ベクター・ケースファイル 稲穂の昆虫記とは、秋田書店の月刊漫画雑誌「チャンピオンRED」で連載されていた知的昆虫ロマン漫画である。
女子高生、榎稲穂が衛生害虫(ベクター)により発生する事件に立ち向かっていく。
蜂・蠅・蟻等の大量発生、それに伴う感染症、外来生物と生態系のあり方等々、我々の身近にある「虫」という存在について、深く掘り下げていく内容となっている。
本作ではベクター=駆除対象とするのではなく、虫達が発生した理由・人への被害を齎した原因といった根本的要因を調べ、「共存」への道を模索していく。実生活の中でも役立つ防虫・除虫策が紹介されている。
コミックスのカバーやお色気シーンのエロス要素から一般的には敬遠されがちだが、作品自体はベクターという人類の隣人と真摯に向き合う硬派さ、本作の主人公・稲穂の直向さ、時には社会性のあるテーマ等を扱い、深い内容のものとなっている。虫好きはもとより、虫嫌いの人にもお勧めしたい作品である。
また、本作と世界観を同じくする漫画に「サイカチ 真夏の昆虫格闘記」(週刊少年チャンピオン連載)があり、稲穂はこちらでも登場している。連載は「サイカチ」の方が先で、本作「ベクター・ケースファイル」はそのスピンオフにあたる。
「フランケン・ふらん」の作者と交流があるのか、お互いのマンガの中で互いのキャラをこっそり登場させている。
※本作自体を扱ったものではなく、虫動画にこのタグが付けられる場合が多い。
チャンピオンRED 2008年5月号の付録としてドラマCDも出された。キャストは以下の通り。
2013年現在、コミックスは全10巻が刊行され完結している。電子書籍化もされており、ニコニコ静画でも配信されている。
→第1巻、シリーズ一覧(各550pt)
姉妹作ともいえる「サイカチ 真夏の昆虫格闘記」は完結したにもかかわらず、チャンピオンコミックスは1巻までしか刊行されておらず、復刊と未収録部分の続刊がファンによって望まれていた。現在では「サイカチ」は単行本未収録部分も含めて電子書籍化されており、ニコニコ静画でも配信されている。
→第1巻、第2巻、第3巻、第4巻(各420pt)
また世界観の繋がりは不明だが、同じ作者のコンビによる虫漫画「必蟲SWEEPERS」が本作の後にチャンピオンREDで連載されていた。全2巻。
筆者(初版作成者)の家でノミバエが大量発生した際、底の浅い円形の容器に濃縮麺つゆ+少量の水+中性洗剤数滴を混合した物をセットしたら驚くほどのノミバエが捕獲できた。
つゆでハエを誘い、洗剤の界面活性剤でハエを水没させるものである。ノミバエに対しては効果覿面である。
お困りの方がいたら、是非試していただきたい。
掲示板
急上昇ワード改
最終更新:2024/03/29(金) 06:00
最終更新:2024/03/29(金) 06:00
ウォッチリストに追加しました!
すでにウォッチリストに
入っています。
追加に失敗しました。
ほめた!
ほめるを取消しました。
ほめるに失敗しました。
ほめるの取消しに失敗しました。