本項目は、全て、フィンランド戦記のネタバレなので、先に動画を見てから読むことをおすすめする。なお、ようつべの「フィンランド戦記4」は日本語版では権利者申し立てにより見ることができなくなっていた。現在は見ることができる。
人呼んで
「フィンランド国民の選ぶ尊敬する人物第2位(第1位はマンネルヘイム元帥)」
首相として経験した冬戦争終結後、大統領に就任したリュティはナチスドイツと密約を結ぶ。
その後、マンネルヘイム元帥と共に継続戦争を戦い、絶望的な状況の中、タリ=イハンタラの戦いにおいて、フィンランド軍が押し返したとき。リュティは決断を下す。
ナチスと手を組んだために、講和が困難という難局に際して、おそらくは今後二度と通用しないであろう奇策に打って出たのである。
「ナチスとの署名には、私はフィンランド大統領の肩書きなんて付けてない。ただのリュティ個人としてサインした。枢軸国と同盟した、全ての責任は私にあり、一人の罪である」として、マンネルヘイム元帥へ大統領職を譲って辞任、お縄についた。
この国際外交史上にも稀に見る工作の結果、フィンランドは第二次大戦の敗戦国としては唯一、軍部による無条件降伏ではなく、政権による分離講和に成功した。全土の占領はまぬがれ、自治も許された。
リュティは、ひとり全ての責任をかぶり、戦争犯罪人として起訴され、禁錮10年の判決を受ける。
その後、体調不良で釈放され、死去するも、「フィンランド化」と揶揄されるような、ソ連への面従腹背状態であったにもかかわらず、また、ソ連が激烈に非難する中、フィンランド国民は彼を国葬で見送った。
彼は、文字通り祖国を死守し通して、自らきっちり責任を取った政治家であったと言える。
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掲示板
18 ななしのよっしん
2022/12/10(土) 16:30:37 ID: 8wf3744w21
政治家はわからないが、根本博 中将をおすすめする。
2度救国の英雄になった男の話。
1度目は、駐内蒙古司令官だったのに、決死の覚悟でソ連と戦い(終戦後)抜いて四万人の邦人を無事日本へ返し、駐北支那司令官を兼務させられ、正式に降伏文書に調印、共産党軍に降伏した者や逃げ送れた人意外は残らず復員させた。
(根本指揮下以外の邦人は帰国するのに苦労している)
2度目は降伏した先の蒋介石への恩返し。
台湾救国の英雄だったことが2009年に再確認された。
19 ななしのよっしん
2023/09/09(土) 00:07:04 ID: rSEa5gIfSd
当時の日本の立場とフィンランドの立場は全然違うのに、同じことやっても同じ結果になるわけない
これが成立するのはフィンランドの状況も含めてでしょ
日本にも同じことをやれる人がいれば~と無邪気に信じてる人がいることに驚く
20 ななしのよっしん
2023/09/09(土) 00:13:01 ID: SIM027z/1q
「フィンランド化」って冷戦時代の日本では「ソ連の属国」という悪い意味で使われてたのに
他国の外交への評価なんて変われば変わるものだな(いずれにしても日本視点でしか見れない日本人の視野の狭さは変わってない)
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最終更新:2024/04/18(木) 20:00
最終更新:2024/04/18(木) 20:00
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