マーシャルチャンピオンとは (マーシャルチャンピオンとは) [単語記事]

「

マーシャルチャンピオン

」

とは、1993年にコナミから発売されたアーケード用2D対戦格闘ゲームである。

謎の男によって開催された世界格闘トーナメント大会を勝ち抜いてチャンピオンを目指すと言う内容で、特に、本作に登場するアメリカンくのいち「レイチェル」は当時絶大な人気を誇り、その根強い人気から2008年 12月発売の「コナミリアルフィギュアコレクション」ではマイナーゲームキャラながら立体化されている。

勝ち残れ。
それが、すべてだ。

移植はPCエンジンのみで、Wiiのバーチャルコンソールのタイトルとして配信されている。
アーケード版の完全移植は現在も行われていない。

概要

異種格闘技チャンピオン決定戦がついに開幕。
世界の頂点、その栄冠を勝ち取るために闘い抜け！

元々は、対戦格闘ゲームの原点とも言われる人気タイトル「イー・アル・カンフー」の続編「イー・アル・カンフー2」として企画・制作されていたタイトルで、コナミが「イー・アル・カンフー」以来8年振りにリリースしたアーケード用対戦格闘ゲームである。

ストリートファイターIIによってもたらされた対戦格闘ゲームブームの最中に発表され、老舗メーカーらしいアクの強い個性的なキャラクター達が、当時としてはかなり巨大なドットで描かれて動いていた事（SNKの「龍虎の拳」のズームイン状態クラス）が話題となるが、一方でコナミが対戦格闘ゲームへ初参入したタイトルでもあるためかゲームシステムそのものの完成度は低く、

通常技・必殺技共に戦略性や実用性の低いものが多い。（横タメコマンドが斜め下タメに対応していない）
攻撃3ボタンが「弱」「中」「強」ではなく「上段」「中段」「下段」となっているが、これは現在の一般的な格闘ゲームの広義の「判定」とは異なり、あくまでも通常技の種類の一つとして扱われる。その為「中段」は「中段判定」ではないので、ガードを崩せるわけではない。
必殺技が各キャラ２つしかない。しかも攻撃ボタンが１つずつした対応していない為、差異を付けた利用が出来ない。コマンドは簡素なものが多いのだが…
ジャンプ攻撃で相手がすぐふっとんでしまう為、キャンセル連続技の概念が無い。
一般的に格ゲー黎明期から「密着状態の地上対地上戦でガードを崩すシステム」を通常投げと呼ぶが、本作の通常投げの投げ判定は打撃判定と同様で「キャラクター毎のモーションによって掴む判定が異なる」という無駄なこだわり故に、一部に至近距離であれば空中の相手を対空の要領で掴めてしまうキャラ（後述のケイオス等）がいるなど、バランスを崩す要因になっている。またボス戦の攻略においてもこの点が少なからぬ影響を与えている（後述のサラマンダの項を参照）。
上記の仕様からキャラクター間のバランスが世紀末レベルに悪く、底が浅いシステムゆえダイアグラムを覆す事も出来ない。

といった問題点を抱えたままリリースした為、レイチェル人気でリリース直後にこそ注目を浴びたものの、そのまま有象無象の対戦格闘ゲームの混沌の中に消えて行った。
PCエンジンの移植も完全移植とはほど遠く、アーケード版もあまり研究がなされていないが、近年は高田馬場ゲーセンミカド等で一部の好事家達により大会が行われたり、デザインにおいても当時コナミに在籍していたイラストレーター赤坂嘉紀氏の代表作のひとつであるために、マイナーながら現在でも語り草となる作品である。

※「マーシャルチャンピオン」以降も、2D対戦格闘ゲーム「ドラグーンマイト」や、「ツインビー」のパステルと「ガイアポリス」のエレイン・シーを投入した3D 対戦格闘ゲーム「バトルトラエスト」をリリースしたが、結局、SNKの様にストリートファイターIIが生み出した格闘ゲームブームに乗りきれなかったコナミは、「バトルトラエスト」以降、2006年に「FIGHTING 武術」をリリースするまでの長い間、格闘ゲームタイトルをリリースしない時期が続いた。

