ミス・マープルことミス・ジェーン・マープル(Miss Jane Marple)とは、アガサ・クリスティの作品に登場する架空の人物である。
同作者のエルキュール・ポアロと並び、著名な名探偵。
初出は1927年、雑誌に掲載された短編『火曜クラブ』。
ただし短編集として刊行されたのは1932年で、それより2年前に刊行された長編『牧師館の殺人』を初登場作品とする場合が多い。
その後12の長編、20の短編に登場。一見ごくごく普通の老婦人の鋭い名推理と活躍はたちまち人気を博する事となった。
数々の難事件等を解決した結果、名探偵的な扱いをされている。
動機面から推理していくタイプの探偵であり、犯人の見当をつけてから物的証拠を集めることが多々ある。
薄い青色の目が印象的な老婦人。
セント・メアリ・ミード在住。ロンドンから25マイル(約40km)南にある小さな村で、典型的なイギリスの片田舎。ただし『鏡は横にひび割れて』の頃には新興住宅地として注目され、変化が起きつつある。
『牧師館の殺人』ではやや辛辣な性格だったが、その後のシリーズでは温厚な、人のいいおばあちゃんとして描かれている。詮索好きで、近所のゴシップや噂には目がなく、「野鳥観察」と称した村人の観察にも余念がない。
物事を例える時は自分の身近な人物を例に挙げる事が多い。突拍子もない発言は聞き手を困惑させるが、よく聞くと正鵠を得たものである。事件推理に際してはこの手法を用い、過去の出来事や事件と照らし合わせ、犯人の性格を割り出していく。
また村の噂話ばかりではなく、新聞からも多くの情報を得ており、事件解決の鍵となるケースもある。
編み物が得意で、しばしば編み物をしながら考え事をする。その他の趣味として庭いじりもしており、事件の推理に役立った事もある。
年齢の事もあり、いわゆる安楽椅子探偵(アームチェア・ディテクティブ)のように思われているが、実際は自分の足であちらこちらへ出向き、手がかりや証拠を集めたりすることが多い。
身内に甥のレイモンド・ウェストがおり、作家をしている。
彼がマープルの家を借りて主催した「火曜クラブ」がきっかけとなり、優れた推理力を認知されるようになったが、それ以前にも村で起こった小さな事件を解決している。
更にその後の活躍により、『スリーピング・マーダー』では「少なくとも3つの州の警察署長を手の内に押さえている」と言われ、警察関係者の間でも名が知られる事となった。
若い時分について語られる機会はあまりないが、寄宿学校でひとかどの学問を修めていること、過去に両親から結婚を反対された為に独身を通している事が解っている。
掲示板
9 ななしのよっしん
2015/12/16(水) 21:11:56 ID: UHq2cOQgjB
>>彼女の推理する事件のほとんどはセント・メアリ・ミードで起こっており
12の長編の内セント・メアリ・ミードで事件が起こったのって3つしかないんだが…
10
2023/01/19(木) 15:24:18 ID: Z3+lKUjlcF
この間初めて「バンガロー事件」読んで、マープル短編マイベストを更新された。
11 ななしのよっしん
2023/08/07(月) 00:29:30 ID: 0OdHdZOhme
「火曜クラブ」しか読んでない人が多いんやろな
別に悪いことではないけどね
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最終更新:2024/04/20(土) 10:00
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