パリ・ダカール・ラリー・スペシャル単語

パリダカールラリースペシャル

7.4千文字の記事
  • twitter
  • facebook
  • はてな
  • LINE

パリ・ダカール・ラリー・スペシャルとは、CBS/ソニー製作ファミコンソフト1988年2月1日発売。

概要

かの有名なパリ・ダカールラリーを題材にしたレーシングゲーム……かと思いきや、その実態はミリタリーバトルアクションゲーム(後述)。
BGM良曲っている。特に、タイトル画面・ステージ5・エンディングの三場面で演奏される曲はこのゲームメインBGMとも言える扱いを受けており、人気も高い。

何よりもまず、パリダカに出場するためのスポンサーを探すという所から始めなければならないという、妙にリアリティのある内容。
スポンサーからお金を貰わないと出場のためのさえ買えない。一文である。

スポンサーを見つけを買ったら今度はパートナーとなるナビゲーターの選出である。
ナビゲーターも確保したらパリ・ダカールラリーへと出場する事になる訳だが……。

ステージ0

「すばらしいなにかがまっている」と言うよく分からない煽り文句を見せられた後、唐突にどこかの中に放り出される。
「いろいろじゅんびしなければならない」とは言われるものの、具体的に何をすればいいのかの説明も全くい。
とりあえずそこら辺の建物に入ると、質問の選択肢が「ラリー」やら「くるま」となっている。どうやらラリー出場のための準備をする必要があるらしい。

まずはお金

カーショップに行くとを売っているが、もちろんお金いので買えない
カーマニアクラブカーショップとは別の店)へ行くと、惜しげもなく最近かっている会社の事を教えてくれ、初対面のはずのプレイヤーにいきなり紹介状を書いてくれる。
これを持って紹介された会社に行くと、受付でスポンサーになる事を即決される。恐るべしカーマニアクラブのコネ。

かくしてスポンサーを決定した後はの調達であるが、お金の事をスポンサーに尋ねるといきなりキャッシュカードを渡される。暗番号を知っている課長を自分で見つけて聞き出してくださいとの事である。
そう言われてからマップの外に出ると突然課長らしき人物が大量に出現する。実際全て課長であるが、暗番号を知っている課長「いけだ」はその中の一人だけである。ちなみに建物を出てすぐ右上に行くといけだ課長に当たる。
課長から暗番号ゲットしたら次は銀行であるが、ご丁寧に銀行フェイクが用意されており、スポンサーの会社が使っている銀行を見つけないといけない。

車を買おう

事現を手に入れたらようやくの購入である。
4WDカースポーツカーの2種類が売られており、どこかの建物で聞く事ができる情報によると「丈夫なの方が有利だ」なんて事を言われるが、性差が発揮されるのは最終ステージのみ。スポーツカーの方が4WDカーよりも最高速が速いのだが、一定以上の速度にぶつかると残りライフに関係なく即死してしまうのでタイムアタックでもない限りは4WDカーを選ぼう。

と言うか、後述の通りタンクローリーとかで出てくるがいるくらいなので、ぶっちゃけ軽自動車でも優勝があるんじゃないかと思える。ただし、陸両用の走破性と、戦車を一撃で破壊できる対地・対兵器があればの話であるが(理由は後述)。

ラリーに出るためには

を手に入れたらカーマニアクラブにてナビゲーターを探さなければならない。
ナビゲーターを探していると伝えると、反射神経テストをやらされる。何故反射神経テストとナビゲーターが関係あるのか全く不明だが、とにかくこのテストの成績によってナビゲーターが決まるらしい。
テストの内容は、8×8のマスのどこかに現れるAもしくはBのマークに反応してコントローラーのAorBボタンを押すと言うもの。AかBかを間違えればもちろんお手つきだし、あまり遅すぎると次のマスへと行ってしまうためポイントを獲得し損ねる。
テストが終了するとナビゲーターが決定する訳だが、どの人は一番下のランクのナビゲーターをあてがわれる。成績の良い人はたまに下から2番の人を、ごく一部の達人クラスならば下から3番の人を獲得出来る(多分)。なお成績表は全部で5段階ある。一番上とかはCPU並の反応速度いと理な領域である……が、ナビゲーターはでもど変わらない
一部では、後述のナビゲータの一の出番ポイントにおける行動さが変わると言う説もあるが、正直差があるのかいのか良く分からない程度である。

