ロゼと黄昏の古城とは、日本一ソフトウェアより発売された謎解きアクションゲームである。
ジャンルは「古城探索アクション」、対応ハードはPSvita(ソフト単体・ダウンロード販売)及びWindowsPC(Steam版)。
“時”が失われ、ありとあらゆるものが静止した古城――その地下牢で、少女は目を覚ました。
見知らぬ場所にたったひとり、背には呪いの茨を宿した忌まわしい姿で。
出口を求め彷徨い歩いていると、やがて大きくてまんまるな巨人と出会う。
共に助け合いながら古城からの脱出を図るふたり。
城の奥深くへと進むにつれて謎は解き明かされ、やがては事態の真相と茨にまつわる真実が浮き彫りになっていく。
可愛らしい絵柄とダークな雰囲気に彩られた作品。キャラクターたちは絵本に出てくるかの様な愛らしさがあるが、各所に用意された処刑具めいたギミックの数々や、少しずつ詳らかにされていく陰惨な過去の記憶など、全体を通してグロテスクかつ残酷な要素に満ち満ちている。ちなみにデザインやゲームシステムがhtoL#NiQと似ているのは同作のディレクターやデザイナーが参加しているため。主人公が植物系少女という点も似ている。
ゲームとしては謎解き寄りのアクション、そして死にゲー。各ステージはまず初見では安々と突破出来ないような構成となっており、トライ・アンド・エラーを繰り返して正しいルートを構築をしていく必要がある。ただ全体的な難易度は中~中の上といったところで、じっくりと考えて試行錯誤すれば活路は開ける筈である。
これがボス戦になると打って変わってかなりアクション性が高まり、瞬間的な判断や緻密な操作が求められる様になる。またステージの謎解き同様、ボスの攻撃も複雑で一筋縄ではいかないものが殆どであり「どこでどう動くか」のパターン把握が必須となってくる。
いずれにせよ「死んで覚える」ことが前提のバランスであり、オートセーブポイントも多く、残機という概念もなく何度でも復活できる。ボス戦前ではむしろ進んで死ななきゃならない場面もある。プレイヤーには心が折れないための気力と根気が求められることだろう。ちなみにhtoL#NiQではプレイヤーが途中で投げ出さないようにキャラクターをかわいくデザインしたと語られている。
プレイヤーは必要に応じてロゼと巨人を交互に切り替えてゲームを進行する。
ロゼは巨人よりも体が小さいため、狭い道でも進むことができる。また背中に生えた薔薇は血(あるいは血のような赤い色)を吸い取り貯蔵したり、逆に他のものに血を与えることができる。このゲームではキャラクターや背景がモノクロで、ロゼと巨人をはじめとした一部のキャラクター以外の時間は静止しており、赤い色の付いたもの(血の通ったもの)だけが動くことができる。例えば、落下してくる赤い岩から色を奪えば、岩はその場で静止し足場にできる。止まった歯車に色を与えると歯車は回りだし、ギミックが発動する。
巨人はロゼよりも2回りほど大きく、力強い。敵やとげに当たっても死ぬことはないし、針程度の攻撃なら肘くことができる。さすがに底のない穴に落下したらゲームオーバーだが。
岩やブロックを持ち運んで足場を作ったり、投げて敵を攻撃したりできる。ロゼを抱えたまま移動することもでき、場合によってはロゼを少し高い足場などに投げることもある。
ギミックを解くには二人の連携がカギとなる。例えば、落ちているブロックにロゼが色を与え、巨人がブロックを特定の位置まで持ち運び、ロゼがブロックから色を奪って固定し、また別のブロックに色を与えて巨人が運んで―という流れを繰り返すことで道を切り開いていく。また、ゲーム進行上での問題はロゼと巨人の両方が目標地点に到達しなければステージクリアにならないことである。たとえロゼと巨人のどちらかがゴールしても、何とかして相方も到達させなければクリアにならない。
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最終更新:2024/04/20(土) 08:00
最終更新:2024/04/20(土) 08:00
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