ヴラド・ドラクラとは、大窪晶与による漫画である。「ハルタ」にて連載中(年6回掲載)。2021年11月現在既刊5巻。
「かささぎ卿と骨」をハルタに不定期掲載していた作者の初単行本作品である。
"串刺し公"や後の"ドラキュラ伯爵"として有名なブラドⅢ世の障害を描く歴史ロマン作品。特徴として串刺し公として名を馳せた壮年期の話ではなくそれ以前の青年期から描かれている。
当時のワラキアはハンガリー王国とオスマン帝国という大国に挟まれ、1世紀の間に32名の公が在していた。そのため不安定な君主に代わり貴族たちが力をつけ牛耳っており、その中でヴラドⅢ世が戴冠(実は2回目)したころから話が始まっている。
財も権力も有力貴族に劣りながらいかに実権を取り戻していくのかが描かれる。
作品の特徴として、極力擬音や漫画的誇張が省かれた淡白な描写があげられ、一見静かに見えるも端々でヴラドの苛烈さが見え隠れしているという点が挙げられる。
主人公。二度目の戴冠を経てワラキア公国の君主となったものの、当時のワラキアにおいては地主貴族の力が圧倒的に強く心を許せる友といえるのはシュテファン(後のモルダヴィア大公)ぐらいしかいない。ウェーブがかった黒髪の長髪で影のある眼光をしている。
ヴラドのいとこでモルダヴィア公国王子。父を暗殺され身の危険があったため当時モルダヴィアに亡命していたヴラドと共に逃げ延びた。色素の薄い短髪でヴラドに比べて表情が豊かな優男。
ワラキア一の大貴族で国土の1/3を掌握している老人。実質的に地主貴族のトップで政治をその一声で動かしてしまう。ヴラドの国内統治において当面の政敵。
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最終更新:2024/04/19(金) 20:00
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