1966年に公開された『フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ』にて初登場。公開年にちなんで名称は「66式メーサー殺獣光線車」となっている。その名の由来となったのは実在の技術・メーザー(Microwave Amplification by Stimulated Emission of Radiation,誘導放出によるマイクロ波増幅)である。ただし、メーサーはまったく違う光線兵器である。
「サンダ対ガイラ」以後、ゴジラシリーズに戦車型の「メーサータンク(92式メーサービーム戦車)」や対空兵器の「ツインメーサータンク(93式自走高射メーサー砲)」が登場した。「ゴジラ対デストロイア」には、冷凍兵器版の「96式冷凍レーザータンク」が登場した(これについてははっきりメーサーの類であるとは言えないが、劇中で『冷凍メーサー車』と呼ばれているのでメーサーの仲間であろう)。
その他にも、「ゴジラvsメカゴジラ」に登場したガルーダとスーパーメカゴジラ、並びに「ゴジラvsスペースゴジラ」に登場したモゲラ(MOGERA)がメーサーを応用した武器を装備している。
「ゴジラvsデストロイア」に登場したスーパーXⅢは冷凍兵器版の超低温レーザーを装備している。
こちらの絵は「ゴジラ×メカゴジラ」に初登場した「90式メーサー殺獣光線車」である。
『フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ』『地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン』『ゴジラ対メガロ』に登場。
巨大なパラボラユニットを搭載した装輪車とそれを牽引する装軌装甲車からなる。
原型は『モスラ』にてモスラの繭を焼く際に使われた原子熱線砲で、それを小型化して作られたものと言われており、そのパラボラより細長い稲妻状のビームを放って敵怪獣の皮膚を焼き切る。
ガイラを殲滅するための「L作戦」にて初使用され、その後はガイガンやメガロなど侵略怪獣迎撃に使用された。『ウルトラマン』第11話では防衛隊の所有する光線車がギャンゴと交戦している。
余談だが、昭和の段階ではゴジラ相手に使われた事は一度もない。
『地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン』『ゴジラ対メガロ』に登場。
66式と比べて砲車部分のディテールが大幅に簡略化されており、動きの素早い怪獣に対応した軽量型と設定されている。砲塔基部のドーム部分の塗装は朱色と青の2種類が確認できる。
66式とともにアンギラス、キングギドラ、ガイガン、メガロといった怪獣たちと交戦。アンギラス、ガイガンといった飛び道具を持たない怪獣には効果を挙げたが、キングギドラやメガロといった光線技を持つ怪獣には歯が立たず、全車撃破された。
『ゴジラvsビオランテ』『ゴジラvsキングギドラ』『ゴジラvsモスラ』『ゴジラvsメカゴジラ』『vsデストロイア』に登場。
通称:メーサータンク。
亀の甲羅のようなドーム型の車体に8基のタイヤが付いた装輪型戦車。66式と違い自走式で牽引車を必要としない。パラボラ部分の形状は66式に比べてやや小振りとなっており、さらに射角も水平系からより巨大な怪獣に向けて斜め上を向くようになっているのが特徴で、放つ稲妻型ビームは太く青白いものへと変化している。
『vsビオランテ』での「TC作戦」を皮切りに、幾度と無くゴジラを始めとする怪獣迎撃に使用されているが、大抵は怪獣の反撃で薙ぎ払われる噛ませ扱いである。
『vsデストロイア』ではシステムを冷却用に切り替え、なおかつ冷凍ミサイル弾ポッドを装着した冷戦仕様が登場した。
『ゴジラvsモスラ』『ゴジラvsメカゴジラ』『ゴジラvsデストロイア』に登場。
通称:ツインメーサータンク。
ゲパルト自走砲車に似た装軌車に二門の小型メーサー砲が搭載されているのが特徴。
メーサー砲の出力は92式に劣り、なおかつ数も少ないが、92式と共に編成された隊では戦闘指揮車としての役割を果たす。
こちらも『vsデストロイア』では冷戦型に仕様変更される事になった。
『ゴジラvsモスラ』に登場。
通称:メーサーヘリ。ただしローターは積んでいない純粋な飛行攻撃機である。本格的な飛行型メーサー兵器で、攻撃ヘリに似た機体の両翼に小型のメーサーパラボラが付いているのが特徴。
しかし、登場機会はほとんど無く、使われたのも『vsモスラ』のゴジラ迎撃の一回こっきりだったり。