ナビゲーターとえたら、いよいよラリー協会へ行って登録である。

ステージ1

ステージ0の飛行機による立ちシーンが終了すると、突然スタートラインが配置されている画面に切り替わる。
スポーツカー4WDはいいとして、タンクローリートラックが横に並んでいるのはさすがと言ったところであろうか。

ステージ1はオーソドックスな縦の直線コースでのレースゲームである。
(オーソドックスと言うのはあくまでこのゲームの他のステージべたらであり、世に存在する他のレースゲーム較してではない)

他のに触ると即クラッシュ(こちらだけ)なので、慎重に他のを避けて走っていかなければならない。
また中は何故か障害物としてドラム缶が置いてある。ぶつかればもちろんクラッシュである。しかもたまに置いてあるだけでなく横から投げ入れられる。
さらには途中で幅が狭くなり、他の回避が難しくなる。

ライフが3与えられているので、2回まではクラッシュしてもその場で復帰して再スタート出来る。3回クラッシュしたらゲームオーバー画面になり、パスワードを表示して中断するかリトライするかの選択を迫られる。
コンティニューするとそのステージの最初からになるが、コンティニュー自体は回数制限で出来る(以降全てのステージで同じ)。

このような、ミニ四駆バトルレースがごときサバイバルレールを走りぬくとめでたく第1チェックポイントである。

ミニゲーム

チェックポイントに辿り着くと、次のステージが始まる前にミニゲームが始まる。
内容は、の上部に取り付けられたトランポリンを使ってプレイヤーを跳ね上げ、中にある(G)や(T)のアイテムを取るというもの。

Gはガソリンアイテムで、次のステージガソリン残量が少し多い状態で始められる。
Tはタイムアイテムで、次のステージの残り時間が少し多い状態で始められる。

ぶっちゃけ、どっちも元々余るくらいのものであるため、取らなくても全く問題がい。物理法則無視したトランポリンゲームを楽しみたい人だけどうぞ。
ちなみに、これ以降の最終ステージ以外の全てのステージクリア後にこのゲームが挿入される。

ステージ2

迷路
レーシングゲーム迷路とか前代未聞にも程がある、と言うか多分後の世まで含めてもこれぐらいであるが、とにかく迷路
強いて言えば「マリオカート64」のヨッシーバレー迷路っぽいような部分はあるが、あれはあくまで「選択したルートによって走りやすさが変わる」もの。こちらはどのを選んでも走りやすさが変わったりしない。

もっとも、構造自体は簡単なパターンの繰り返しであるため迷う事はいが、幅が1台分しかい為、他のに出遭ったらバックして戻らないといけない。もちろん触ったらこちらだけ即クラッシュである。
しかも他の明らかに殺意を持ってこちらのを追いかけてくる。うまく撒いてゴールまで駆け込まないといけない。

このステージの特殊操作として、Aボタンい塊を道路上に設置出来る。
このい塊、置いた自分は自由に上を通過出来るが、他のはぶつかると跳ね返って反対方向に進み始める。これを駆使して追っ手を振り切るのである。い塊は1度に2個まで画面上に出す事が出来、それぞれ一定時間経過するか他のを2回跳ね返すと消える。
このい塊は他のを2回跳ね返して消えるとガソリンアイテムに変化するため、どうやらオイルガソリンか何かの塊らしい。

なお迷路の左端はゴール直前まで続く一直線の通路になっているためここを走るとかなりタイムを短縮出来るが、定期的タンクローリーが物凄いスピードで突進してくる。い物体の設置で跳ね返す事は出来るが、かなりの反射スピードが必要であるため、大抵の人は大人しく迷路の方を進む。
ちなみにこのタンクローリーは他のNPCも轢いて破壊していく。プレイヤー迷路側に居る場合、それを追いかけて迷路に入ってくるためたまにしか起こらないが、NPC爆発するとライフアイテムが出現する。

ステージ3

今度のステージサイドビューである。
レースゲームなのに、左右のハンドル操作もく前進か後退かしか存在しないサイドビューとは新感覚過ぎる。

当たり前だがジャンプ出来ないので、本当に前進するかバックするかの2つしかない。その代わりのこのステージの特殊操作としてAボタンで何かの弾を撃てる。このショットで敵を撃退しながら進むのである。
危険な地域を通る時のために猟銃などをに積んでおくというのはあり得るのかも知れないが……。

