『ワイルドトラックス』(国外タイトルは『Stunt Race FX』)とは、任天堂から発売されたスーパーファミコン用レースゲームである。「ワイトラ」と略されることがある。
国内では1994年6月4日に発売、アメリカでは同年の10月10日、欧州では10月27日に発売された。
このゲームにはスーパーFXチップが搭載されており(『スターフォックス』に次いで2作目)、疑似3Dポリゴンを利用したレースゲームである(海底トンネルや立体交差が表現されている)。
2019年9月6日に配信された『スーパーファミコン Nintendo Switch Online』初期収録タイトルの一つ。バーチャルコンソールでは配信されておらず、これが初移植となる。
ヘッドライトの部分が目になっているコミカルな車を操作する。ダメージの概念があり、壁にぶつかったりして強い衝撃を受けるとダメージメーターが溜まり、満タンになってしまうと「CRASH」して自車がバラバラになってリタイアとなる。
また、大概のコースにはガードレールがあるが、一部コースアウトしてしまうハーフパイプや橋などが架かっており、落ちると水没して「SPLASH」となり即リタイア(ダメージメーターが一気に満タンになる)。
車の見た目はコミカルだが、その挙動は自動車工学に基づいたリアルなものとなっているのも特徴。
十字ボタン左右とLRボタンでハンドル操作。十字ボタン<LRボタン<両方の順で急ハンドルになるので、この3段階のステアリングを使い分けるのがポイント。
Yボタンはブーストで、ブーストメーターを消費して急加速ができる。メーターが無くなると使えなくなるが、コース上の青いアイテムで回復可能で、モードによっては自動回復したり無限に使えたりする。
Xボタンでクラクションを鳴らしながらジャンプができる。この時車体だけ大きく浮き上がるが、その反動で跳んでいるのか一瞬タイヤも浮いている。
SELECTボタンで視点操作。モードによって例外はあるが、基本的に2種類の後部視点と主観視点を切り替えられる(主観視点ではかなり酔う人もいる・・・)。
共通事項として、制限時間のないモードでも1レース中に10分が経過した場合はタイムアップになる。
4台の車でレースを行い4コースを順に走破していく、いわゆるグランプリモード。
制限時間がなくなる前にチェックポイントを通過しながら、3位以内でのゴールを目指す。余った制限時間はエキストラタイムとして次のコースに持ち越される。
ただし4位でゴールするか、途中でタイムアップ、CRASHもしくはSPLASHした場合は失格で残機を失い、残機がない状態で失格になるとゲームオーバーとなる。
無事4コースをクリアすると、各コースのタイムが集計されてその合計が記録される。
2コース目をクリアした後は「BONUS TRAX」に挑戦することが出来る。
これは回り道と近道の2ルートがある専用コースをTRAILERで走り、時間内にコース上のゲートを1つ通過する毎にエキストラタイム1秒が、コースを1周する毎に残機1つが貰えるというもの。回り道の方がより多くのゲートが配置されているので、タイムと残機のどちらが欲しいかでルートを決めることになる。
NOVICE、EXPERTの2つのクラスがあり、両方ともクリアするとMASTERクラスが選べるようになる。
これらはボーナスを含む5コースの構成が異なり、敵車の速さや制限時間がより厳しくなっていく。
スタントの名の通り、ジャンプ台や障害物が多く盛り込まれたオフロードコースを走る。
コースの途中には風船のように紐が付いている星が40個配置されており、これをできるだけ多く獲得しながら制限時間内にゴールするのが目的。記録は車種別に残り、星が同数の場合のみ残った制限時間が多いほど好記録となる。
チェックポイントを通過すると制限時間が増えるのはSPEED TRAXと同じだが、こちらでは増える時間が獲得した星1個につきピンクなら2秒、黄色なら5秒であるのが特徴。つまり、星を無視して進んでもろくに時間が貰えず完走は難しくなってしまう。
ブースト・ダメージの回復アイテムは登場しないが、チェックポイント通過時にどちらも全回復する。
全4コースあり、全てゴールすると「RADIO CONTROL」が選べるようになる。
これはその名の通り見下ろし視点で狭めのフィールドの自車を操るもので、触れるだけでバラバラになる3台の敵車を全滅させるまでのタイムを競う。
2人対戦モード。レースではあるが、SPEED TRAXとは違う専用コースが4つ用意されている。
このモードではコース上に回復アイテムが登場しないが、ブーストメーターは自動回復する上、いわゆるスローカーブーストとして後続車はメーターの回復速度がかなり早まるようになっている。
その一方、受けたダメージを回復することは一切できない。無論、CRASHした場合は即負けになる。
隠し仕様として、スタート後しばらく経過するまで操作せずにいるとそのプレイヤーの車がCOM操作に切り替わって自動的に走り始めるので、一人でも対戦したりCOM同士のレースを観戦する事もできる。
このモードを選ぶと、すぐに4WDで練習用コースに駆り出される。
「田」の十字路がロータリーに替わったようなレイアウトのコースで、制限時間などはないので自由に走り回ることができる。
3周もしくはCRASHするか10分経過でと終了となりモードセレクトに戻る。
FREE TRAXが出現すると選択できなくなり、再び走りたい場合はセーブデータを消す必要がある。
SPEED TRAXをクリアすると出現する、自由走行兼タイムアタックモード。
