ルミノール 単語

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ルミノール

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ルミノール(Luminol)とは、科学において血の検出に用いられる試である。

概要

有機化合物
ルミノール
ルミノール
基本情報
英名 Luminol
化学 C8H7N3O2
分子量 177.16
化合物テンプレート

刑事ドラマ推理小説漫画作品などをよくご覧になる方なら、きっとルミノール試、あるいはルミノール反応という言葉を聞いたことがあるだろう。血鑑定の方法として知られており、おそらく最も有名な化学試験法である。この試験で用いられている化合物こそ、試験法の名前にもなっているルミノールである。

ルミノール化学試験は、ルミノールが過水素(H2O2)と反応すると波長460nmの強い放出する性質を利用している。可視線(VIS)の波長領域がおよそ400~800nmであり、460nm青色青色)に相当する。

この反応は金属錯体や酵素によって触媒される。触媒とは、反応の活性化エネルギーを小さくすることで、反応速度を速める性質をもつ物質のこと。血液中には血球が存在し、血球にはヘモグロビンが含まれている。このヘモグロビンにはが結合しており、これが触媒となる。触媒があり、反応速度が速まると発が強くなるため、血かどうか判定することが可となる。なお、血中のヘモグロビンは時間の経過とともに化されヘミンに変化するが、ヘミンの方がより触媒が高く、発が強くあらわれる。

ただし、実際には血のヘモグロビン(ヘミン)にのみ触媒されるわけではなく、たとえばダイコンキュウリなどに含まれている酵素にも触媒される。そのため、ルミノール試験は予備試験に過ぎない。本当に血なのかどうか確認する場合には、本試験としてヘモグロビンないしヘミンの結晶析出検が行われる。[1]

なお、日本科学で初めてルミノール試を用いた血確認試験が行われたのは、1949年に起きた下山事件であったとする説が有であるが、1937年に起きた新潟一家事件だったとする説もある。[2]

余談だが、しりとりで「る」攻め(末尾に「る」のつく言葉ばかり返す戦略)を採られた場合、ルミノールと返すことでカウンターアタックできる。同様の言葉としてルールルーブルルシフェルルノワールルルなどがある。

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関連項目

脚注

  1. *『血痕検査』の基礎知識exit
  2. *ルミノールが犯罪捜査で初めて使われたのは?exit
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最終更新:2024/04/25(木) 09:00

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