『ゴジラvsデストロイア』に登場。
従来のメーサー兵器とは逆に対象を極限まで冷却する冷凍メーザー砲で、その機体型式は意外にも66式に近く、独立した展開式のパラボラユニットにそれを牽引する装甲車で構成されており、他にもパラボラ車後部には冷凍弾を搭載したミサイルポッドも標準装備している。
極低温に弱いデストロイア殲滅のために使用されたものだが、当時ゴジラは体内の原子炉異常によりメルトダウンの危機に陥っていたため、最終的にはこのゴジラを冷却する際にも利用された。
『ゴジラ×メカゴジラ』『ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS』に登場。
対特殊生物自衛隊(特生自衛隊)が運用する兵器となっており、陸自の戦車部隊と共同で出動する事が多い。
66式メーサー殺獣光線車の純粋な後継機。そのため見た目は66式とほとんど変わっていない。
とは言え、内部の機能面では大幅なアップデートが施されており、システムが自動化された事により少数での運用が可能となり、移動中でもメーサーが放てるようになった他、夜間や悪天候時での命中精度も向上している。ただし悪天候時の照射は威力が下がる。
巨大生物(怪獣)の撃退に大きな戦果を挙げており、長い間日本本土を守り続けてきた。ところが対ゴジラ戦では、これまでの活躍が嘘のように効果が無くなってしまう。
通常弾よりもゴジラに与えるダメージが大きく、喰らったゴジラを怯ませる程度の威力がある。とはいえトドメを刺すには程遠く、大抵は反撃を受けて爆発するというやられメカ役が殆ど。ゴジラ×メカゴジラの主人公、家城茜が乗ったメーサー車も破壊されてしまっている。
一方で、動けなくなった機龍からゴジラの注意を引き付け、機龍再起動まで時間を稼ぐといういぶし銀の活躍も見せている。
メーサー車の損耗率が高いのか、東京SOSでは第四メーサー隊を熊本から持ってきて首都の防衛に充てさせていた。
『ゴジラvsメカゴジラ』に登場。
Gフォースが開発した対G兵器で、2門のハイパワーメーザーキャノンを搭載している。
『ゴジラvsスペースゴジラ』に登場。
メカゴジラに続く巨大対Gロボット。腹部に大口径のプラズマメーサーキャノンを内蔵。
またこのMOGERAが分離したスターファルコンにも二門のメーサーバルカンが装備されている。
『ゴジラvsデストロイア』に登場。
前二機と違って対Gではなく原発事故防止用に開発された機体。機首部に超低温レーザー砲を装備する。
『ゴジラ×メカゴジラ』『ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS』に登場。
初代ゴジラの骨格をフレームとして使用した対G兵器。口腔内に二門の小型メーサー砲が仕込まれている。
さらに『東京SOS』では損失したアブソリュートゼロに代わり、胸部に高出力3連ハイパーメーサーが組み込まれる。
『ゴジラ FINAL WARS』に登場。
艦首ドリルよりドリルスパイラルメーサーおよび冷凍メーサー砲を発射可能で、他にも船体の各部には副砲として多数の小型プラズマメーサー砲が装備されている。
本作では轟天号以外の空中戦艦にも様々な仕様のメーサー兵器が搭載されており、さらに手持ちのライフル型メーサー砲も実用化されている。
ゴジラシリーズでの活躍が印象的だったのか、他作品でもパロディと思われる類似の戦闘車両が登場することがある。
地球防衛軍5にメーサー殺獣光線車そっくりの兵器「EMC」が登場する。自走式。劇中のNPC兵士いわく、一台1億ドルするらしい。
NPC車両として活躍するだけでなく、支援要請することでプレイヤーが実際に搭乗して撃つことができる。
アーケルスやエルギヌスといった巨大怪獣、コロニストなどの巨大エイリアンを遠距離から攻撃するには強力だが、侵略生物α(アリ)等の雑魚の群れに近づかれると脆い。位置取りに注意しよう。
素晴らしい出来映えのフィギュアである。購入して損する事は決して無いと思う。
スーパーXIIの同縮尺の付属キットであるが、売れ行きしだいでは93式メーサータンク単体での発売の可能性も微レ存。メーサータンクのみでの販売もされることとなった。
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最終更新:2024/04/24(水) 22:00
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