セイバーウイング(Saber Wing)とは、ヨメガが販売していたヨーヨーのシリーズである。
1997年頃にリリースされた、ストリングプレイ機のシリーズ。
ヨメガヨーヨーの一部機種が「ハイパーヨーヨー」として日本で展開されるに際し、当時販売されていた各機種に対しバタフライ型ボディのバージョンを作ることになった。
これらには「ステルス」の名が冠せられ、ハイパーヨーヨーとして順次発売された。
米国でもハイパーヨーヨーの展開に合わせて、または展開後しばらくしてから発売された。
ボディが鼓型をしていることにより、ストリングをヨーヨーの上に載せやすい。
反面ルーピングはやりづらいとされていたが、幅がノーマルボディとほとんど変わらず、コントロールエッジも現在より高い位置に設定されていたため、あまり気にする必要のないものだった。
このボディはノーマルボディに比べて軽かったため、子どもにも安心して使えた。
それ以降2000年代頃まで、ヨメガのヨーヨーはノーマルボディとバタフライタイプボディが対になってリリースされることが多くなった。これらの機種にも、このシリーズから取って「セイバー」または「ウイング」が名前につけられる。
2000年を過ぎる頃になると、公式戦においてストリングプレイ部門とルーピングプレイ部門が完全に分離し、ルーピングヨーヨーをちょっと変えただけのストリング機では太刀打ちできなくなった。
そのため、ストリングプレイ機は一から設計されることが多くなり、「ブレイン」系統を除いて、ルーピング機の対としてウイングボディの機種を作ることはなくなった。
既存機種は2000年代中盤まで製造が続けられてきたが、すでにストリング機がルーピングプレイを考慮する必要はなくなっており、「ステルスファイヤー」も「ステルスレイダー」も中途半端で使いづらい機種になってしまっていた。
このような現状を踏まえ、「セイバーウイング」シリーズは2000年代を最後に生産を終了。
こうして往年の機種は在庫のみの販売となった。
一方、初心者向けとしての需要はまだあるものと考えられており、2010年代になっても「ヨメガ・パワースピングロウウイング」「ヨメガ・マグネター」といった初心者にターゲットを絞った機種がたまに販売されている。
「ウイング」シリーズのほとんどは、対になるノーマルボディタイプのヨーヨーが存在する。
本項では、対になる機種と併せて紹介する。内部機構についての詳細は、対になる機種のページも参照されたい。
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対になる機種は「ヨメガ・ファイヤーボール」。
単に「セイバーウイング」という場合は普通これを指す。
ナイロンベアリングを搭載し、安価にロングスリープを実現させた機種。
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https://twitter.com/MaasanPeace/status/988972863595016197
対になる機種は「ヨメガ・ブレイン」。
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対になる機種は「ヨメガ・レイダー」。
対になる機種は「ヨメガ・パワースピン」。
サイドキャップのないセイバーウイング。ハイパーヨーヨーとしてのリリースはない。
「パワースピンウイング」のボディ内側に、蓄光素材のリムを貼り付けた機種。
このリムは暗闇で光るだけで、重量調整としての機能はほとんどない。
対になる機種は「ヨメガ・RBⅡ」。
サイドキャップのないセイバーレイダー。ハイパーヨーヨーとしてのリリースはない。
対になる機種は「ヨメガ・ファイヤーストーム」。
生産国を中国に変更した「チャイナライン」の一つ。
部品のコストダウンを図り、簡略化されたセイバーウイング。
ハイパーヨーヨーとしては店舗を限定して販売された。
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対になる機種は「ヨメガ・X-ブレイン」。
「チャイナライン」の一つ。
遠心クラッチをストレート型4つに変更し、グリップ力を高めた機種。
遠心クラッチとストリングプレイの相性が悪いのは相変わらずだが、いちおう発売された。
ハイパーヨーヨーとしては、店舗を限定して販売された。
対になる機種は「ヨメガ・ハイパーワープ」。
レイダーより重い「ハイパーワープ」をウイング仕様にしたため、ストリング機としてはちょうどいい重さになった。
「ハイパーワープウイング」の超重量バージョン。
70gを超える上に幅が狭いという癖のありまくる機種だが、意外とファンが多い。
対になる機種は「ヨメガ・パワーブレイン」。
「X-ブレイン」と同じ4点式のクラッチだが、互いに噛み合う機構のクラッチがベアリングを取り囲むように押さえるようになっている。
のちに、「パワーブレインXPウイング」にリニューアル。本体外側にあるスイッチで、クラッチを切ることができるようになった。
遠心クラッチとストリングプレイの相性は相変わらず悪いのだが、「パワーブレインXP」では「相性が悪い」と感じられるほどに上達したらクラッチを無効にすればよくなった。そうすると安定して投げやすいバタフライ型ボディはむしろメリットとなる。
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対になるルーピング機はない。
詳しくは「ヨメガ・パワーブレイン」の記事を参照。
「パワーブレインXPウィング」のボールベアリング版。
ボールベアリング機種でありながらオートリターンができる。
上述の理由により本機はウイング形状のみの販売である。
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「ヨメガ・セイバーRBⅡ」にリムウェイトを内蔵して重量を調整した新型。
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