借りパク 単語

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カリパク

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借りパクとは、他者から借りたもの(ゲーム)をそのままパクって(自分の所有物にして)しまうことを言う。

女性ゲーム実況プレイヤーの記事については「かりぱく」を参照のこと。

概要

この言葉をめぐっては、2019年1月26日までこの「借りパク」のニコニコ大百科記事には2つの互いに意味がずれた説明が記載されていた。

まず先に記載されていたのは、「意図的に自分のものにしてしている」あるいは「立場の強さの差から返却をめにくいことを利用している」と示唆して、借りパクを強く非難する視点からの説明であり

借りパクとは、他者から借りたもの(ゲーム)をそのままパクり、自分の所有物にする愚劣極まりない行為である。

それらを借りる人間は、所有者の先輩もしくは所有者よりも立場の強い同級生というパターンが多い。
対等な友人後輩等の場合だと強く返却をめることが可だが、上記の場合だと強くは言えないし返してもらえないことも多いので、引っ込まざるを得ない状態になることが多いだろう。

対策としては、ファミコンカセットの裏には平仮名でも自分の名前を書いておくのが望ましい。
ただし、中古屋で所有者の名前が入ったカセット気で売られていることもあるので、そこは要注意である(さすがにそれは元の所有者がそのゲームを売ったと考えたほうが自然だろう)。

といったものだった。

次に、「意図的ではなく返しそびれた場合のみをすのが本来の用法だ」とする以下のような説明が追記された。

昔のゲームソフトの「借りパク」は意味合いが異なる。

昔のゲームソフトファミコン)は、クリアーまでに時間がかかるために、友達に借りて返す意思があっても、クリアーするまで期限をったり、いつかやろうと放置してしまいったりが多かった。それが、お互いの環境の変化で、接触がなくなり、借りたまま自分の物になるパターンが多く存在した。それを「借りパク」と言った。

ゲームソフトゲーム本体の「借りパク」は、ネタ的な意味合いで使われることが多く、上記のようなケースが多かった。最初から物取りのつもりでやる「借りパク」は、ただの窃盗であり「OOに盗まれた」と言われ、この呼称は滅多に使われなかった。しかし、ごく一部の人間が意図的に奪って借りパクしたと自慢する輩もいるため、いつの間にか混同されたといえる。

昔のお友達で集まって、「OOのソフトを、借りパクしたままだよ。」とネタ的に悪意のない意味合いで使って、笑いを誘うのが、本来の使い方である。レトロゲーム時代の「借りパク」の言葉の使い方の認識を知らないで広めることは、義上、好ましくない。意図的なパクりは、ただの窃盗だと認識するべきだ。

この2つの文章はかなりトーンが異なることがわかる。前者は「意図的・半意図的な行為」とみなして借りパクを強く非難しており、後者は(おそらく筆者の自己体験談混じりで)「元々は意図的でない場合をす言葉だ、意図的に行われる場合をして使うのは本来の使い方ではない」としている。

しかし実際には、そもそも俗語であるため厳密な定義もなく、居住地域の違い、あるいは友人の輪の違いなどによって使い方が異なっていたであろうことは容易に想像がつく。実際にインターネット上などで検索しても、「意図的に借りて返さないこと」「借りて返しそびれること」の双方について「借りパク」が使われている。

「私のトコではわざとパクったり、返してと言われても返さないことを借りパクと言ってたんだ、これが本来の使い方だ」とか「うちのシマではわざとじゃなくて返しそびれることを借りパクって言ってたんだ、わざとパクることを「借りパク」なんて呼んでるお前の使い方は誤用だ」と言いあっても、それは単に自分の思い出を普遍化しようと押し付けているだけに過ぎず、不毛だろう。「どちらの使い方が正しい」とは一概には言えない言葉である。

かしこのようにこの言葉の意味合いについて上記のような2つのとりかたが存在していることを踏まえると、「借りパク」という言葉を造作に使うことは誤解の種になりうるかもしれない。

例えば、意図的に借りるふりをしての詐取の被害に遭いかけた人が「あいつ借りパクしようとしやがった、許せない」と怒ったとしても、「借りパク」という言葉を「意図的ではなく、返しそびれてしまっただけ」という意味合いでとる人からは「わざとじゃないんだしそんなに怒らなくても」と思われてしまうかもしれない。

逆のケースでは、うっかり返しそびれていたゲームを見つけて「昔友達から借りパクしたゲームが出てきた」などと不用意に発言すると、「友達のものを意図的に騙しとるような人間だったのか」と解釈されてドン引きされるリスクがある。

こういった誤解を避けるためには、「借りパク」という言葉に対して持つ印が人によって異なることを十分に理解した上で、例えば「あいつ『わざと』借りパクしようとしやがった、許せない」とか「昔友達から『うっかり』借りパクしちゃっていたゲームが出てきた」などと、印を補う言葉を挟み込むのも有用かもしれない。

ただし、そもそも「意図的であろうが意図的でなかろうが、他人のものを借りて返さないことは恥ずかしい行いである」ことにも注意したい。「わざとではなくやむを得ない事情があったり、気のおけない友人間のことで互いに気にしていないのならば許せる範囲」と感じる寛容な人も居るだろうが、「わざとではなかったとしても、何か事情があったとしてもそれは結局盗みと同じだ」と感じて憤りや不信感を抱く人ももちろん居るだろう。そう考えれば、「昔友達からうっかり借りパクしちゃった」といった発言も、信用を損なう可性は大いにある。

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