敵は木の根、ネズミカラス、落石。
どういう訳か木の根の切れ端も殺意を持ったかのようにがけて地面から突き出てくるため、敵である。
を飛んでいてショットが当たらないカラス以外はショットを1発当てれば撃退出来る。その代わり敵に触るとやっぱり1発でクラッシュする。木の根に引っかかってが横転した、と言うパターンはありえなくもいし、落石にぶつかればタダではすまないのは当然だが、ネズミカラスに触っただけでクラッシュするパリダカのレースを走り抜けられるのだろうか。

敵にぶつからないように要所要所でブレーキをかけつつ進んでいくと、障害物の仕掛けに出くわす。
障害物の向こう側にあるスイッチを押せば通れるようになるが、では向こう側に行けないため、ドライバーを降りてスイッチを押しに行く。
そのために地下道を通って下から潜るわけだが、この地下道が何故か地下5階くらいまであり、最初に一番下に落下する。そして上から転がってくる岩をジャンプで飛び越えたり、なぜか下から噴出する炎を避けつハシゴを登って地上に戻るのである。どう見てもドンキーコングです。ありがとうございました

また、の通過した部分が崩落していくトラップもあるため、プレイヤーよりも後ろの参加者はを渡れず全員脱落すると思われる。あるいは崩落したを再び架け直すスイッチが出現するギミックでもあるのだろうか……。

ステージ4

再びサイドビューステージである。Aボタンショットが撃てるのも同じ。

ステージ3にべて河ののような場所を走って行くような背景になっている事、実際にボートで渡ってスイッチを押しにいく仕掛けがある事以外はステージ3とほぼ変わらない内容……かと思いきや、少し進むと下り坂がの中へと続いている

の中へ突っ込むと画面が切り替わり、なんと中を横スクロールシューティングで進むステージであった事が判明する。
地上を走るためのものであった水中に潜り、上下左右に移動しながら迫り来る敵を撃退する。

やらエビやらがいるのはいい。それに触るだけでクラッシュするのもいい。
サメが襲ってくるのも良しとしよう。地理的に恐らくこの地中海だが、地中海には実際サメがいる。
途中で海底火山が大量の岩を噴出しているのも、地中海海底火山はあるのであり得ない事ではない。

しかし前方からミサイルが飛んできたりからヘリ爆雷を投下してくるのは何故だろうか。
このゲームパリ・ダカールラリーを題材にしているはずであり、パリ・ダカールラリーレースであって戦争ではない。

理不尽な、まるで戦争状態のような地中海を抜けると再び地上に戻り、少しだけまたサイドビューで走って行った後にチェックポイントがある。

ステージ5

トップビューのレースゲームっぽいゲームにようやく戻る。
舞台としては砂漠っぽい場所。Aボタンショットは相変わらずまだ発射できる。

例によってラクダサソリと言った現地の生物が殺意を持ってこちらに襲い掛かり、そして1発でクラッシュさせてくるのでショットで撃退せねばならない。
ちなみにラクダは撃つとこちらの位置をサーチして突進してくるので撃たずに避けたほうがいい場合もある。

おこステージに登場する敵のうちに、モグラのような何かが存在するが、こいつはその場で頭を出すだけの純障害物である。
ショットで撃てば引っ込むため、通常ならショット適当に撃って素通りするが、2発同じに打ち込むとライフアイテムに変化すると言う特徴がある。しかもこのモグラステージ全体で10匹以上登場するため、こまめにライフを回収していけばクラッシュではまずゲームオーバーしないようになる。

ステージ中ごろに差し掛かると、大きなの上にかけられたを渡る場面がある。崖に落ちるとライフがいくつ残っていても即死であるため、ブレーキをかけてゆっくり確実に渡らなければならない。

さらに進むと今後はのかかっていない河に出くわす。い代わりと言ったようにイカが設置されている。
イカダは乗ると勝手に動くので、乗ってイカダが動き出したらじっとしていなければならない。……が、本当に最後までじっとしているとイカダは向こうに着かないので河に落とされてしまう。途中ですれ違うイカダにごと飛び移れという事らしい。
2度ほどイカダの乗り継ぎを成功させると向こうである。ゲームでも有数の難所であるイカダでコントローラーを投げたプレイヤーは少なくない。

そして終盤。突然竜巻が発生する
例によってこの竜巻もこちらに近づいてくるので回避しなければならない。他の敵キャラと違って、流石竜巻は何発ショットを撃ち込んでも倒せないので、物理的に避けていくしかない。

