ブレーメンの音楽隊

ブレーメンの音楽隊とは、グリム童話に収録されている作品である。

概要

グリム童話に収録されている童話の一つ。

人間（主人）に捨てられたり、食料にされようとしたりと酷い仕打ちを受けたロバ、イヌ、ネコ、ニワトリ主人の元を離れ、一致協力して自分たちの新たな生活を切り開いていくお話である。

あらすじ

かつて働き者だったロバは年を取り仕事が出来なくなるほど衰えてしまい、主人から見はなされるようになってしまう。主人の元から離れたロバはブレーメンに行って音楽隊に入ろうと考える。ブレーメンへの旅の途中、同じように主人の元から離れたイヌ、ネコ、ニワトリ（以下「動物達」）の順に出会い、共にブレーメンへ旅立つ。

ブレーメンへ到着までの道のりは遠く、日も暮れ、お腹が空いた動物たちは森の中で休憩をする事にした。そこで灯がともる小屋があることに気づき、その小屋に近づいてみると、中で泥棒たちがごちそうを食べながら金貨を分けている。そのごちそうを食べたいと泥棒たちを追い出すために窓の外でロバの上にイヌ、イヌの上にネコ、ネコの上にニワトリが乗せ、一斉に大声で鳴き、泥棒たちを驚かした。窓に映った動物たちの影をお化け（化け物）だと勘違いした泥棒たちは小屋から逃げ出し、動物たちは小屋の中に入ってごちそうを食べ、そのまま小屋の中で眠りについた。

森に逃げた泥棒たちは小屋を取り戻すため泥棒の一人が小屋内の偵察をする。しかし泥棒が入ってきたことに気付いた動物たちは偵察しにきた泥棒に襲い掛かる。酷い目にあって逃げ帰った泥棒は、仲間に「本当にお化け（化け物）に襲われた」と報告したため、泥棒たちは小屋を取り戻す事を諦める。

動物たちはその小屋を住処にして、楽器で音楽を奏でながら仲よく暮らしましたとさ。

考察

• 偵察に来た泥棒を襲いかかった時の動物たちの攻撃は、ロバが蹴とばし攻撃、イヌが噛みつき攻撃、ネコは引っかき攻撃、ニワトリは突っつき攻撃である。
• タイトルは「ブレーメンの音楽隊」だが「あらすじ」を読めばわかる通り、動物たちは実際にブレーメンに到着していない。

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関連項目

• グリム童話
• ブレーメン
• 童話の一覧