ゲームシステム

基本操作
- レバー＋（上段）（中段）（下段）の３ボタン構成。
- レバーの上要素でジャンプし、相手の攻撃と逆方向に入力することで防御する。
- 上段、下段の通常技は打向の高さや低さが特徴で、中段は前方にリーチが長い通常技であることが多い。
- 必殺技には飛び道具や対空技、突進技などがあるが、コマンド投げ系の必殺技は無い。しかしロック系の対空技は何気に本作が元祖であったりする。
- 概要の問題点で述べた通り、通常投げの投げ判定が打撃判定のような仕様である為、一部キャラは空中のキャラを掴むことが出来てしまう。
- 体力ゲージがキャラの下にある。これを採用した作品は極めて少なく、他にはALLUMER社の「ブランディア」位しかない。
- 体力以外のゲージ類は特に無く、アーケード版には1992年当時にSNK製をはじめ既に出始めていた超必殺技的な要素も無い。
  ※PCエンジン版では、体力ゲージが赤くなった際に使用出来る超必殺技的存在の「隠し技」が追加されている。
- 10人のプレイヤーキャラは、コマンドを入力することで2つずつ与えられた必殺技を使う事が出来る。
- キャラがデカいうえ、飛び道具の判定も大きくなく、弾速が遅いキャラが多い。その為一応、性能の良し悪しはあっても飛び道具一本で戦えるようなキャラは存在しない。が、投げの仕様・間合いや通常技の判定はキャラ毎に大きく異なり、近距離での性能が重要視されるようなゲーム性である。連続技の概念はないが、当て投げのような芸当は可能で、それが基本戦術になるキャラもいる。
- どちらかがKOされると独特のボーダー背景に切り替わったり、レイチェルとティティのみ体力が減ると「ハァハァ」喘ぐ機能があるなど変な所で凝っている作り。
武器
- 10人のプレイヤーキャラのうち数名は武器をもっており、ダウンすると落としてしまう。
- 落とした武器は、対戦相手が拾って攻撃に使う事が出来る…はずだが、そのキャラはなぜか一部（陣など）のみで、武器を奪ったのに全く使わないキャラ（レイチェルやティティなど）もいるなど、ここでも格差が激しい。
- 武器は必殺技には影響せず、サムライスピリッツのように落としたら技が出せなくなるといったこともない。リーチが多少変わる以外は、劇的にゲームバランスが変わる訳ではない。
隠し技
- PCエンジン版（WiiのVC版）で追加された要素で、所謂「超必殺技」。
- 体力ゲージが赤く点滅すると使用可能になるが、とても出しにくい上に、ヒットさせるのも難しい。
- また、出したからといって逆転出来る程威力が無く、出すだけでも一苦労な割に使えない事が多い。

レイチェル(RACHEAL)

私のプロポーションに見とれていては勝てないわ

「レオタードの上に半被を羽織りニーソックスをはいた金髪美女のアメリカンくのいち」、それがレイチェルである。キャラクターデザインは赤坂嘉紀氏。

アメリカ政府に仕えていたが、「闘いのスリル」に目覚めて抜け忍になった事からアメリカ政府から追われているらしい。でも大会には出場している。忍べ！

固有のキャラ性能としては二段ジャンプが可能となっており、しゃがみ下段でスライディングが出るなどやや機動力のあるキャラ。

必殺技は、

（タメ）＋（中段）ボタン：半透明の残像を引きながら肘打ち突進する残影拳「シャドーアタック」
（中段）ボタン連打：「ファイヤー」と叫びながら己の身を炎で包む「火遁の術」

