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ライフリング

ライフリング(rifling)とは、/弾に回転を与えるため、バレル(身・身)の内側に刻まれている螺旋状の溝である。

概要

[1]の内側に刻まれている螺旋状の溝。日本語では施条(しじょう)、腔線(こうせん)、腔(こうせん)等と呼ぶ。身内で加速される弾に回転を与えることで、弾にジャイロ効果(運動量保存)による方向安定性を与える役割を持つ。要するに弾丸をスピンさせて、まっすぐ飛ぶようにするのである。

ライフリングスペックは転度、回転方向、本数で表される。転度(回転率、ピッチ)は身を螺旋が一回転する間に何インチ進むかで示され、「1/12」や「1-12」のように表記される。通常は「4条右回り」等と本数と回転方向だけが記されることが多い。

初期には切削工具で一本一本彫られていたが、現在では冷間鍛造などで大量生産されることがほとんどである。

歴史

身にライフリングを施すアイディアは15世紀くらいから存在していたが、普及するのは19世紀半ばにフランスの技師ミニエーによるミニエー弾と呼ばれる弾が開発されて以降のことである。

ミニエー弾は従来の弾丸が口径と同サイズの球形の弾丸であったの対し、弾丸のサイズが口径より少し小さく、また弾底がスカート状の溝になっていた。これをライフリングを施した身から発射するとそのスカート状の溝が広がり、口径よりも小さい弾丸でもライフリングに喰い込むようになった。これにより小銃の精度、装填速度および有効射程を格段に向上した。

さらに後装式小銃ブリーチローダー)が登場すると、個々の兵の火力が格段に増加し、横隊でマスケット銃を斉射する戦列歩兵の時代が終わりを告げる事となった。[2]

現代に至っても小銃一般のことを英語で「ライフル」と呼ぶのは、マスケットライフルを区別する必要があったこの時代の名残である。

主な構造

エンフィールド
円形の断面に切り立った溝を掘った、最も一般的な形式のライフリング。コンベンショナル・ライフリングとも言う。
メトフォード
断面曲線の山とで構成されるライフリング現在ではあまり使われない。
ポリゴナル
形の断面を持ち、ボア(内腔)がねじれた柱状をしているライフリングH&K社が良く用いた。

その他

関連動画

関連項目

脚注

  1. *以下本稿では便宜上、をまとめて「」と呼ぶ。
  2. *しかし、戦術思想自体がそれに合わせて変化を遂げるのにはまだ時間を要し、南北戦争および西南戦争などでは戦列を組みながらライフルと相対する悲劇が起こっている。

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急上昇ワード2017/12/15(金)17時更新
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