バーニーズ・マウンテン・ドッグとは (バーニーズマウンテンドッグとは) [単語記事]

バーニーズ・マウンテン・ドッグとは、スイス原産の大型犬である。

概要

別名はベルナー・ゼネンフント、バーニーズ・キャトル・ドッグなど。

バーニーズ・マウンテン・ドッグの「バーニーズ」とは「ベルン（スイスの首都の地名）の」という意味である。なお、余談であるがアメリカの百貨店のバーニーズニューヨークは、創業者であるバーニー・プレスマンの名字からとられた物のため、特にこの犬種との関係性はない。

スイス原産のマウンテンドッグ4犬種の中では最も有名な犬種である。以下の4犬種は全種模様が同じであり、種同士で血縁関係もある。日本国内では、バーニーズ以外の犬種は飼育頭数が少なく見る機会は多くはない。

アッペンツェラー・キャトル・ドッグ - 希少犬種。短毛。
エントレブッハー・マウンテン・ドッグ - 4犬種で最小の体格。短毛。
グレーター・スイス・マウンテン・ドッグ - 4犬種で最大の体格。短毛。
バーニーズ・マウンテン・ドッグ - 唯一の長毛。日本国内では一番飼育頭数が多い。芸能人では、土屋アンナやラモス瑠偉（過去）などが飼っている事が有名か。

平均寿命は大型犬という事もあり、7～8年程と短い。そのため原産国スイスには "3 years young dog, 3 years good dog, 3 years old dog; any thing else is a gift from God"と言う、この犬種の寿命の短さを嘆くような内容のことわざがある。意味としては、「生後3年で若犬、そこから3年（6歳）で良犬、そこから3年（9歳）で老犬。それからは神様からの贈り物」と言ったもの。この言葉を胸に刻んで、愛犬との一日一日を大切に過ごしましょう。

歴史

その歴史は古く、この犬種の誕生は実に2000年以上前にまで遡る。かつてはアルプス山脈で、牧畜犬や護衛犬、重い荷物を引く仕事をしていた。しかし、19世紀ごろには絶滅寸前までに追い込まれていた。現在は数を戻し、主にペットなどとして飼育されている。

特徴

バーニーズ・マウンテン・ドッグは大きく立派な体格を持つ。平均的なオスの体高は64～67cm、体重は41～54kg。メスの体高は58～66cm、体重は32～45kg。また、ダブルコート（二重の被毛）の非常に豊かな被毛を持つ。

被毛の色はトライカラー（黒、タン、白の三色）のみ。体が大きいこともあり、よく目立つ。

性格は穏やかで、人間との触れ合いをよく好む。また、その大きく立派な体にふさわしく、堂々としており、些細なことでは吠えない。そのため、子供がいる家庭での飼育にも適する。分厚い黒のコートのようなその体毛は雪国では大いに活躍するが、日本の温暖湿潤な気候には弱いため屋外飼育は向かず、また性格面でも寂しがり屋な部分があるため室内飼育が望ましい。

穏やかで、滅多に事を荒げないが、近年においても通行人に噛みつくなどの事故（参照：朝日新聞.リード外された大型犬、河原で幼児ら３人をかむ　福岡,2014年2月9日10時02分（リンク切れ））なども発生しているので、過信は禁物。子犬の頃からきちんとしつけておくことが大切である。最もこれは、バーニーズに限らず全ての動物を飼育する際に言える事ではあるが。