を使用する。

※「隠し技： + (上段)」は「シャドウアタックで少し前進しヒット後に乱舞して火遁の術でトドメ」と言う内容。

「レイチェル」プロフィール
年齢	23歳
職業	元米国中央特別調査室付くの一。現在はフリーエージェント制の抜け忍。
生年月日	1月31日
血液型	AB型
出身地	アメリカ合衆国ミシシッピ州
現住所	逃亡中につき住所不定。たまにバイトでゴルドーの道場で指導している。
趣味	ロッククライミング。あの格好で登り出すため、ギャラリーに手を焼いている。
身長	178 cm
体重	？
3サイズ	90・60・93
足のサイズ	23.5cm
チャームポイント	父親譲りのハニーブロンド
好きな食べ物	よく冷えたチョコレートボンボン
嫌いな食べ物	ボルシチ
好きな色	サファイアブルー
好きなファッション	Gパン、Tシャツ、ブーツ、ピンクハウスも着てみたい。
好きな音楽	アースウィンド＆ファイヤー
得意なスポーツ	水泳、サイクリング
理想の男性像	友人のようでいて包容力のある男性。一緒に畳返しができればもっと○。
嫌いな男性	パーティーで大食いする人。大風呂敷な言動の男。(現実主義のため)
嫌いな女性	男に媚びる女性
（月刊ゲーメスト増刊ギャルズアイランド３より）

くやしがる事はないわ、私の忍法は無敵だもの

「マーシャルチャンピオン」のキャラクターとして、ぶっちゃけ言って最下層に分類される弱キャラである。

必殺技の「シャドーアタック」は某骨法使いの弟の様なスピードが無く、非常にゆっくり突進してくる他、ガードされると反撃確定と言う性能で、斜め下タメも出来ない。また前述の通り３つある攻撃ボタンの１つしか対応していない為、スピードや威力に差異をつけたりすることも出来ない。

もうひとつの必殺技「火遁の術」も、対空技ながらボタン連打の為瞬間的に出せず、また横方向に強いものの判定そのものは狭く、しゃがみ攻撃にはほぼノーガード状態となり、簡単に潰されてしまうと言う「この技を考えた奴は誰だ！」といいたくなる性能である。

その為戦略は、「スライディングを相手にめり込まないよう先端当てしてから投げる」という所謂「投げハメ」に近いものぐらいしかない。しかもこの戦法も確実性があるとは言い難い。
使いやすい通常技は、判定がよく対空技に使えるしゃがみ上段、投げミスで出るうえ、出が速くややリーチのあるしゃがみ中段、一部のキャラの空対空に使えるジャンプ下段、持続が長く飛び込みに使えるジャンプ中段などがある。これらの技を、スライディングや二段ジャンプを駆使して当てていくのがカギとなる。

まさに愛と言う名の作業を要求されるキャラであると言えるだろう。

ちなみに、「マーシャルチャンピオン」のノーコインデモ画面は、オープニング映像とタイトルの後、デモ対戦が流れ、そのデモ対戦でどちらかが負けた瞬間ランキングが表示される、という仕様なのだが、レイチェルがこのデモ対戦に登場すると、ほぼ100％負けている…

反面、レイチェルのキャラクター造形はと言うと、

と言うエロ要素を満載した肉感的且つ魅惑的なキャラとなっており、不知火舞への対抗馬とばかりに胸が揺れるほか、アッパー系の技の際にはちゃんと左右の胸の高さが異なり、ニーソックスをはいた太ももはデカいキャラグラフィックのせいもあってか、むっちりと肉感的に描かれる等、異常に丁寧に描き込まれている。

その愛情を性能につぎこまなかったのはなぜだ！

さらにダメージをうけた際の声がエロい他、体力ゲージが少なくなると、「ハァハァ」とエロ苦しい声で喘ぎはじめる始末で、トドメにエンディングではエロい水着姿を披露するというサービス満点なキャラとなっており、敗北画面に至っては、とある趣向の人達にはたまらないダメージ表現がされている等、とてもカバーしている範囲が広い。

弱いのだが、愛をもって動かす見返りを十分もったキャラであると言えよう。

その情熱を性能につぎこまなかったのはなぜだ！

そのあまりのエロ魅力的なキャラクターで、「マーシャルチャンピオン」リリース時から絶大な人気を誇り、亡きアーケードゲーム情報誌「ゲーメスト」でも、人気の高さ故に「レイチェル・アイランド」と言う特設コーナーが設けられていた程で、「マーシャルチャンピオン」がアーケードから姿を消した後も「ゲームは知らないけどレイチェルは知っている」状態が続いた。

