前田慶次(戦国BASARA)とは (マエダケイジセンゴクバサラとは) [単語記事]

前田慶次（戦国BASARA）とは、戦国BASARA シリーズの登場キャラクターである。

CV：森田成一

使用武器：超刀・朱槍

属性：風

出陣時の単語：『罷通』

テーマカラー：黄色

モチーフ：桜

愛称：慶ちゃん

顔文字：ﾉ)ｼ｀・∀・)

いっちょ、概要と洒落込もうか

前田利家の甥で、自由と恋を重んじる風来坊。固有の四字熟語は『絢麗豪壮（けんれいごうそう）』。
戦国BASARA2より伊達政宗(戦国BASARA)、真田幸村(戦国BASARA)に次ぐ主人公キャラクターとして登場した。
傾奇者らしく派手な衣装に身を包み、傍らには小猿の夢吉を連れている。祭りと喧嘩を好むが戦は嫌いで、慶次はゲーム中対戦武将を一切殺さない設定である（撃破した相手は全員撤退扱いとなる）。

性格は明るく豪放、多くの人々に気さくな人柄を親しまれている。仲睦まじい叔父夫妻の利家とまつを見て育ってきたため、戦の勝敗や天下統一よりただ一人の相手を幸せにすることが何よりも素敵だと考えている。
上杉謙信(戦国BASARA)や長曾我部元親(戦国BASARA)、島津義弘(戦国BASARA)とは友人の間柄。徳川家康(戦国BASARA)とも以前遊び友達であった。また、北条氏政を「じいちゃん」と呼び慕っている。豊臣秀吉(戦国BASARA)と竹中半兵衛(戦国BASARA)は慶次にとって旧知の間柄であり、因縁は非常に深い。

豊臣秀吉とはかつて親友だったが、彼が自身の伴侶、そして慶次の初恋の人でもあるねねを殺害した事件を機に袂を分かつ。稲葉山城にて秀吉と共に覇道を歩む竹中半兵衛に再会した慶次は、大切な人を切り捨てて強さを追い求めた古き友垣に強い怒りを抱き、大坂城にて秀吉と対峙する…。

へえ、あんた面白いプレイスタイルを知ってんだな

巨大な超刀を振り回し、広範囲に攻撃を繰り出す。
慶次の最大の特徴は、「恋のかけひき」でほぼ全ての行動がキャンセル出来る事である。討死もキャンセルが可能。
派生技による追加アクションは見た目も楽しくコンボを繋げば威力も叩き出せるので、慶次でプレイする際はぜひ恋のかけひきを駆使して欲しい。豪快で派手なアクションを楽しもう。

【かけひきモーションまとめ / 特殊キャンセル指南】

固有技は攻撃の主体となる高威力の「押しの一手」、２ではバサラゲージ・３では体力を回復させる「夢心地」などの他、「恋文送り」が新たに使用出来るようになった。夢吉に使いを頼むとおにぎり・小判箱・爆弾・鈍足ひょうたんのいずれかを持って来る技だが、夢吉が何故か爆弾ばかりを持って来るという報告もあるようだ。

また、挑発回数に応じてバサラ技の回転数が増える。増回転数は無制限なので、挑発をし続ければバサラ技のみでステージをクリアする事も出来る。

【無限バサラ技プレイに挑んだ粋なプレイヤー達】

乱入、是即ち前田慶次の本分也

慶次はしばしば対立する二者間に空気を読まず乱入する。『２』では本能寺の変真っ最中の織田信長(戦国BASARA)・明智光秀(戦国BASARA)と対戦し、『３』では関ヶ原の戦いに乗り込み徳川家康と石田三成(戦国BASARA)の両者に頭突きと喧嘩という名の説教をお見舞いした。
『バトルヒーローズ』の慶次ストーリーは、最終章を除き恋の喧嘩おさめと称した慶次の乱入から話が展開する。
このほか『２』OPムービー、ドラマCD(百花繚乱！小田原の役)、劇場版で伊達と真田、アニメ1期OVAで長曾我部と毛利の交戦中に割って入った事もある。
揉め事の最中に嬉々として乱入するのは喧嘩好きな慶次の本分であり、人生の楽しみなのかもしれない。乱入された方はたまったものでは無いが、慶次はどこ吹く風である。

命知らずは、ネタと一緒に煮込んでやるよ

前述の通り戦国BASARA シリーズの新たな主人公として登場した慶次であったが、ファンからは親しまれると同時に空気とも呼ばれた経緯もある。
これは主人公格である伊達政宗と真田幸村の両名と対比して、また一部グッズやメディアミックスのラインナップに登場しなかった事情からと思われる。

　　　ﾉ)ｼ｀・∀・)＜まつねえちゃん、そこの沢庵取って
　　　　　今日もいい天気になりましたね＞ノｄ|*´∀｀)　(・∀・*,,ﾐ＜いやー、まつの飯はうまいなー！

こっからが本番

戦国BASARA3での慶次は、袂を分かったかつての友・豊臣秀吉が徳川家康により討たれた後、前田の家を出て上杉謙信の元に仕官する。空虚と深い悲しみを抱えながらも剣を取らぬ穏やかな日々を送っていたが、ある日使いを頼まれた先で出会った雑賀衆の頭領、雑賀孫市(戦国BASARA)に一目惚れ。彼女に付いて行く事を決めるが…。
慶次のドラマ絵巻はコメディタッチ、シリアス、戦国BASARAらしい大胆な展開と多彩に楽しめる構成となっている。

関ヶ原乱入ルートと友よさらばルートについて

関ヶ原の戦いに乱入するルートでは慶次が家康と三成に頭突きを見舞って戦いを中断させ、そのまま二人まとめて片付けてしまう。派手に暴れて、結果としてBASARAの歴史を動かした（？）豪気でスカッとする展開であり、「2よりも慶次が主人公してる！」という声もある。撃破後の孫市とのやり取りも含めプレイ動画の視聴者も盛り上がった。

第2ルート(通称紫ルート)では、家康が秀吉を討った理由を彼に直接尋ねに行く。島津との語らいや石田三成とのやり取り、終盤の前田夫婦とのイベント等、見所は非常に多い。
最終ステージの三方ヶ原断崖戦では、慶次が今まで決して表に出さなかった(出せなかった)激情、そして本音を聞く事が出来る。家康から秀吉の最期の言葉を聞き、慶次が思いを込めて発する言葉は印象的である。

上記二つのルートは慶次ファンにとって特に喜ばしく、また心を打たれるルートとなっている。

戦国BASARA4の慶次

戦国BASARA4での慶次はそれまでの風来坊の立場を返上し、利家から家督を引き継ぎ新生前田軍の総大将となる。周囲からは喜びや驚き、時にお説教と様々な反応をされながらも、利家とまつに支えられ国長として明るく前田軍を引っ張っていく。

ドラマルートでは慶次は考えた末、袂を分かった親友である秀吉との過去に決着をつけに行く。豊臣覇城ステージにおける流れは戦国BASARA2の慶次ストーリー最終章と対比した構成にもなっており、慶次の精神的成長を見る事が出来る。対話の結果は慶次にとって痛みをもたらすものとなったが、最後に秀吉から、今までには無かったある言葉が投げかけられた。
心に吹きぬける風と共に、慶次は上杉謙信から頼まれた約束を果たしに京の都、足利義輝(戦国BASARA)の元へと向かう。ドラマルートのエンディングは友垣を大切に想う慶次らしい、新たな友との晴れやかな幕引きとなっている。