ベングリオンとは。
以下、この項目では3.について述べる。
イスラエルは建国後世界中から中古戦車を買ったりスクラップと言う名目で買ったり敵国から盗んだり(←実話らしいです……)して機甲戦力を整えた。そんな時イギリスの当時の主力戦車であるセンチュリオンが、次期戦車チーフテンへの更新で大量に放出されると言う情報をキャッチした。センチュリオンといえば当時の西側最強戦車。これは買いだ! とばかりにイスラエルはとりあえず60両ほど購入してみた。
ところが。こいつはとんでもない駄々っ子だったのである。
とまぁ問題だらけの戦車だったのである。あまりのアレっぷりに戦車兵の中には乗車拒否を起こす奴まで出る始末。
さぁどうするか。イスラエル機甲師団の父であり、後にメルカバ戦車を生み出すイスラエル・タル将軍とイスラエル陸軍開発陣の苦闘が始まる。
アウトレンジ出来ないと独立したばっかりのシリア軍のいい的だ。そう考えた将軍たちはとりあえず主砲を英国本国と同じロイアル・オードナンス(王立造兵廠)製『L7A1』105mmライフル砲[1]に交換する事にした。L7A1はそもそもセンチュリオンの主砲更新用に作られた大砲で、当然イスラエル所有のセンチュリオンにもすんなり収まった。改修済みの戦車は『ショット』(ヘブライ語で『鞭』)と命名され、ゴラン高原に居座るシリア軍のIV号戦車(!)やらT-54やらをその鞭でしばき倒し、第三次中東戦争を勝利に導いた。
はい、そこ数字が違うと言うな。第三次中東戦争後、センチュリオン改めショットは大改修を受けることになる。
こうして改良の結果、第1世代どころか第2世代戦車としての能力を手に入れたセンチュリオンは『ショット・カル』と名づけられ、第四次中東戦争やレバノン内戦を戦い抜いている。幸いな事にセンチュリオンはこうした魔改造を受け入れることが出来るだけの余裕を持った車内容積を持っていた。そもそもの良好な足回り、優秀なサスペンションとキャタピラを所有していたセンチュリオンは戦後第一世代戦車として最も早く出現したにもかかわらず、このショットの活躍で最優秀戦車と言われるようになる。余談だが南アフリカのセンチュリオン改造戦車『オリファント』はショット・カルそっくりの改造を受けているが、これもイスラエル指導の下と言われている。
『他国が戦車を売ってくれなかったらどうする? たとえ他国の戦車を買えても、使えなければ意味がない』
こうしてイスラエルはセンチュリオンの改修経験を元に、自国開発の、自国にあった戦車を製造することを決意する。そして生まれたのがその名も『戦車』……メルカバである。
ショット・カルはその後も砲塔を改修したり爆発反応装甲『ブレイザー』を装着したりして1980年代まで主力戦車の位置にあったが、メルカバの出現によりさすがに1945年生まれのショット・カルは第一線を退いた。
しかし。
どこかのJR西日本ではないが兵器を長持ちさせることに定評があるイスラエルである。退役した後も砲塔を外していろんな用途に使用した。姿は変われどもセンチュリオンは21世紀の今もイスラエルで現役である。おいっ!
ベングリオンのはないけどオリファントはあるのな(苦笑)
人名のほうのベングリオンさんの研究書。
プラモもあるでよ。
掲示板
15 ななしのよっしん
2016/10/16(日) 05:46:44 ID: uTL7UcLDRg
>>13
センチュリオンは元々、新兵器などが後に開発された際に改造しやすいように余裕を持たせた設計をしてる
16 ななしのよっしん
2019/06/21(金) 07:12:42 ID: 4ArDTuFv6L
人名が元ネタとはいえ、センチュリオンと韻を踏んでて分かりやすい名前
17 ななしのよっしん
2021/04/07(水) 08:42:25 ID: Nzyg7wRbkI
ナグマホンは対潜攻撃もできるしな…
(※ニコニコアプリにもあった大戦略webでは何故か潜水艦に攻撃可能であった。きっと体当たりかなにかだろう。どうやって浮くのかは考えてはいけない)
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最終更新:2024/03/29(金) 06:00
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