ロードモナーク

ロードモナークとは、日本ファルコムより発売されたリアルタイムシミュレーションゲームである。
リアルタイムストラテジー（RTS）としてもジャンル分けされる。

概要

1991年3月1日に日本ファルコムよりPC-9801版が最初に発売された。
1991年11月29日に同社にてFM-TOWNSへ移植。

ドラゴンスレイヤーシリーズの第七作目に位置する。
但し従来のシリーズ作とは違い、ラスボスとしてドラゴンを倒したり、宝剣ドラゴンスレイヤーが登場するといった要素はない。

ゲームはトップビュー画面でマップ上に存在する四つある国の内、プレイヤーは一国の王となって部下に命令を与えながら国の領土を広げ、敵国を全て滅ぼすとそのステージをクリアーした事になる。
後に発売されるリメイク作等を除いて本作にはストーリーが無く、次々に登場するステージをクリアーしていくタイプのゲームである。
マップやユニットのデザインは中世ヨーロッパ風、日本の戦国時代をモチーフにしたもの、ハンバーガーショップの店長になってライバル店を潰すもの等、五種類の世界観があり全52面が用意されている。

基本的なルール

マップ内のユニットは全てオートで行動し、領土を広げる為に村を作ったり敵との戦闘がリアルタイムで進行して行く。
プレイヤーは状況に応じてユニットに指示を与え、通路を塞いで敵の進出を防いだり、どの場所に村を作るのか、いつのタイミングで敵の王に戦いを仕掛けるのかといった戦略を考える必要がある。

敵との戦闘ではユニットの人数がそのまま強さとなる。強敵と戦う時はユニット同士を合流させ相手よりも多い人数になるように誘導する必要がある。
この強さを表す人数は戦闘だけでなく、領地や村等を作る際にも消費され人数が減っていく。人は村を作る事で増えていく。

プレイヤーは国の税率を操作する事も出来、税率を上げると収入が増え村や橋を建造出来るが国の人口は増えない。
逆に税率を下げると収入は少なくなるが、村から人が生まれやすくなり国の人口が増えるので、税率を操作するタイミングも重要になって来る。

各ステージには制限時間があり、それを越えると敵国を滅ぼしても新しいステージは出現しない。
制限時間より早くクリアーすると、残った時間がマップの占有率と掛け算され次のステージに繰り越しされるので、出来るだけ早く、多くの領土を占有してクリアーすれば後半ステージの攻略が有利になる。

Windows版

1996年12月20日に『ロードモナーク・オリジナル』のタイトルで日本ファルコムより発売。

ユニット全体に対して一度に指示を与えたり初期命令の設定が可能になる等、続編『アドバンスド・ロードモナーク』のシステムに加え、税率オート機能や命令の範囲指定が可能になった。
BGMはMIDI音源（GM規格対応）とCD音源に対応。

現在はソースネクスト社より廉価版パッケージが販売されている。

シリーズ一覧

アドバンスド・ロードモナーク

1991年11月29日にPC-9801で日本ファルコムより発売。

シリーズ第二作目。

ユニット全体に対して一度に指示を与えたり初期命令の設定が可能になる等システムが改良され、マップはより難易度の高いものが用意されている。
繰り越し日数の計算に戦闘効率が加わり、より高度な戦術が求められるようになった。

モンスターの国を舞台にした世界等、新たに四種類の世界観が加わり全52面が用意されている。

Windows版

1997年5月30日に『ロードモナーク・プロ～アドバンスドロードモナーク～』のタイトルで日本ファルコムより発売。

基本的には『ロードモナーク・オリジナル』のシステムを使った移植作だが、ゲーム内のBGMが「ソーサリアン」・「イース」・「英雄伝説」・「ブランディッシュ」といったファルコム歴代タイトルのアレンジ曲に差し替えられている。

現在はソースネクスト社より廉価版パッケージが販売されている。

ロードモナーク・ファースト

1997年3月14日にWindowsで日本ファルコムより発売。

シリーズ第三作目。

マップは全て新規のものだが、初心者向けに難易度の低いものが用意されている。

ロードモナーク・オンライン

1997年3月22日にネット上で日本ファルコムの下記サイトより無償にて公開。

ロードモナーク・オンライン公式サイト

『ロードモナーク・ファースト』を元にした体験版的なもの。
マップは全15面。製品版と違い効果音が削られている。

※注意：Windowsのバージョンによってはセーブが出来ない事象が発生する場合があるので、その際は下記対処法を参照。

「ロードモナーク」の体験版をダウンロードしたがセーブができない

モナークモナーク

1998年10月30日にWindowsで日本ファルコムより発売。

シリーズ第四作目。

基本的なルールを引き継ぎつつも、システム、グラフィック等全てを一新させた完全新作。
画面構成はクォータービューになり、マップに高低差がついた。謎の生物「モナ」くんがゲームの基本ルールをレクチャーしてくれるステージがある。

現在はソースネクスト社より廉価版パッケージが販売されている。

その他の詳細は『モナークモナーク』の記事を参照。

みんなのローモナ

1999年4月29日にWindowsでSME・インターメディア社より発売。
「1」から「3」まで三作ある。

Windowsで発売された「ロードモナーク」シリーズ（オリジナル・ファースト・プロ）のマップを集め、三つに振り分けて発売。
全体的に難易度を下げ、より初心者向けにしたもの。

家庭用ゲーム機移植・リメイク作

スーパーファミコン版

1992年10月9日にエポックから発売。

初代の移植作。キャラクターの種類が増え、全体命令も可能になった。

メガドライブ版

1994年6月24日に『ロードモナーク とことん戦闘伝説』のタイトルでセガより発売。

初代とアドバンスドのマップを収録。それらに加えてストーリーモードが追加。

PS版

1998年12月23日に『ロードモナーク ～新･ガイア王国記～』のタイトルで東芝EMIより発売。

ストーリーモードが追加され、新規マップが100面用意されている。

関連動画

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関連商品

関連コミュニティ

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関連項目

• ドラゴンスレイヤー
• モナークモナーク
• ファルコム