佐久間英(さくま・えい)とは、歯学博士、人名研究家である。通称・「お名前博士」。
日本初の苗字の軒数ランキング、通称・「佐久間ランキング」を作成したことで知られる。
日本歯科大学卒業。日本医科大学にて歯学博士号を得た後、日本歯科大学講師を務める。
歯科医として歯学に携わる中で患者の姓名に興味をもつようになり、研究を始める。その内日本橋三越本店にて「名前相談室」の担当者としても活動するようになった。
佐久間ランキングは、日本初の全国苗字軒数ランキングであった。1950年代から調査を始め、7年半ほどかけて1964年に発表された。その後数度修正が施され、現在一般に知られるものは昭和47年(1972年)に六藝書房より発刊された「日本人の姓」で発表されたものが多いと思われる。
サンプルは当時電話加入者が少なかったこともあり、現在一般的な電話帳を用いたデータではなく市町村の小中学校教職員の名簿が主に使用された。「中島」「中嶋」「中嶌」などの異体字・旧字体は全てまとめられて集計されている。昭和62年(1987年)に第一生命広報部による「第一生命ランキング」が発表されるまで、佐久間ランキングは苗字の多寡を知る上で非常に有用なデータとして使われた。
佐久間ランキングで日本で一番多いとされた苗字は「鈴木」であるが、「鈴木」を1位とするデータは他には見られない(他のデータでは「佐藤」が1位となる)。鈴木姓が多い関東地方の苗字、「根岸」「並木」などが過大評価されていることから、サンプルが関東地方に偏っていたと見られる。
しかしながら、手作業で集計を行ったにもかかわらず、現在電子電話帳を用いたランキングとさほどデータの差が見られないことから佐久間ランキングが苗字研究に与えた功績は非常に大きいものであろう。
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最終更新:2024/04/18(木) 20:00
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