フィオレ・フォルヴェッジ・ユグドミレニアとは、小説「Fate/Apocrypha」に登場するキャラクターである。
ダーニックの支配するユグドミレニア一族の傘下であるフォルヴェッジ家の後継者。そして同時に、ダーニックがユグドミレニア一族次期当主として期待を寄せるほどの優秀な魔術師である少女。なお、カウレスは彼女の弟である。
可憐な貴人という印象そのままの、清楚で奥ゆかしく、そしてどんな相手に対しても礼儀正しい態度を崩さない娘。そこ。幸薄そうとか言ってさしあげるな。また、カウレスとの仲も良好そのものであり、とても魔術師の家系の出とは思えないほど。ただし、魔術師としての彼女の顔は冷徹そのもの。それはゴルドさんに対してセメント対応していることからも明らかである・・・・あれ?例え間違ってる?
ともあれ、ある意味(あらゆる意味?)ではこれまでのシリーズにおける遠坂凛などとは違う形の、倫理観を持った魔術師であり、魔術の素養に恵まれた才媛。だが、魔術回路の変質により生まれつき足が不自由なため、車椅子生活を余儀なくされている。
※この車椅子は普通の車椅子です。間違っても変形したりしませんし、ましてや何のギミックもありません。
当初は時計塔に所属していたことや自身の気質もあり、一族側として聖杯大戦に参戦することに気後れを感じていた。だが、ダーニックがかつて奪取した大聖杯を前にすると、自身の不自由な足を自身の魔術回路そのままに治療するという願いを抱くようになる。こうして参戦を決意。黒のアーチャー、ケイローンのマスターとなる。
この二人の間柄はサーヴァントとマスターというよりは、むしろ教師とその教え子という言葉がピッタリ当てはまる。その上で、両者ともに信頼しており、その形は後にルーラーことジャンヌをして「理想的なマスターとサーヴァントの関係」として評するほど。
後に、赤のライダーの正体がアキレウスであることが判明すると、いずれ訪れるであろう師弟対決に心を痛めることに。
聖杯大戦中は、自らも戦地に立って獅子劫界離と一戦交えたりすることも。
そして、両陣営による総力戦が佳境に入った折に、ダーニックから後事を託され、ユグドミレニア当主となる。
そうしてダーニックが滅び、大聖杯も奪取され、自陣営も半壊の憂き目に遭うなど、どうあがいても絶望な状況に立たされてしまうことに。
とはいえ、ジークらの要求である城内のホムンクルスの解放を認め、またルーラーや獅子劫らと協力関係を結ぶなど、当主として事に当たる。
彼女は確かに、魔術師らしからぬ良識の持ち主でありながらも、天才と呼ぶにに相応しい魔術の才覚の持ち主であることに疑う余地はない。
だからと言って、その精神性が魔術師に向いているとは言い難い。
というのも、彼女が幼い頃に、父親が降霊魔術の実験用として連れてきた犬を、ペットとしてめいいっぱいの愛情を注ぎながら世話をしていた。ところが、ある日突然、その父親から降霊魔術の失敗してしまった場合を示すという名目で、彼女の目の前でその犬が無残な最期を遂げてしまう。
この一件がトラウマとなってしまうが、それをひた隠しつつ、また両親がそれに気付かず、魔術師としての道を歩む。それでも、その心が悲鳴を上げていることに弟のカウレスは気付いている。そしてケイローンもフィオレのそんな精神性に薄々感づいており、後にカウレスからこれらの事情を聞き出す。
そうして決戦が間近に迫る中、弟の言葉を受け、魔術師の道から降りることを決意。それまでの道程をケイローンから認められ、そしてカウレスに一族の魔術刻印と当主の座を譲り渡した。
それでも、最後の決戦の地である空中庭園に同行。だが、ケイローンがサーヴァントとしての使命を果たしながらもアキレウスに敗北。そして赤のランサー・カルナから“赤”の陣営のマスターたちの保護を求められ、彼らを伴って地上へと帰還する形で退場することとなる。聖杯大戦の顛末を最後まで見届けることなく・・・・
全てが終わり、弟たちと別れた彼女は、自分の足で新しい道を歩み始めるのだった・・・・
ちなみに、「ロード・エルメロイの事件簿」においては、名前だけの登場となっている。少なくとも、こちらの世界戦でも、魔術の道は捨てているようだ。
降霊術と人体工学に長じた天才。反面、それ以外の分野はからきしだという。
そんな彼女が戦力として用いているのが接続強化型魔術礼装(ブロンズリンク・マニピュレーター)。これは彼女が独自のアレンジを加えて作り出したもので、三流の魔術師でも一流を仕留めることができると言われている。実際、これを用いて獅子劫と対決した際には、結果的に経験の差で勝利を収めることができなかったとはいえ、歴戦の強者である彼と互角に渡り合うことができていた。
さて。そのビジュアルだが、どこかのダーマ(本場アメリカ)に出てくるヴィランさながらの、背中からメカニカルなアームの数々が背中からニョキニョキという凄まじいもの。しかも小説の挿絵じゃそこはかとなくおどろおどろしい、あるいは禍々しい雰囲気たっぷりのシルエットなせいで、ナニかのクリーチャーにしか見えない(※あくまで私見です)。
とはいえ、見た目こそインパクト絶大ではあるが、その性能は秀逸そのもの。これらの金属腕は多段変形及び分割変形を可能としており、それは足が不自由なフィオレの負っているハンデを大きく軽減させるほどのもの。
しかも、その馬力も精密性も折り紙つきであり、自立制御の反応速度もピカイチ。故に、その性能はライネスが従えているメイド型ゴーレムのトリムマウ、つまりはとある平行世界にてケイネスが主力として用いていた魔術礼装“月霊髄液(ヴォーメルン・ハイドラグラム)”に匹敵すると言われている。
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最終更新:2024/03/29(金) 09:00
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