※さすが「ブレイカ―ズ」でピエールを一押しした雑誌と言える。

インターネット創世記より個人サイトでＣＧを描いたり、現在でも、同人方面では立体化や同人誌を作るサークルがある等、そのコアな人気振りは根強く、

「ツインビー」のヒロイン「パステル」
「幻想水滸伝」シリーズ唯一の全作登場キャラ「ジーン」
「ランブルローズ」の「日ノ本零子」

といったメジャータイトルのヒロイン達が集まったコナミ公認フィギュア「コナミフィギュアコレクション」では、「藤崎詩織」「エレイン・シー」「ゆき姫」「コナミレディ」「アフロディテ」「イレーネ姫」「アン」「つぐみ」「レイラ」「ちちびんたリカ」「はいだらー」ら並みいるキャラを押しのけて、レイチェルが立体化される等、今なおその人気は衰えていない…と思う。

またデザインした赤坂嘉紀氏お気に入りのキャラでもあるらしく、現在でも氏のイラストが定期的にSNSで公開されるなど、まさにゲームの枠を飛び越え時代に生き続けているキャラと言えるだろう。

※「マーシャルチャンピオン」にはもう一人女性キャラがいるのだが・・・子孫の方が知名度が高いかもしれない・・・っておい！子孫の背景にいるのは！

ちなみに彼女の専用ステージはアメリカ合衆国のホワイトハウス前。背景には楽しそうに観戦している白人などがいる中で、夢中になって見ている若いギャルに、グーで殴られとばっちりを受け血を吐いているオッサンがいる。

その他のキャラ

陣(JIN)

出身：日本／武器：無し
主人公ポジションを務める上半身裸の熱血硬派男でプラモデルマニア。彼女などいない。
オープニングデモではゴルドーと戦っている。専用ステージは日本の金閣寺。
あらゆる格闘技をマスターする為に現在はホイに弟子入りしている。
基本性能は高く、特に空中の通常技は優秀なものが多いので、レイチェルは不利である。しかし、アーケード版のCPUは実はしゃがんで待っていれば「龍虎の拳2」のタクマ・サカザキのばりにひたすら飛んでくるので、対空攻撃で落とし続けていれば勝てるという弱小アルゴリズムである事はあまり知られていない…

鳳凰拳

+ (中段)

鳳凰のかたちをした気弾を胸から発射する飛び道具技。
技の出がやや遅い。

天牙連拳

+ (上段)

上昇しながら両手の拳で連打する対空技。
地上で当てるとロックする、ロック対空技の元祖だが、横の判定が狭い。

※陣の隠し技： + (上段)

ゴルドー(GOLDOR)

出身：フランス／武器：三節棍
オープニングデモにも登場する、三節棍を得意とする合気道の達人。
武器を所持している時のリーチがうさんくさいぐらい広い。
いかつい顔をしているが、礼儀正しく小鳥を愛するフランス紳士である。
近年twitter上の証言で、レイチェルをデザインした赤坂嘉紀氏がデザインしたキャラであることが判明し、更になんとボイスも当時社員だった赤坂氏自身があてていた事が判明。渋い…
PCエンジン版のオープニングではレイチェルと戦う新作カットが追加されているが、これもやはり赤坂氏絡みなのだろうか…。

ゴルウェーブ

（タメ）

＋（下段）

腕を振って地面を走る衝撃波を放つ飛び道具技。

ゴルバリアー

（中段)ボタン連打

高速パンチ連打でバリア状の障壁を発生させる技。流影陣

※ゴルドーの隠し技： + (中段)

ティティ(TITI)

出身：エジプト／武器：無し
対戦格闘ゲームでも珍しい「17歳のエジプト人女子プロレスラー」。
元々は父親が大会に出場予定だったが、優勝賞金で宝石を買う為に自ら参加した。宝石が大好きなのに飛び道具として発射することに躊躇しない。
髪型が似ているので「楠田枝里子」「楠田」の通称で呼ばれる。
高田馬場ゲーセンミカドでは暫定的に最強とされ、使用率の高さから「ナイル女」とも。
キャラデザは赤坂氏ではないようでバタ臭いが、性能は高く、空中戦の判定の強さと飛び道具を持ち、切り返しにやや不安はあるが強キャラと言われる。
「オトメディウス」には吉崎観音氏がデザインした子孫の「ティテイ14世」が登場する。