竜巻の回避に成功して先に進むとようやくチェックポイントが見えてくる。

ステージ6

恐らくこのゲームで最も特徴のあるステージであり、最も問題のあるステージ

形式としてはステージ5と同じトップビューであり、強制スクロールとなっている点が異なるくらいである。
このゲームは各チェックポイントの到達タイムの合計で順位を決めるラリーだったはずだが、画面が動く速さが固定される強制スクロールである。

ステージ開始からまもなく、最初の敵キャラが出現する訳だが、その敵とはなんと戦車である。
殺意を持った現地の生き物とかそう言うレベルではなく、本物の兵器が襲ってくる。もちろん弾を発射してくるので、避けないとクラッシュしてしまう。
敵は戦車だけではなく、行運転しながら弾を撒いてくる戦闘ヘリ、八の字や逆八の字に飛行しながら爆雷を投下してくる2機1組の爆撃機が登場する。

ラリーに出場しているだけの陸軍空軍の混成部隊ではがどう見ても以上の戦差があるのだが、こちらにも対抗できるだけの武装がある。従来のショットに加えて「対ショット」がBボタンに追加されており、地上の戦車には対地ショットヘリ爆撃機には対と使い分けることで敵を撃退できるのである。
撃っているのはどう見てもミサイルや榴弾の類でもレーザーのような兵器でもなく、ただの弾にしか見えないのだが、ただの弾で戦車を一撃で破壊できると言う事は、これは恐らくレールガンクラス以上の何かなのだと思われる。2021年現在でも実用化されていない兵器を搭載する必要があるラリーなんて聞いた事もい。

戦車爆撃機を撃墜しつつ、途中不意にいているに落ちたりしないよう気をつけつつ最後まで生き残るとゴール。 

ステージ7

最終エリア
海岸の崖のようなところにある天然コースのような場所をひたすら走り抜ける。戦車爆撃機しい戦闘を繰り広げたステージ6と打って変わって、レースゲームである。

ステージ1のような直線のみのコースではなく、それなりに左右に曲がる。加えて強くハンドルを切るとドリフトのような動きをする演出まで入る。中で横からドラム缶が転がってくるなんて事もなく、障害物はたまにいる他のくらいである。
あとは強いて言えば途中川になっているところがあり、減速してきちっとを渡る必要があるくらいか。河に落ちれば一発アウトなのは変わらない。

ステージ6までの内容からすると、拍子抜けすらしてしまうほどレースゲームステージ7を走り抜けるとようやくエンディングである。

ちなみにこのステージ、崖(海岸でない方)のくぼみの横で停止し、の方向を押し続けているとがめり込んで行き、画面外に出て行ってしまう。画面外に出て行っても、行き過ぎて反対側から出てこない限りはがけ下に落ちた扱いにならない。それどころか普通に走る事が出来るので、障害物のい直線コースを走ってゴールに到達出来るという裏技がある。

そしてエンディングへ…

ゴールを迎えるとタイムの集計が始まる。
途中にタイムも何もあったもんじゃないステージがあったような気もするが、とにかく集計である。
実際にCPUも同様に走ってタイムを出している訳ではないので、予め設定されているクリアタイムを下回れているかどうかで決まる。

せいせきはぴょう!」と言うどこかの外国人日本語のような出だしで合計タイムの順位が表示される。
クリアタイムを上回っていた場合、めでたく優勝という事で表優勝パレードが始まる。
パレードを終えると、地平線の向こうへと走って行き、見えなくなったところですさまじくデカい「END」の文字が出て終わる。

クリアタイムを切れていなかった場合、優勝できなかったルート(?)のエンディングが始まる。
海岸から、線に沈む夕陽をナビゲーターと二人で眺めて終わる。

結局「すばらしいなにか」とは何のことだったのか不明なままであった。
優勝できなかったEDではナビゲーターと二人で夕陽を眺めていたので、かけがえの友情を育めたとかその辺だったのだろうか? この戦場から生還しただけでも素晴らしい事ではあるが……。

関連動画

関連商品

関連項目

この記事を編集する

掲示板

おすすめトレンド

急上昇ワード改

最終更新:2024/03/29(金) 00:00

ほめられた記事

最終更新:2024/03/29(金) 00:00

ウォッチリストに追加しました!

すでにウォッチリストに
入っています。

OK

追加に失敗しました。

OK

追加にはログインが必要です。

           

ほめた!

すでにほめています。

すでにほめています。

ほめるを取消しました。

OK

ほめるに失敗しました。

OK

ほめるの取消しに失敗しました。

OK

ほめるにはログインが必要です。

タグ編集にはログインが必要です。

タグ編集には利用規約の同意が必要です。

TOP