1989年から1990年代半ばにかけての二度の失踪及びホームレス体験、1998年からのアルコール依存症治療のための入院体験を描いた作品。人生をポジティブに見つめ、なるべくリアリズムを排除して描かれている。単行本は全2巻。
第1巻の構成は「イントロダクション」「夜を歩く」「街を歩く」「アル中病棟」、巻末に漫画家とり・みきと吾妻ひでおの対談。第2巻は第1巻で取り扱った「アル中病棟」の入院体験をより詳しく描いている。
1989年11月、吾妻ひでおは某社の原稿をほっぽって逃げた。一週間ほど友人の家に泊めてもらって仕事場に戻ると編集からの「どーゆーことですか!」というメッセージが。その後、休筆期間に入るが、酒を飲んでは寝てという生活を繰り返している内に自殺念慮が出てきた。どこか人のいない所で死のうと思い立ち、最後の酒を飲んで酔っている内に山の斜面を利用した首吊りを試みたが、寝てしまった。そのままなし崩し的にホームレス生活へと入る。
捜索願が出されていたため、警察に保護されホームレス生活は終わったが、1992年4月、また原稿を落としたことを機に再び失踪し、ホームレス生活に戻ってしまった。
毎日コンビニの弁当漁り、シケモク拾い、自販機の釣り銭探りが終わるとホームレスは暇なため、勤労意欲が出てきた。夏のある日、アル中の上森さん(仮名)に配管工としてスカウトされた。
またも警察の世話になり、捜索願が出されていたため自宅から仕事に通うようになったが、人間関係のもつれで配管工の仕事を辞め、漫画家として復帰したが、1998年春、完全な連続飲酒状態に陥っていた。幻覚も出てきて漫画家の仕事に支障を来たすまでになってしまい、三鷹にあるH病院精神科に無理やり入院させられた。
掲示板
2 今は会社員をしている
2016/01/27(水) 01:27:46 ID: Ep/q0iOFJ1
家出のコツ、ふさわしい記事が無いからここに書いとくかな。
大きな街は長期滞在しても不審には思われにくい。
しかし警備員が多く職質につかまりやすく、また追手(探偵など)の調査が入りやすい。
事実、自分が最初に利用したネカフェは、一週間もしないうちに探偵が探しに来ていた。
ほぼ同時に逃げた後輩は仙台でうろついていたところを親に発見された。
田舎は追手がおらず警備員もいないが、長期滞在すれば不審に思われる。
常に清潔に身なりを整え、お金を使い、旅行客のふりをし続けなければならない。
夏場なら、道の駅にキャンピングカーがよく泊まっている。
この国で唯一、野宿しても不審に思われない場所だ。
自分がそれに気づいたのは、失踪してから二週間ほど過ぎたときだった。
3 今は会社員をしている
2016/01/27(水) 01:31:18 ID: Ep/q0iOFJ1
お金は大切にするといい。
お金はいつだってその人の味方。
たとえ日常生活に戻っても、旅行客のふりをし続けなければ、
人間として暮らしていくことなど許されないのだから。
4 ななしのよっしん
2021/06/04(金) 20:27:07 ID: hdxXGeZtco
名前も覚えていない8月のマルクスの作者の人
小説は微妙だけど経歴は面白いからこういう本出せばいいのに
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最終更新:2024/04/25(木) 08:00
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