ナイルスター

+ (中段)

エネルギーを纏った宝石を発射する、高性能飛び道具。
出が速いうえ、発射後スキなしで見てから投げも余裕。
ゲームの仕様上強弱をつけられず、弾の速度もやや遅いが、
迎撃手段が豊富なティティにはリスクになりにくい。
むしろ特異な空中戦に誘い込む上では有利に働くと言える。

ダブルクロス

（タメ）

+ (中段)

空中に上昇してから突進してくる技で、HIT後追加攻撃を行う。

※ティティの隠し技： + (上段)

ボビー(BOBBY)

出身：アメリカ／武器：無し（装備しているメリケンサックは体の一部なので落としたりしない）
両手に自身と一体化しているメリケンサックをはめ、眼帯をつけている傭兵。所謂「軍人」キャラ。ステージも戦艦の甲板上。
出自が貧乏で金の為なら荒事もやるダーティーキャラらしいが、エンディングでは大会で獲得した賞金を寄付する本性を見せる。
飛び道具もありレイチェル程ではないが、性能的には突出したものが少ない。

ヘルスラッガー

+ (中段)

拳からエネルギー弾を発射する飛び道具技。
このゲームの飛び道具としては弾速が早い方。
しかし軌道が高いのでレイチェルのスライディングの餌食に…

ブラッディスクリュー

+ (中段)

回転しながらジャンプ蹴りを放つ対空技。出が遅い。

※ボビーの隠し技： + (中段)

アヴゥ(AVU)

出身：サウジアラビア／武器：三日月刀
所謂「デブキャラ」担当だが、正妻の他に5～6人の妻がいる一夫多妻性の一家の主。
嫁の多さ＝子沢山な為、家族を養う金を目的に大会に参加した。口から火を吐く。
地上での性能はレイチェルのそれを大きく上回る凶悪な投げハメや、武器を持っていることもあって相当強い。ただ空中では打向の低い通常技が多く、空対空ではティティ等はおろか、レイチェルの通常技相手でも苦戦する。

アラビアンバーナー

+ (中段)

前方に口から炎を放射する技。ヨガフレイム。

アラビアンドリル

（タメ）

＋（中段）

ドリル状に回転しながら突っ込んでいく突進技。
本作ではそれほど多くない地上突進技だが
シャドーアタックと比較にならない程高性能。
超高速でスキも少ないなどかなり性能が高く
「サイコ投げ」的なことも可能。
CPUでさえ露骨にしてくる。

※アヴゥの隠し技： + (上段)

マハンバ(MAHAMBAH)

出身：ケニア／武器：槍
愛用の槍を振るって、密漁者と戦う日々を送るアフリカ人の戦士。
密漁者との戦いで鍛えられた自分が優勝することで部族の強さを証明しようと参加した。
性能的にはスキのある技が多いが、レイチェルに対しては空中戦などほぼ全ての技において対応できる為、アーケードのCPU戦でレイチェルを使う場合このキャラが後半に出てくると鬼門である。

パンサークロー

（タメ）

+ (中段)

ジャンプして相手の頭上のあたりを強襲する突進技。
発生は早いが技後はスキだらけになってしまう。

サバンナトルネード

+ (上段)

ドリル状に旋回しながら飛びあがる対空技。横の判定が狭い。
画面中央であればガードされても離れて着地できる。

※マハンバの隠し技： + (上段)

禅(ZEN)

出身：日本／武器：巨大ハリセン）
歌舞伎役者の様な衣装や化粧をし、巨大ハリセンを武器に闘う。ステージも歌舞伎。
「歌舞伎は格闘技だ！」として編み出した華麗な技を見せる為に大会に参加した。
ティッシュジャンプ、体デカイ、技のスキがでかいなど不安要素が多いが、ハリセンを生かした判定の強い技が多く、通常投げの間合いも広い（空中で首を締め上げるモーションで、ケイオス同様空中で掴めるとされている）など長所短所がハッキリしていて一筋縄にはいかないキャラクター。

