國崎出雲の事情とは (クニサキイズモノジジョウとは) [単語記事]

國崎出雲の事情とは、週刊少年サンデーにて2010年7号から2014年 17号まで連載されていた漫画。

作者はひらかわあや。全19巻。7巻と11巻の限定版にドラマCDが付属していた。

あらすじ

高校生・國崎出雲はもともと有名な歌舞伎一家の子だったが、父親の溺愛ぶりに嫌気がさし別居。母親と暮らしていた出雲だが、母が旅に出たのを気に、渋々父親の元へ。だが、それは歌舞伎役者としての復帰を意味していた！　國崎家の看板を背負って“女”として舞台に立つ出雲だが、個性豊かな共演者に悩まされる毎日。また歌舞伎役者をはじめ、芸能人が多く通う四条河原高校での学園生活も前途多難で？

登場人物

國崎出雲(くにさき　いずも)
CV:沢城みゆき
 歌舞伎一家「國崎屋」の17代目で本作の主人公。よく女の子と間違われる。いわゆる男の娘。
幼少の頃から女形（女役）として歌舞伎をやっていたが、
ある日自分が女形をやっていることに気づき、父親を拒んで國崎屋を去る。
その後は母親と暮らしていたが、母親が旅行に行ったことを機に不本意ながら國崎屋に戻る。
女性に見られることや、女形をやるのが嫌で家を出たことから「男の中の男」を目指しているが、
料理が得意だったり、幽霊が大の苦手など女の子っぽい一面を持つ。
さらに歌舞伎に復帰してからは女形はもちろん、多種多様なコスプレ、さらにはメイド喫茶でバイトをする羽目になるなど、「女の中の女」になりつつある。
自分が女形をやっていることは、歌舞伎関係の人以外には隠している。
栂敷紗英(とがしき　さえ)
CV:岸尾だいすけ
歌舞伎界の御曹司。出雲より1学年上。端整なルックスから女性にモテる。
当初出雲とは対立していたが、共演したのを機に和解。
そのときの出雲のイタズラで、出雲のことを「男装した女性」だと思い込んでいる。
源玄衛(みなもと　くろえ)
CV:悠木碧
 歌舞伎一家「源屋」の一人息子。出雲と同学年。容姿が非常に幼いことから長年子役を演じていたが、
成長期を迎えたことで歌舞伎で子役を演じられなくなり、両親から芸能界入りを勧められる。
出雲との共演を機に歌舞伎に留まることを決意し、以後も自分の意思で続けている。
出雲がメイド喫茶で働くきっかけを作った張本人で、顔に似合わず腹黒い性格をしている。
菅原梅樹(すがわら　うめき)
CV:谷山紀章
 歌舞伎一家「菅原屋」の長男。紗英と同学年。次男の松樹とは険悪な関係。
長男という地位ゆえに優遇されてきた結果、粗暴な振る舞いをしていたが、
出雲、松樹と共演した際、本心を話し、以後、松樹への態度は若干軟化した。
かなりの猫好きで猫カフェの常連。
菅原松樹(すがわら　まつき)
CV:緑川光
「菅原屋」の次男。出雲と同学年。歌舞伎をしているが、出雲たちが通う芸能科ではなく普通科に所属している。
前途の通り、兄とは険悪な関係だったが、共演を機に行動を共にすることが多くなる。
出雲の働くメイド喫茶の常連で、出雲のことを「メイド」と呼んでいる。
ただし、メイドはこれといって好きなわけではない。
皇加賀斗(すめらぎ　かがと)
CV:斎賀みつき
 出雲が國崎屋から離れている間に國崎屋に加わった、出雲の兄弟子。
「女形の勉強」として普段から女装しており、稽古着以外の私服は全て女物である。
女装時の姿は男とは全く気づかれないほどである。
体が弱く、無理すると倒れてしまうため、高校には通っていない。
國崎八雲(くにさき　やくも)
國崎屋16代目で出雲の父親。
しょっちゅう出雲に発情している危ない人物。
これがきっかけで妻は愛想を尽かし、出雲とともに國崎屋を離れ、別居した。
仲村柚葉(なかむら　ゆずは)
歌舞伎一家「仲村屋」の娘で出雲の幼馴染。
父親が高校の理事長をしている。加賀斗のファン。
料理が苦手だが、本人は自覚していない。
橘杏李(たちばな　あんり)
出雲の働いているメイド喫茶のNo.2。ややツンデレが入っている。