ハリー・ポッターとは、イギリス人女性作家、J.K.ローリングによる小説作品、またはその主人公の名前である。
主人公については「ハリー・ポッター(人物)」の記事を参照。
第一巻「Harry Potter and the Philosopher's Stone(邦訳:ハリー・ポッターと賢者の石)」は、1997年6月30日にイギリスで発売され、当時全く無名の新人による作品であるにもかかわらず全世界にブームを引き起こした。また、2001年に映画化され大反響を呼んだ。日本での略称は「ハリポタ」。
原作小説は全7巻で2007年に完結し、2016年には最終巻から19年後を描いた舞台「ハリー・ポッターと呪いの子」が上映。さらにその脚本も発売される。
映画シリーズの完結後、前日譚となる映画新シリーズの製作が開始された。その第1作目は「幻の動物とその生息地」を原案とし、ニュート・スキャマンダーが主人公となる「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」(Fantastic Beasts and Where to Find Them)。
主人公ハリー・ポッターは、幼い頃に両親と死別し、母の妹にあたる叔母の家「ダーズリー家」で育てられた。
叔父・叔母・従兄のいずれもが、程度の差はあれハリーに対して虐待じみた邪険な扱いをしてきたこと、しばしばハリーの周りで不思議な出来事が起こっていたこと、それ以外は至って普通の少年であった。
しかし11歳の誕生日に、魔法学校「ホグワーツ」の森番ルビウス・ハグリッドが現れ、ハリーが魔法使いの素養を持った少年であること、ハリーの感情起伏に呼応して不思議な出来事が起こるのは魔法の才能の片鱗であったこと、そしてホグワーツへの入学および学生寮への入居が既に決定していることを告げられる。
叔父叔母からはハリーの両親の死因は交通事故死だと言い聞かされてきたが、実は両親は、魔法界史上最強最悪の魔法使いであるヴォルデモートに殺されていた。そして事件当時、ヴォルデモートは幼いハリーをも手にかけようとしたが、ハリーにかけたはずの死の呪文が何故か自らに跳ね返り、それ以降姿を消していた。
この事件の為、ハリーは魔法界では「例のあの人の魔手から、唯一生き残った男の子」として有名だった。
もっとも、幼い頃からマグル(非魔法族の呼称)であるダーズリー家で育てられたハリーは、ハグリッドに告げられるまでその事実を露ほども知らなかったのだが。
一方で、事件以来消息不明となっていたヴォルデモートは、辛うじて死は免れたものの自身に跳ね返った呪詛の魔力により、霊魂にも満たない脆弱な消えかけの存在になってしまっていた。そんな状態に成り果ててもなお、忌まわしきハリー・ポッターの抹殺と魔法界の再征服を野望とし、復活の機を虎視眈々と狙っていた。やがて、学校生活を送りつつもハリー・ポッターとその仲間達vsヴォルデモートら闇の魔法使い達の壮絶な戦いが始まることになったのである。
日本語版は松岡佑子氏が翻訳を担当しているのだが、残念ながら誤訳や珍訳、脚色も多い。今のところ彼女の訳を避けるには原書を手にするしか方法が無い。児童向け作品である為本来の読者層にとっては原書を読めというのも酷な話であり、なかなかに根が深い問題と言える。詳しくはWikipediaその他にて。
「ハリー・ポッターの登場人物一覧」にて
掲示板
1127 ななしのよっしん
2024/04/08(月) 09:05:28 ID: tV/HpXJmLK
ダレン・シャンもそうだしバーティミアスのナサニエルは輪にかけてねちっこいし狡猾だし、DWJ作品の主人公も良い子ちゃんからとはいいがたいよな
エンデのはてしない物語のバスチアンは読者が七転八倒したくなるところまで大事な要素だろうし
1128 ななしのよっしん
2024/04/09(火) 06:47:41 ID: +Q/gGpKOH+
ハリーが親戚の家で虐待されてなかったら忍耐力が鍛えられてなくて多分勝てなかったみたいに考察もあるからな。
二年の時点で強力な剣とフェニックスのサポートがあったとはいえ、スリザリン創設者が置いていったらしい猛毒大蛇に挑んで毒の牙にやられながらも倒してるんだし、毒でやられそうになった時も最後のあがきでトムの魂が込められた日記を腕から引っこ抜いたバジリスクの毒牙で潰して倒したからな。
1129 ななしのよっしん
2024/04/16(火) 10:24:07 ID: mCAHN6fgZC
ダーズリー一家が“まとも”至上主義で世間の目を気にしたおかげで直接の暴力は無かったこと(それでもろくな人間じゃなかったが)、
子ども時代全てを台無しにされて大人になったわけじゃなく、学生時代から青春や親友、良き理解者に恵まれたことでハリーも悪の道には走らなかったからね
ハリーもそういった人間のどうしようもない部分を幼少期から知ってるから、本編の時点で安易な理想や他人への過剰な願望は持ったりせずに、自分の道を突き進む主人公として存在してた
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最終更新:2024/04/25(木) 20:00
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