蜘蛛の糸

+ (中段)

手から歌舞伎の「蜘蛛の糸」を飛ばして攻撃する技。
技後の隙が大きい。

独楽の舞

（タメ）

＋（中段）

歌舞伎のポーズから横回転しつつ突進する技。
竜巻旋風脚同様に後ろにも判定がある上、ゆっくりな為
巻き込みやすく、めくろうとした相手に当たることがある。

※禅の隠し技： + (中段)

ホイ(HOI)

出身：中国／武器：無し
桂林に住む武術の達人で、陣とサラマンダの師匠。実は仙人であり齢100歳を超えている。
焼酎好きがたたって出来た巨額の代金の支払いと、新たな弟子のスカウトの為に大会に参加した。
飛び道具、対空技と、ジジイキャラには珍しく正統派な技構成だが、一癖も二癖もある性能。

真空拳

（タメ）

＋（中段）

手から気弾を発射する飛び道具技。
発生が早く弾速も速く使いやすい。
ヘルスラッガーと違いこちらは下段にも判定がある。
当たると相手はクルクル回って愉快。

昇猿脚

+ (上段)

逆立ちジャンプで上昇しつつ連続蹴りを繰り出す対空技。
本作の対空技は全体的にかなり上昇幅が高いが、その中でも
この技は即座に画面外まですっ飛んでいく。
「ギルティギア」シリーズのソル・バッドガイの
DI中HSヴォルカニックバイパー並みのインパクトはある。

※ホイの隠し技：（タメ）＋（下段）

ケイオス(CHAOS)

出身：香港／武器：鉄の爪
キョンシーの様な外観と動きが特徴の怪人物。鉄の爪は体の一部ではないので外れる。
残虐な性格だが、大会に優勝した後は、虚しさから鉄の爪を活かして植木屋になった。
シザーハンズか！
ティッシュジャンプで、しかもジャンプすると両足をまっすぐ伸ばしてしまうなど弱点はあるが、使いやすいしゃがみ下段の恩恵もあり爪を落としてもあまり不利にならず、何よりダイソンの吸引力もビックリの凄まじい判定をもつ通常投げが強力である。特にケイオスの通常投げは、一部が空中判定でも投げられる本作の仕様もあってCPU戦でも「ジャンプ攻撃でケイオスの頭上に接近したら投げられていた」という異常な光景が多々見られ、対空投げとも呼ばれる。（ケイオスの通常投げは相手を前後に振り回しに叩きつける技だからだと思われる）

カメレオンアタック

+ (中段)

炎を纏った舌を伸ばして攻撃する技。

百烈突拳

(中段)ボタン連打

両手で連続突きを繰り出す百烈技。
技のスキは少ないがリーチがあまりない。

※ケイオスの隠し技： + (上段) ※鉄の爪を装備している時限定

沙羅曼蛇サラマンダ

出身：不明／武器：無し
某オーガの様な風貌をしたマーシャルチャンピオンのラスボスで、世界格闘トーナメントの主催者。
CPU専用キャラクターのため、プレイヤーは操作不可。
ホイの弟子だったが、強さにおぼれた為に破門されている。
使用する技はプレイヤーキャラの必殺技のパクリ技のみで、通常技も投げ技も存在しない。
しかし「ワールドヒーローズ」のギガスの様な変身キャラではなく、ドットパターンはすべてオリジナルである。なんなんだアンタ！手を抜いてるのか力の入れ方間違ってるのかはっきりしてくれ
投げを持たないので、強力な通常投げがシステム上重要な本作においては見切れればそれほど強くなく、CPU戦では突進技をガードしてから投げたり、ダウン後すぐ上昇するパターンを見切って空中技で潰したりと、コナミボスの系譜か対策パターンはそう難しくない。
技を連発して攻めてくる間は強いが、反面こちらが攻撃を出しまくるとひたすらガード硬直するので、そこに投げがよく決まる。レイチェルであっても十分攻略可能なキャラだと言えるだろう。

マーシャルチャンピオン単語

概要

ゲームシステム

レイチェル(RACHEAL)