3世は「刺し」と呼ばれるほど残な刑罰を行ったことで知られるが、吸血鬼呼ばわりされるような行為は行っていないし、さらに言えば伯爵でもないなど、下敷きがある割には設定の食い違いが多く見られる。おそらくこれは、ストーカーがわざと史実から逸脱したキャラとして作ったようで、作中にはどことなくヴラド3世を彷彿とさせる記述がある一方、はっきりヴラドだと特定されるような要素は意図的に排除している節がある。もちろん単にストーカーヴラドについてよく知らなかったという可性もあるが。

小説「ドラキュラ」は舞台映画としても好評を博し、ドラキュラは吸血鬼ものの定番として認知されるまでに至った。ドラキュラ以前にも吸血鬼という存在、および血を吸う怪物世界中どこでもあった伝説だが、ドラキュラの知名度が波及したことにより、吸血鬼のことを「ドラキュラ」と呼ぶような潮もあった。ドラキュラ以前の吸血鬼物語に、1872年の「カーミラ」などがある。ちなみにこの「カーミラ」は百合小説っぽい内容である。

また、舞台化・映像化するにあたっていくらか内容が変されたりもしており、それらもドラキュラ伝説の一部として組み込まれていった。オールバック黒髪い肌、紳士的な立ち振る舞いを装い、襟の立ったマントの内側は緋色、蝙蝠に化け、血を吸ったものを操り、乙女の血を啜っては、に眠る不老不死怪物、などのイメージは、そうやって時間をかけて醸成されていったものである。今後もドラキュラを題とした作品が出る度に、新しいイメージが植え付けられていく可性もある。

こうして世界的に知名度を高めたドラキュラであったが、実はその地元であるルーマニアにおいては、最近までほとんど知られていなかったのである。ヴラド3世自体も地元で知名度が薄かったらしい(所詮は地方の領だから…)。しかし1990年代になってドラキュラの原作ルーマニア語翻訳されると、地元の人物がなぜか化物になっていたことに驚くとともに、ヴラド3世に対する「イスラムから領土を守った英雄」として再評価がなされるようになったという、二階堂盛義みたいな話がある。今ではドラキュラ伝説も地元の観光として活用されており、ドラキュラモデルとなったも一般開放されている。

ドラキュラ、あるいは彼をモチーフにしたキャラクターが登場する作品

関連動画

関連項目

この記事を編集する

掲示板

おすすめトレンド

ニコニ広告で宣伝された記事

記事と一緒に動画もおすすめ!
もっと見る

急上昇ワード改

最終更新:2024/04/19(金) 14:00

ほめられた記事

最終更新:2024/04/19(金) 14:00

ウォッチリストに追加しました!

すでにウォッチリストに
入っています。

OK

追加に失敗しました。

OK

追加にはログインが必要です。

           

ほめた!

すでにほめています。

すでにほめています。

ほめるを取消しました。

OK

ほめるに失敗しました。

OK

ほめるの取消しに失敗しました。

OK

ほめるにはログインが必要です。

タグ編集にはログインが必要です。

タグ編集には利用規約の同意が必要です。

TOP