今までにクリアしたクラスのコースが選択でき、制限時間の無い状態で自分1台のみで走って記録を目指す。記録は車種別に残る上、SPEED TRAXで出したコース毎のタイムもこちらに記録されている。
4コースに加えてBONUSも走ることができ、周回数無限で通常車種でのラップタイムを競う。
モンスタートラック型の青色のマシン。スピードは遅いものの、その名の通り四輪駆動となっており抜群の加速力を持つ。ボディが頑丈でダメージに強いこともあって扱いやすい一台。
全輪駆動の賜物か、STUNT TRAXを除いてダートや水溜まりを走っても減速しない。
カタログスペック上は160km/hだが、実際には平地でも189km/h程出せる。ただしこの速度帯だと流石に加速性能が伸び悩むので、これをブーストで補うのが速く走る秘訣。
車重が重いからかグリップ自体はそこまで高くなく急ハンドルで振り回すと意外とスリップするが、四駆ならではの直進安定性と失速を瞬時に立て直す加速力でゴリ押していくパワースタイル。そのせいでアンダーステア傾向が凄まじく、体感的にハンドリングが重いのは玉に瑕。
文字通りクーペ型をした小柄な黄色いマシン。突出した部分は特にないものの、耐久力、加速力、最高速度のいずれも悪くないバランスの取れた性能を持つ。
平地なら205km/hまで出るものの、高速域で加速力が低くなる特性があるのは4WDと同様。あちらと比べると悪路とラフな走りには弱いものの、軽量ゆえにハンドリングの軽快さには劇的な違いがある。
実は全車中最もグリップが低く滑りやすいのだが、滑ってもコントロールを失いにくいためあまり気にならず、総合的には扱いやすい部類に入る。この安定性の高さは前輪駆動によるもので、ブーストで急発進しても唯一ウィリーしないのも同じ理由。
フォーミュラカーに似た赤色のマシン。コースの起伏でジャンプして着地するだけで頻繁にダメージを受けるほど衝撃に弱く加速も遅いが、非常に速い最高速度が魅力。
加速性能が劣るのは主に低速域の話で、トップスピードの216km/hには安定して到達できる。なので出足をブーストで補うと良いスタートが切れるが、この車だけブーストメーターの消費が他の2倍程度となっているため乱用は禁物。
後輪駆動のため直進安定性が悪く繊細なハンドル操作が求められるが、それを物にしてしまえばコーナリング性能自体は高く、使いこなせれば速い。
スマブラXにシールとして、スマブラSPにスピリットとして登場している。
バイク型の緑色のマシン。当初はFREE TRAXのみで使用可能、SPEED TRAXのMASTERクラスをクリアすると全モードで解禁される隠し車種で、F-TYPEと並ぶ最高速度と高い加速力を併せ持つ。
二輪車で2WDなので当然全輪駆動であり、STUNT TRAX以外では悪路の影響を受けない。
車体が軽いのでハイグリップを存分に発揮でき、高い加速力はF-TYPE同様に高速域でも健在、それでいてブースト消費も通常通りという明らかにぶっちぎり最速のスペックを持つマシン。
しかしF-TYPEとは別次元で安定性に乏しく、二輪車であること自体が最大の欠点といえる。左右のバランスは自動的に取ってくれるのだが事ある毎にふらつく上、エキサイト過ぎる走りをすると転倒こそしないもののたちまち車体があらぬ方向に向いてしまう。
SPEED TRAXのBONUS TRAXでのみ使用することになる大型のセミトレーラー。ワイルドトラックスのタイトルロゴが印象的な荷台部分にプレイヤーカーが積載される。
無限に使えるブーストを以てしても加速は非常に遅く、ハンドリングも激重な上にしっかりカウンターステアを当ててトラクター部分をまっすぐにしないと曲がり続けてしまう特性があり運転は一筋縄ではいかないが、トップスピードは4WDと同程度にはある。
ゲーム中での出番は少ないが、パッケージイラストやタイトル画面、TVCMではその図体に見合った存在感を醸し出しており、F-TYPEと一緒にスマブラにも2度登場している。
この動画群のうp主は、ワイルドトラックスの人気が上昇し、VC配信されることを願っているようだ。「ワイトラの人」などと呼ばれたりする。
掲示板
17 ななしのよっしん
2020/04/09(木) 02:08:55 ID: jbutYFkbZO
とにかく時間制限が厳しくて慣れるまではノービスクラス突破すら難しい
マリオカートと同じ会社とは思えんくらい初心者にお優しくない
18 ななしのよっしん
2020/06/25(木) 10:43:14 ID: LOr0LGC+h4
制限時間はエキストラタイム抜きで
コーススタート時は大体40,50,60のどれかになる。
例外はエキスパートの第2コース、SEA BREEZEでは4WDだけ何故か30である(他のマシンは40)
ノービスクラス
EASY RIDE:40(4WDは50)
AQUA TUNNEL:40(4WDは50)
SUNSET VALLEY:40(4WDは50)
NIGHT OWL:50(4WDは60)
エキスパート
KING'S FOREST:50(4WDは60)
(省略しています。全て読むにはこのリンクをクリック!)
19 ななしのよっしん
2020/10/04(日) 07:50:46 ID: 3xWO8shspu
Switchで出来るの最近知ってやりまくってる
こんなにがっちりなレースゲーとは知らず兄弟とやりまくってたなぁ
急上昇ワード改
最終更新:2024/04/26(金) 01:00
最終更新:2024/04/26(金) 01:00
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