天城越えとは (アマギゴエとは) [単語記事]

天城越えとは、

石川さゆりの代表曲として知られる演歌
松本清張が1959年に発表した小説

である。この項では、1.について解説する。

概要

演歌歌手石川さゆりの。『津軽海峡冬景色』と双璧をなす代表曲。
石川はこの曲で日本レコード大賞金賞を受賞しており、演歌界を代表する名曲として現在も根強い人気がある。
石川がNHK紅白歌合戦でこの曲を披露した回数は実に9回に及び、そのうち2回はトリである。最近では『津軽海峡冬景色』とこの曲を交互に披露しつつ毎年出場している。

男性を偏執的なまでに愛する女性の情念を歌いあげる曲で、「だれかに盗られるくらいならあなたを殺していいですか」などで描かれる過激な恋心、「恨んでも恨んでも、身体うらはら貴方……」などに現れる怨恨と愛情にゆれる心は、まさに現代のヤンデレに通じるところがある。いまや最高にして最凶のヤンデレソングであると言ってよいかもしれない。

作詞は吉岡治。キャプテン翼のOP『燃えてヒーロー』や、童謡『あわてんぼうのサンタクロース』など、全く違うジャンルの曲を手がけている。

演歌に興味のない世代でも比較的知っているほど、非常にメジャーな大ヒット曲であるため、世代じゃない人もしばしばカラオケで歌う。
しかし、Aメロは低くサビは高いため広い音域を必要とし、サビのロングトーンはかなりの声量がないときつい。内容が内容なので、下手な人が歌った場合、場を極限まで白けさせてしまうこともあるため、注意が必要である。