去とは、去る、過去という意味の漢字である。
また以下のことを表す。
漢字として
- 意味
- 立ち去る、離れる、過去の、取り去る、除去する、離れた、失う、死ぬ、逃げ去る、行く、~していく、という意味がある。また動作が継続していることを表す助詞として使われる。また怯と通じておびえる、弆と通じてしまう、𥬔と通じて飯櫃、という意味がある。
- 〔説文解字・巻五〕には「人相違ふなり」とある。
- 字形
- 大+𠙴の会意。大は人の正面形、𠙴は入れ物の象形。会意の解釈としては、神判に敗れた人を箱に入れて流すとする説(白川静)などがある。𠙴声の形声説もある。
- 甲骨文では𠙴が口になっているものがあり、また楷書では厶に変わっている。
- 音訓
- 漢音はキョ、呉音はコ、訓読みは、さる。
- 規格・区分
- 常用漢字であり、小学校3年で習う教育漢字である。JIS X 0213第一水準。1946年に当用漢字に採用され、1981年に常用漢字になった。
- 部首
- 去は、〔説文解字〕で部首である。ほかに朅、𡕮が属する。
- 声符
- 去を声符とする漢字に、怯(㹤)、弆、阹、㭕、胠、袪、𥬔、䖔、魼、麮などがある。
- 語彙
- 去帰・去去・去国・去歳・去子・去舟・去秋・去就・去住・去春・去声・去勢・去痰・去年・去来・去留・去穢
異体字
- 厺は、〔康煕字典〕が〔説文〕の本字とする字。JIS X 0212補助漢字。
- 𠫟は、〔字彙補〕に去と同じとある異体字。漢三老袁君碑に見えるとある。
- 𠫥は、〔字彙補〕に去と同じとある異体字。〔字彙補〕には〔集韻〕にあるとあるが、〔康煕字典〕によれば〔集韻〕には載っていないらしい。
- 𠬑は、〔字彙補〕に去と同じとある異体字。
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最終更新:2024/04/18(木) 06:00
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